「もんどり打って食いつく」「デザインを見直して…」試作ルアーのテストは順調。素材もほぼ決まって来年早々発売?

プロアングラーとして活躍する川村光大郎さんの連載「OPENMIND」。今回は、すっかり秋となった霞ケ浦で試作ルアーのテストを兼ねた釣りの様子をレポート。

●写真/文:川村光大郎

2024 シーバス特集

秋が深まる霞ケ浦の状況は?

この一週間はカスミへ2日、出船しました。

水温は朝は20℃を切るも、おおよそ20℃ちょいといったところ。

水色も場所によってはクリアアップしてきて、秋が深まってきた雰囲気です。いよいよBasser Allstar Classicまで一ヶ月を切りましたので、あまり詳しくは記せないのですが、“まだ釣れる”といった感じかな!?

魚探がけしつつの釣りなのでガッツリ釣りにかかっているわけでないものの、バイトは減ってきましたね。でも、釣れ方食い方からしてバスは元気で、もんどり打って食いつくのが見えるバスも!

暑かった頃と違いバスの行動範囲が広がったことで、遭遇率が下がっていることがバイト数の減少に繋がっているのだと思います。水温低下、そしてそれに伴うクリアアップによりシャローの生命感は乏しくなってくるも、結局釣っているのはシャロー。

これはボクのフィッシングスタイルによるところもありますが、ミドルレンジ(1.5m~2mほど)にある良さげな沈みモノに入れていっても釣れず…

これから良くなってくるのか!?それともその程度のスポットなのか!?ボクにとっては未知数なのです…

まあ、まだシャローでのスピナーベイトなんかが良く釣れていますね!

ただひとつ言えることは、本戦までには確実に変わるということ。そしてそれは難易度が増す方向に。見失わないよう、可能な限りフィールドに出ようと思います。

試作のギミー2.4インチをテスト!2次試作はいい感じ…

さて、毎度のギャップジグ+ギミー3.5inに加え、今回新たに手応えを感じたのが、ギミーの最小サイズとなる「2.4インチ」の2次試作。房総リザーバーでときにストロングとなる稚ギル食いに対応すべく1次試作は2インチだったのですが、サイドリブもテールも全く震えず…

写真上が1次試作の2インチ

小さくなったことでパーツの水受けが少なくなったことと、サイドリブはそれぞれの感覚が狭くなり過ぎたことも要因でした。スモラバトレーラーにも期待していたところ、小さくし過ぎてボディの可動域がフックに占められてしまい、柔らかく波打つ動きも出ず。

そこでボディサイズを一回り大きくしたうえで、より動きやすくなるよう、サイドリブとテールのデザインを見直しました。2次試作はギミーらしい動きが出るように改善されて、ホッと一安心。

試作のギミー2.4で釣れたブラックバス

スモラバセッティング

水槽で素材(硬さと塩量)が異なる4タイプを比較したうえ、霞釣行でも試してみたところ、スモラバ(コスモ2.5g)トレーラーによるフィネスジグストにてグッドサイズを2本キャッチ。小さくとも、グッと水を掴んでのスロースイミングは健在です!

素材もほぼ決まり、あとは微修正を残すのみ!リリースは来年早々といったところかな!?

冒頭にも記しましたが、今年はまだ水温が高めで維持されていることもあり、アグレッシブなバスもいます。多彩な釣りで楽しめる今年最後のタイミングはまさに今!

バスの動きが鈍ってくる前に、通うべし!です。


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