松本幸雄さんのホームフィールドである千葉県・三島湖を舞台に、春から夏場にかけて熱くなるギルパターンについて解説してもらった。50アップ、そして50後半のバスも狙っていけるこの釣りのキモは、ギル系ルアーに頼らないことだという。松本幸雄さんの理論をとくとご覧あれ。
●文:ルアマガプラス編集部
profile
松本幸雄（まつもと・さちお）
房総半島に通いこみ、オリジナリティ溢れるスタイルでビッグフィッシュを追う孤高のでかバスハンター。ブラックバスはもとよりエリアトラウトやソルトルアーフィッシングまで、多彩な方面で才能を発揮するマルチアングラーだ。
LC0.3［ラッキークラフト］
タイニーボアSR［MPBルアーズ］
ボトムで見せたい場合はタイニークランクの速巻き
ボトムで見せたい場合はタイニークランクの速巻き
トップは水面でごまかす、クランクはボトムと速さでごまかす。クランクはどれも使い方は同じで、ただ巻くだけ。
「下手にワームやるよりクランクを巻いてるほうが釣れたりします。LC0.3はこの小粒なシルエットが好きで、速く巻ける点も気に入っています。タイニーボアSRは減水してきたときのカバークランキング用」
ラウダー50［O.S.P］
でかバス率の高いギルパターンの神ポッパー
フラットのちょっと外など、やや深い場所を狙いたいときはこれ。アクションは数回ポップさせて数秒ステイ。
「バスが2～3m下にいても上がってきますよ。この時期に神的に釣れます」
この銀河カラーが好実績。
レベルバイブブースト 7g［レイドジャパン］
とにかく広範囲を攻めたい場合はブーストただ巻き
小さいシルエットとスピードでリアクションバイトを誘う。
「いろいろな場所に投げて速く巻くだけでOKです。一応ギルっぽいシルエットなんで、ギルパターンでみなさんも使いやすいかと思います。5～7gくらいがベイトで使いやすいですかね」
チビーブル［ボトムアップ］
ギルパターンでもスピナベサイトは効果的
単発でシャローに上がってくるバスはチビーブルのスピナベサイトで狙う。
「スピナベサイトをやるときはトレーラーフックはあったほうがいいです。上流域にいるバスと比べてスレてないんで食わせやすいですよ」
イモグラブ40［スミス・ゲーリー］
なんでもできる超小粒のイモ
吊るしてよし、撃ってよし、水面でトゥイッチさせてもよし。
「これひとつでなんでもできる、とても便利なルアーです。カバーで吊るすときは、フックはフッキングマスターヘビークラス#1（バリバス）で」
MMZ デカ［O.S.P］
アジャストレート12inファット高浮力［レイドジャパン］
モンスター狙いにはロングワームのノーシンカーで
水中にルアーがあると見切られる場合はロングワームを表層で使う。ＭMZはオフセットフック、アジャストレートはワッキー掛けで使用する。
「ギル狙いで上がってきたからと言って、簡単には食わない。ロングワームはモンスターさんがきたとき用。ある程度ボリュームがないと食わないんですよ」
にゃんプップ［ロデオクラフト］
極小シルエット・ハイアピールのマイクロポッパー
エリアトラウト用の小さなポッパー。フックをトレブルに替えて、テールにはアイウェーバーのファイバーをセット。
「ボディは小さいけど、すごく大きなポップ音が出ます。大きな音で呼んで、小さなボディで食わせると。ここまで小さいポッパーはバス用はなかなかないですね」
マイクロポッパーにゃんプップで40アップ捕獲！
朝イチ、速攻でにゃんプップでレギュラーサイズをキャッチすると、その後40アップも追加。小さいながらもやや深いレンジからもバスを浮かせる力があるのがにゃんプップだ。
シケイダーオリジン［ティムコ］
細かい波紋が水面をついばむギルを演出
三島湖のギルパターン本命ルアーのひとつ。セミのシルエットがギルの扁平ボディをイミテートしている。使い方は移動距離を抑えて超細かくシェイク。
「瀕死のギルや、ギルが水面でパクパクしているようなイメージで使ってください」
フックはトレブルの#10番に変更。
バイトが止まないシケイダーオリジン！
小バスもブルーギルも、とにかくバイトが多いのがシケイダーオリジン。油断しているとビッグバスが襲ってくるから要注意。
「ハネモノルアーは全部、魚として捉えて使ってます。セミ系に関しては体が扁平なんでギルっぽいイメージですね」
ハネモノはボクのなかではムシではなく魚です！
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