遠賀川のスーパーロコアングラー、ウメキョーこと梅田京介さんが冬に活躍する3大ルアーを紹介。遠賀川だけでなく全国の河川で効く釣りなので、ぜひ実践してみてほしい。
●文:ルアマガプラス編集部
冬の河川は小場所狙いでOK!
ーーこれから低水温期・厳寒期になってくると、河川ではどのような狙い方をしたらいいでしょうか?
梅田「まず狙いたいポイントとしては、朝一は護岸や岸ベタのシャロー。これは冬でもバスはシャローでフィーディングすることが多いからですね。そして、日中はシェード、カバーの中などを意識して釣りをします。夕方はまたフィーディングにフォーカスして、岸ベタを攻めるというような感じですね。夕方は沖のハンプ地形にベイトが浮いて、表層に波紋が出たりもするので、そういった場所も見逃せません」
梅田「広範囲に広がる大場所のシチュエーションではあまり釣りをしません。自分の地元である遠賀川だったら支流で釣りをするとか小場所で釣りをしたほうが、バスに口を使わせやすくて有利です。時期的にも草木が減って、オカッパリで釣りがしやすいですしね」
冬の攻略ルアーその1 ・スティーズサイレントシャッド
ーーでは、これからの時期に使うおすすめのルアーを教えてください。
梅田「スティーズサイレントシャッドの54SP MRと60SP SRです。これからの時期、動ける魚は少なくなってきて、口を使ってもショートバイトであることが多い。そんな中で、小さいシルエットでトレブルフックがふたつ付いたシャッドは冬のメインルアーになります。スティーズサイレントシャッドは冬のマストアイテムなので、無いと釣りになりません。もし忘れたら家に取りに帰りますし、釣具屋が近いなら買いに行くレベルです!」
梅田「54SP MRはボトムレンジをストップ&ゴーで、ステイを入れながらリトリーブ。ボトムをついばみながら引いてくる感じですね。スローフローティングなので止めればゆっくり浮いてくれるので根掛かりにも強いですよ。ボトムレンジを引いてきて、底の起伏に当たったら2~3回トゥイッチを入れて回避させて、ちょっと間を入れて浮かせて食わせる、そんなイメージで使ってみてください」
梅田「60SP SRはただ巻き。使うのは沖のハンプなどの地形変化、バスがベイトを追い込みやすいところですね。巻きスピードはスローで。引いてくるレンジは1m以内、たまにボトムにタッチするくらいのレンジ感です。バスの目線より上を引いてくるイメージで巻いてください」
ウメキョー考案の冬の激押しカラー2色!
ーースティーズサイレントシャッドにおすすめのカラーなどはありますか?
梅田「今年の新色として、チャートシャッドとフロストブルーの2色を作らせてもらったのですが、こちらをぜひ使ってみてください。どちらも透過性の高い色にしていて、透明度が高まる冬の水の色にも違和感なく馴染んでくれます」
梅田「ストップ&ゴーで使ったり、障害物をタイトに攻めたい場合はチャートシャッド、ただ巻きで追わせたいときはフロストブルーという感じで自分は使い分けています。ですので、54MRはチャートシャッド、60SRはフロストブルーを使うことが多いですね。遠賀川はもちろん、全国のフィールドで釣れる色で、本当におすすめですよ!」
【スティーズサイレントシャッド54SP MR用タックル】
- ロッド:リベリオン661ML/L FS
- リール:タトゥーラFCLT2500SS-H QD
- ライン:磯センサーss+si 0.6号
- リーダー:タフロンZα 1.75号
※すべてDAIWA
【スティーズサイレントシャッド60SP SR用タックル】
- ロッド:リベリオン661MLRB
- リール:タトゥーラSVTW100H
- ライン:スティーズクロスリンク10ポンド
※すべてDAIWA
冬の攻略ルアーその2・BHカバージグ10g&ラトリンチューブホグ3.1インチ
ーーでは冬の攻略用ルアー、ふたつめに登場するのは?
梅田「冬はショートバイトになるのでフック剥き出しのプラグが有利、という話をしたんですが、カバーを攻めたい場合もある。そこで、オフセットフックを使わず、フック剥き出しのジグが強くなってきます。使うのはBHカバージグ10gとラトリンチューブホグ3.1インチの組み合わせです。シャッドはスローな釣りなのに対し、ジグはテンポの良い釣り。ストンと落としてリアクションでパクッと食わせて、バシッとフッキングする感じです。重さは10g以上で、軽くしないのがコツです」
ーーワームはラトリンチューブホグの3.1インチ。
梅田「ボディはショートなんですが、大きいパドルのパーツがついていたりとボリュームはそれなりにある。最初からラトルが内蔵されているワームで、音のアピールもあります。存在感のあるものを素早く落として、活性の低いバスに一気にスイッチを入れるにはぴったりのワームです。アクションは、シャローカバーに入れてフォール、2~3回ボトムバンプさせたら回収。バイトはファーストフォールで着底と同時に食っていることが多いですよ」
【ジグ用タックル】
- ロッド:リベリオン701HXB-ST
- リール:タトゥーラTW100H
- ライン:スティーズクロスリンク16ポンド
※すべてDAIWA
冬のおすすめルアーその3・スターリングシャッド5.1インチ
ーー冬の河川のおすすめルアー、最後に登場するのは?
梅田「スターリングシャッド5.1インチのネイルリグです。ボリュームのあるものを追わせて食わせたいので5.1インチをチョイス。ネイルシンカーの1.3~1.8gを入れて、ボトムレンジを切らないようにスローに引いてくるようにします。フックはスティーズワームフックWOS#5/0を使用しています」
梅田「これは、沖のボトムをシャッドで狙うような場面で、シャッドではかわせないような障害物に当てていきたい場面で使います。冬なのでなるべくオフセットは使いたくないんですが、それでも障害物まわりをスローに引けて、フィーディングに入った魚を食わせるにはこれが効果的なんです」
梅田「食ってくるのはグッドサイズで、冬とは思えないくらいの激しいバイトが出ますよ。マズメ時などで一発を狙いにいく、タイミングの釣りですね」
【スターリングシャッド用タックル】
- ロッド:リベリオン6101MHRB
- リール:タトゥーラTW100
- ライン:スティーズクロスリンク14ポンド
※すべてDAIWA
梅田 京介 (うめだ・きょうすけ)
ショップ店員として西日本各地で勤め上げたキャリアを持つDAIWAプロスタッフ。現在は故郷福岡に拠点を構え、遠賀川をホームにバスフィッシングの楽しさを各メディアで伝道。遠賀川ガイドも行っている。愛称はウメキョー。
- 1
- 2