「コイ?」「魚の感触はあるけど…」マイナス3度の中釣りをしてみたら…

プロアングラーとして活躍する川村光大郎さんの連載「OPENMIND」。今回は、開発中のワームについてレポート。2024年最後の釣りをレポート。霞ヶ浦と豊英ダムで釣りをしたようだ。

●写真/文:川村 光大郎

朝の気温はマイナス3度!今年最後の霞ヶ浦へ

今回は、12月29日に霞ヶ浦、30日は豊英ダムへ釣行しました。霞ヶ浦は、約一ヶ月ぶりにボートを浮かべました。

川村さんのバスボート

大山スロープの隣にあるリップラップが比較的手堅いと思われましたが、走りたい衝動に駆られ、土浦へ。

朝の気温はマイナス3℃を表示していましたが、走ると寒い~!!オールスターでも最初に入った花室川へ入りました。

水温は6℃前後。この一ヶ月で半分に落ちていました。ただ、水色が冬らしい透明度にはなっていないのは好材料で、釣れそうではある。

謎の感触が…

オールスターでバスをキャッチしたワカシャッド(バルサ素材のハンドメイド)で2往復する間にコイか?時折魚にタッチする感触はあるのですが、バスからの反応はなく…

本湖に出て、この時期定番である大岩田のリップラップではワカシャッドで流した後に、折り返してメタルバイブ(フルーミー3.5g)で丁寧に探るもノーバイト。夕方は大山のリップラップへ。

スモラバ(コスモ+ギミー2.4in)を岩にタッチさせながらスローにボトストするも… ノーフィッシュにて1日を終えてしまいました。しかし!

同じ弁天マリーナから出船していた方で一人、2キロフィッシュを含む3本キャッチと驚きの釣果!!ヒットルアーは全てラトリンログで、朝イチの時合いにリップラップで2本。消波ブロックが沈むエリアにて、2キロフィッシュを追加したとのことでした。ログはスローフローティングに調整し、トゥイッチ後のポーズをしっかりとってバスに食わせの間を与えることを意識したそうです。

30日は豊英ダムへ

そして翌日の豊英ダム。何とか釣って一年を締めたいところでしたが、1バラシにて釣り納めとなってしまいました。

千葉県・豊英ダム

別のボートで出船していたボトムアップスタッフの草深さんがキャッチ!

この日は草深も出船していて、美しい45クラスをキャッチ!他に50は超えていそうなビッグフィッシュをバラしてしまったそうです。

草深さんがブラックバスを見事キャッチ!

ヒットリグは、ヴァラップミノー5インチ(プロト)のミドスト。

ヴァラップミノー5インチ(プロト)

数日前には、フィールドスタッフの千葉陵平も同リグにてビッグフィッシュを仕留めており、同クラスを2本ラインブレイクしたとのこと。共にライブソナーを活用してのライブサイト。

練習によって培われた技ではあるものの、今の自分には挑むことすらできない魚… 太刀打ち出来ない現実に近年悩んではいたのですが、来年は早々から取り入れみようと決心した次第です。

今年は尊敬する田辺哲男さんとのビッグフィッシュ対決(Basser LIMIT ONE)があったり、念願のロクマルをキャッチできたり、Basser Allstar Classicに挑ませてもらったりと、印象深い機会に恵まれた一方で、陸王は予選で敗退し、伸び悩みを痛感する一年でもありました。

バスとアングラーの進化に食らいついていけるよう、もっと柔軟に貪欲にいかないと!来年はレベルアップを実感できるよう、今一度気持ちをあらためてバスフィッシングに挑んでまいります!

今年も一年、お目通しいただきありがとうございました。

アングラープロフィール

川村光大郎(かわむら・こうたろう)
陸王5冠、バサーオカッパリオールスタークラシック3度制覇など、その実力が証明されている岸釣りの天才アングラー。ボートでの釣りも高いスキルを持つ。代表を務めるボトムアップでは、数々の傑作ルアーを設計。


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