関東のブラックバスフィールドを中心に活躍する、エキスパートアングラー折金さんの連載「つきぬけろ! オリキンもばいる」。今回は自身のホームといえる房総リザーバー亀山湖のオリキン流ニジマスパターンを大公開!
●写真/文:折金一樹
釣るのが難しい季節の変わり目! 頼みの綱の一つがニジマスパターン
温暖な房総半島にある亀山湖とはいえ、冬はやっぱり寒いです。
とくに秋の終わりから冬の初めの季節の変わり目は普通に釣っても難しく、釣果を出すための頼みの綱の一つがニジマスパターンです。
亀山では11~12月にかけて、不定期ですがニジマスの放流が行われます。今回は放流されてから一週間経過後の話しですが、この放流に関してなんとなくですがニジマスパターンの傾向がわかってきました。
放流された日は湖が濁ってました。そして翌日の夜半に雨。 かなりの降雨量でした。その後、少しずつ濁りが回復。上澄みが日に日に増して、その範囲も広がっていく状態でした。
放流直後のニジマスは元気が良く、思っていたよりも広がりが早かったですが、濁りがあるので単発もしくは数匹で広がっていく傾向でした。そして降雨で流れが出たことによってさらに広範囲に散っていったようです。
ニジマスが回遊してくると周辺のバスの活性がアップ!
放流から2日後には上流方面でライズが見られました。そこから水質の回復に合わせてニジマスの群れを確認できることが多くなってきました。 単発も多いですが、20匹くらいまでの群れが確認できます。
バスの釣れ方も放流したタイミングは放流場所近辺で少し釣れて、その後は少し反応悪く、1週間経ったころからだんだん反応が良くなってきたように感じます。 ニジマスが回遊してくると、その周辺のバスがニジマスを追い、ルアーにも反応が良くなります。
ちなみにニジマスにくっついて移動するバスはあまり見られず、エリアごとのニジマスの濃淡によってバスの反応は変わる傾向です。
あまりにもニジマスがやってこないエリアは、バスが居てもルアーの追いが悪く、さらにニジマスがやってこないと段々とバスが居なくなるような雰囲気があります。
傾向としては、各フラットやブレイク周辺、岬、立木やレイダウンなどにニジマス待ちのバスが多いです。
浅いレンジを泳ぐニジマス! カレン180(O.S.P)がニジマスパターンにマッチ!
また、ニジマスは水が濁っているせいか、あまり深くなく水面下3m前後までを泳ぎ回っています。 濁りが薄くなれば、その範囲は広がっていきそうな感じがあり、ルアーはカレン180(O.S.P)が良く釣れました。
釣れる理由は、ヘッドがリップ付きのハードボディ。後方がソフトマテリアル。つまりヘッドの水を掻き分ける動きや水押しでバスを寄せてからの、それと連動した後方のナチュラルな喰わせ能力がニジマスパターンにマッチしているようです。
カレン180のただ巻き! スピード、レンジを変えてニジマス喰いを攻略
カレン180の使い方は、基本、ただ巻き。遅巻きから早巻きまで、たまにスピードを変えて巻いたほうがパスが飽きないと思います。またレンジを変えると反応に違いが出ます。着水直後から高いロッドポジョンで巻いて水面直下。
ラインの重みで少し沈めてから巻けば2m強まで。リップの裏に板オモリを張って調整しています。だいたい1gを1枚張るか、2枚重ねて2gかです。大きく潜航深度は変わりませんが、最初の潜航角度が急で楽に入っていきます。
シャッドやジャークベイトも期待が持てる!
とはいえ、ニジマスパターンに一日中反応があるかと言えばそんなこともなく、チェイスはあっても実際にルアーに触ることは5回くらいまで。無反応の時間帯も長いです。
そんなタイミングではほかのルアーも効果的。今シーズンのニジマスは小型中心なので、シャッドやジャークベイトなども期待できます。 ハイカットやヴァルナ、ルドラなども投入すると良いはずです。
ニジマスパターンの釣れ方は良くなるのか悪くなるのか未知な部分が多く、予想は難しいと言えます。再び放流があれば、さらに釣れるチャンスが増えることは間違いなさそうです。釣りに行かなければ魚に出会えることもないので、ぜひ亀山湖に足を運んでください!
アングラープロフィール
折金一樹(おりかね・かずき)
ホームの房総リザーバーで培ったテクニックはボーダレス。DAIWA、O.S.Pプロスタッフ。自身のYouTubeチャンネル「オリキンちゃんねる」では、オリジナルの動画コンテンツを積極的に配信中。
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