プロアングラーとして活躍する川村光大郎さんの連載「OPENMIND」。今回は、石川県・ドリームレイク、千葉県の亀山湖、戸面原ダムでの開発中アイテムのテスト釣行をレポート。亀山湖ではデカいのを狙ったようだが…?
●写真/文:川村 光大郎
各地へ釣りに行く川村さん!
今回は、ドリームレイクと亀山湖、戸面原ダムへ釣行しました。ドリームレイクを訪れるときはロッドテストで、近年は冬の恒例に。乗り具合掛かり具合といった、釣りまくらないと比較できない要素を検証するのにうってつけだからです。
天然のフィールドでの使用感と交互にテストすることで、より自信を持って仕様を絞り込んでいけます。石川県は金沢に到着すると、空気の冷たさが違う!
そして、ドリームレイクに到着すると雪が降り始め、みるみるうちに景色は真っ白!さらに、池なのに波しぶきが立ち、ボトムの沈殿物が舞い上がって濁るほどの強風に!
細かな差を比較するにはしんどい状況でしたが、今回あがってきたサンプル5本はどれも求めるテイストとは異なりその段階には至らず。こんなこと珍しいんですけどね…。
そして、基本釣れ釣れのドリームレイクでも、この日のバスは活動停止に近い感じ。どちらにしても、実りあるテストにはならなかったというところでしょうか。
亀山湖ではルアーテスト&ビッグフィッシュ狙い?
亀山湖はルアーテストにて草深と、そして鈴木翔もプライベートで来ていました。
開発スタートから3年ほど経つか!?ようやく求める使用感とアクションになってきたジャークベイト。
ジャークベイトは、重心移動が本命だった一方で、アクションにおいては固定重心に分があったことで開発を担当する草深が可能性を残していました。単純な飛距離のみならず、ブッシュやオーバーハングの中へ投げ込んでいくキャストがしっかり決まるか!?
飛距離や逆風に対しては重心移動が有利であることに間違いないのですが、狙いのアクション&サウンドとの兼ね合いとなると悩ましいところ。そして、選んだのは固定重心で一致!
覆ったということは、固定重心でも十分なキャストフィールに達していたということです。
そして、スクーパーフロッグマグナムより大きい “スクーパーフロッグメガ” 。
スクーパーマグナムの自重が24gだったのに対して、メガは60g。フックサイズも、8/0(モデルによっては10/0)といった具合ですが、50cmアップ、60cmアップを狙う人からすれば待望のボリューム感だと思います。
質量が格段に増えたことで、浮力が想像以上にUPしていました。10gのジグと組んでも超スローシンキング。なので、フォール中にレッグがパタパタし出すのは14gからでしたね。でも、ジグストしたときのスロー性能(手前に寄ってきにくさ)は別格で、これはイイ!
今回のテストでは14gまでしかジグの持ち合わせがなかったため浅いレンジしか探れず、早速、鈴木翔にスナックジグ(新作のジョイントジグ)の、スクーパーメガに適したウエイトのサンプルアップを依頼しました。
メガ本体においても、浮力を少し落としつつ、分厚いボディでもフッキング率を高めるための形状修正をし、2次試作に進みます。
で、亀山ですからスクーパーメガでデカいの来ちゃうかも!と時間を費やすもノーバイト。
午後は、最近釣っているスクーパーフロッグベイビーのダウンショットを投じるも、ノーフィッシュで終えてしまいました。まあ、テストメインのこの日はいいとして…。
戸面原ダムも激渋。
翌日の戸面原ダムは釣る気マンマンで挑みました!丁度一週間前に開催されたデビル会では優勝しましたが、他に釣ってきた方のエリアも自分なりにやってみたく。魚探は振動子が故障中にて無いままですが。
結果、ノーフィッシュ。この日は竿頭でも2匹と食い渋る1日だったようですが、それにしてもまさかでした。
唯一のバイトは、ダウンショットのワームをスカート刺しスクーパーフロッグベイビーから、ギミー2.4in(プロト)に換えた1投目にバイト!もバラシ。
ただ、翌日に出船したフィールドスタッフの石井一樹は、ギミー2.4で釣っており、バイトも強いと。ボクはマス針タイプのチョン掛けでしたが、石井一樹は小さめのワイドオフセットフック(#4)を用いており、深い掛かり!
ボクも次回はこのリギングで挑んでみようと思った次第でした!
アングラープロフィール
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