プロアングラーとして活躍する川村光大郎さんの連載「OPENMIND」。今回は、千葉県の三島湖と将監川での釣りをレポート。
●写真/文:川村 光大郎
マル秘テストで三島湖へ
三島湖はダイワのテストで、やることはテスト案件に縛られるため釣ることは二の次となります。バズベイト100投!とか… テスト案件はマル秘ながら前回からの改善は感じられ、午後は実釣になりました。
魚影はかなり濃くなっているはずですが、コンパクトになったフィールドにプレッシャーが蓄積してか、「厳しくなってきましたよ」と、ともゑボートの店主。それでも、釣果ノートを見る限り複数匹釣果も目立ち、今時期としては十分な印象です。
さて午後早々、ダイワの開発担当が投じたプロトジャークベイトにチェイスがあり、ボクもジャークベイトを借りて便乗しますがそれっきり… 次に、オールスター用に作っていた、寸詰めしたハリーシュリンプ4にフラスカートを付けたものをリーダーレスダウンショット(5g)にセット!
ロープに引っ掛かった流木の直下から誘い始め、徐々にレンジを下げていくとボトムで微かなバイト!
こういったフローティングカバーでも、ロープがクロスしているなど漂流物が溜まる下は、いずれ沈んだ木や枝がオダ化していることがよくあるので、周辺のボトムも好スポットになる傾向があります。まあ、魚探で見れば一発なのですが、魚探なし(この日も)でもヒントになりますよ!
そして、もう1匹。
減水によって露出した沈み木に同リグを投じて釣れたところで終了となりました。この日のともえボートの釣果は、0~5匹。直近で見てもだいたいこんな感じではあるのですが、同日には50アップが2本出ていたことからも、次は釣ることに集中して挑みたいですね!年内に、行けるかな!?
将監川でビッグフィッシュ1本勝負
そして将監川へは、WBC(ウエストボートカップ)の年間上位者で競われるエキシビジョン戦に参戦しました。ビッグフィッシュ1本勝負で、ギャップジグ7gにトレーラーはBUダディのサイズアップ版 “L” をセットしたものをメインルアーに。
ぶっつけ本番ですが、ビッグフィッシュとなると一等地にしかいないと考え、中途半端なところはスルー。深みが隣接する付き場、4か所に絞って釣りをしました。
将監川は流れの向きや強さの変化にともない、水位も増減するフィールド。それによりバスの着き場が変化し、時合いもある。ウロチョロするよりも、ビッグフィッシュが居るエリアに留まってチャンスを逃さないことを心掛けました。
一か所目はバイトなく… 二か所目の中にあるオカッパリにも人気ゆえ、入れるかはタイミング次第。オカッパリされていた方に声をかけると、「48センチ釣れました!」と。しかも、ヒットルアーはブルスホッグダディとのこと。
そのまま上流のもう二か所を丁寧に探るもバイトはなく、下りながら先ほどの方がまだ居たので「その後どうですか?」と伺うと、「50センチが出ました!」と。しかも、4バイトのうち3バイトはブルスホッグダディで、フットボールヘッドと合わせてリアクションバイトを狙ったとのこと。
居てもなかなか口を使わないバスに、一味違った釣法で反応させていると感じました。その後、そのスポットが空いたので入ってはみるも、もうさすがに居ないかな~?ただ、オカッパリからは入れないところもあるし、ポークだからこそ口を使うバスがいるかも…
そんなことを思いながらコースや誘い方を変えながら、そのスポットに15投はしたころか… ボトムをズリ…ズリ…と這わせていたジグが「コンッ」と吸い込まれる感触!
フッキングから一気に引き抜いたバスは、オカッパリの方が釣られたバスには程遠いも、グッドサイズでした!
そして、まさかの他全員ノーフィッシュにて、優勝となりました。朝の冷え込みはあれど普通の日並。理由はよく分かりませんが、ナゾの食わない1日(半日)だったようで…
その中で、条件の良いこのワンスポットがよりスペシャル化したように思います。
大会後はバーベキューが催され、タクミが提供してくれたロードランナーはじゃんけん大会に!WBCはバスをライブウェルにキープしないデジタルウエインを採用しており、バスを大事にする姿勢にタクミも賛同しているのです。
なかなかバイトが貴重な時期に入ってきましたが、ここからも面白いのがバスフィッシング!どこに行こうか迷いますね!!
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