関東屈指のバス釣りフィールド、亀山湖。房総半島にあるこのフィールドのリアルな状況を詳しく解説してくれるのが、城ノ上巧さんだ。今回の記事は、城ノ上さんが捕獲してきた歴代のビッグフィッシュの振り返り第一弾となる。
●写真/文:城ノ上巧
ビッグフィッシュの捕獲実績豊富な城ノ上さん
皆さん、こんにちは!釣りに行けなくてストレスMAXの城ノ上です!会社員ですからね、しょうがないですね。もうしばらくの我慢です。
しばらくロクマル(60cmを超えるブラックバスのこと)をキャッチしてませんが、過去にキャッチした7尾のロクマルについて振り返ってみたいと思います。
しばし、昔話に御付き合いください!
ロクマル1尾目
ロクマルが釣りたくて、釣りたくて、毎週悩みながら何年も通い、狙い続け、正直に言うと…
『もう、自分には釣れない魚なんだな』と諦めかけていた時期にキャッチした初めてのロクマルでした。
月毛沢のど真ん中4メートルに沈む倒木のトップにフットボールヘッド5g、ビッグエスケープツイン、ダブルエッジ4/0を絡ませ、5分間くらい?ロングシェイクしてからのフリーフォールでバイトして来ました。
とても大人しいバイトで『根掛かり?』と思ったほど…とにかく凄いパワーでボートを周回しましたからね。『とんでもない奴がきた!』と、手足ガクガク、心臓バクバクでした(笑)
震える手で口を掴み、ボートにあげた瞬間に生まれて初めて湖上で絶叫しましたよ。もう、ロクマルどころのサイズじゃないし(笑)
その場でリリースし、沈んで行くロクマルを見つめながら、ボロボロに泣いていました。
『俺にも釣れた、釣れたよ、今までの時間は無駄じゃなかったと…』改めて本気で狙っていたのを再確認した瞬間でもありました。
ロクマル2尾目
1尾目のロクマルから半年後にキャッチ。自分では2尾目のロクマルはまた数年かかると思っていたのが、拍子抜けするくらいあっさり釣れました…
スタートして笹川に向かうつもりが、なぜか!のむらボート対岸の岩盤&シェードが気になりUターンして入りました。ルアーの後ろの水面が盛り上がり巨大なバスの顔が現れ『ドボン!』とミスバイトして沈みました。
『頼むよ~、ちゃんと食べてよ~、どんだけ下手なんだよ~』と文句を言いながら、バックして距離をとってからバスが沈んだ方向にキャスト。バスの出方がかなりスローだったので、前キャストより、かなりスローに巻く…
『さすがに2度目はないよな?』と思いながらもドキドキしていました(笑) フカフカが『ジョボ!』と水面から静かに消えた瞬間に反射的にフッキング。自分でも驚く程に冷静にファイトしてました。
なぜなら『この時点でロクマルとは思ってないから(笑)』
リールのクラッチを切りながら時間をかけてキャッチ。自撮りをしていると、のむらボート桟橋に居た若旦那がすぐに来てくれて写真を撮ってくれました。
若旦那:サイズ測りました?
城ノ上:いや、まだ測ってない!ロクマルないでしょ?
若旦那:えっ!楽勝のロクマルですよ(笑)
城ノ上:えっ!マジで?
63cmでした(笑) 1尾目のロクマルがあまりにもデカかったのでサイズ感がマヒしていたみたいです。
ロクマル3尾目
久しぶりの動画撮影でした。本来であれば9月上旬に撮影予定でしたが台風により延期、延期で10月に。この年はスピナべ(ディーパーレンジ1/2oz)を多用し、40UP、50UPをボコボコに爆釣しており、動画のテーマは『ディーパーレンジで爆釣する亀山湖!』みたいな感じでした(笑)
しかし、撮影当日… 台風の影響により水温低下&濁り、夜間の冷え込みによりターンオーバー発生&秋晴れ!バンクからバスは消え、シャロー壊滅。もう、呪われてるのか?と思いましたよ。
それでもお題のスピナべ(ディーパーレンジ1/2oz)を投げ続けますが、釣れる訳もなく時間だけが過ぎていき、昼前に。
城ノ上:この状況ではスピナべ無理だってー!
スタッフ:ですよね~(笑)
スタッフ:もう、城ノ上さんの好きにやってください。
城ノ上:了解!
もう、自分の最強の喰わせリグ、フットボールヘッド5g+ビッグエスケープツイン1択でしたね!頭をフル回転させて、この日の状況で少しでも水質が良く、1級のストラクチャー、ディープとシャロー隣接、流れの淀み…考えた結果のエリアでした。
深いレンジの沈み物から探り、徐々に浅いレンジへ、とにかくタフな状況なので丁寧に繊細を心掛けて操作しました。5m→4m→3mと探り、ボトムに着底した瞬間にラインがゆっくり横に走りました。
無我夢中で力一杯フッキングしましたね。テンパリながらも意外と冷静にキャッチ出来ました(笑)
亀山湖の実釣動画撮影で初めてロクマルをキャッチした動画らしいです(笑) 全国の釣具店からビッグエスケープツインが消え、ネットオークションで高値で取引されていたとかいないとかの噂も聞きました…
ホントかウソかわかりませんが、ありがたいですね!
次回は4尾目から7尾目までを紹介します。皆さんが知らないマル秘話とか書いちゃうかもです(笑)
それでは皆さん、また次回お会いしましょう。
※本記事は”ルアーマガジン”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。