専門編集者も注目!愛車、ボートの若返りメンテ術が画期的!特にボートオーナー必見です!

手前味噌な話ですが、ルアマガは内外出版社という出版社内のコンテンツでして、ほかにも月刊自家用車やヤングマシン、オートメカニックといったモーター系の媒体、つまりメカに詳しいスタッフも多い会社なのですが、そのスタッフメンが驚いた『低コストでエンジンにすこぶる効く』魔法のメンテ法をご紹介しつつ、提案したいと思います。これ、自分の釣りグルマやボートエンジンにやると…とぶぜ?

●文:ルアマガプラス編集部(深谷真)

大物釣り師が勘付いた『船の異変』

宮古島のオフショアの釣りに足繁く通う、マグロ大物釣り師のI氏(ルアマガ顧問スタッフ)。いつも仕立てている遊漁船に乗って違和感を感じます。

I氏『船長、なんかエンジンの調子が良いよね??なんで???音が違う、振動が少ない』

船長『あ、気づきました?いま漁船とか農耕機器とかの整備に引っ張りだこのメンテナンス法を実施したんすよ。これやるとオーバーホールとまではいかないけど、めちゃくちゃエンジンの調子よくなるんすよ。しかも掛かるコストがオーバーホールの1/5から1/10くらい。燃費もよくなるし、すごくありがたいんすよねー』

なんでもHHOというガスをエンジン内に循環・燃焼させることで、簡単に言うとエンジン内の中にこびりついた煤(炭素)を、安全に効率的にガスとして排出することのできる技術なのだそうだ。ビジネスマンのI氏、実際の効果に確信を持ったのか、すぐにそのメンテに必要な機材を取り寄せ、関連の車のメンテナンスや中古車販売を行っている会社に導入、テストを繰り返した結果。結論。

『あ、これ、内燃機関(エンジン)の寿命を簡単に引き延ばせるメンテだわ』となったのです。その話をI氏が我々ルアマガスタッフに教えてくれたのですが、これ、確かにめっちゃイイんでは???となって、自家用車に実施(人柱)。

14万キロ走ってるディーゼルエンジン(マツダのスカイアクティブエンジン)に施工。ノッキングが収まり、アクセルフィールが凄くよくなった。

その経過含めて良いモノだ!と確信したので、ご興味のある方に『理屈』含めて、正確にお知らせさせていただこうと思った次第です。いや、これ、ホントにめっちゃいいっすよ。

走行距離の多い車。そして、エンジンの載せ替えを考えているボートオーナー向けメンテ。HHOカーボンクリーニング 

だいたい、こういう話をすると『眉唾』じゃん!もしくは、得体が知れないしエンジンに負担かかりそうじゃん?ってなることが多いのですが、このメンテ法、そっち方面の疑り深い人にも、納得できる『理屈』で施工されるので、ちくっと騙されたと思って聞いてください。

元々はボイラーなどの燃焼補助としてHHOガスを使っていた人がいたのだが、1年に1回やる煤払い的メンテを行おうと分解すると、あれ?なんか汚くなるどころか、燃焼室綺麗になってる、なんで???? というエピソードが元。理屈すっとばして、HHOガスを燃焼室で一緒に燃やすと、綺麗に煤(C)がとれちゃった!ってなったわけ。それを車やボートのエンジンにやってみたら、同様の効果があったので、注目されているのです。エンジンを分解しなくてもOK、低コスト、機械的負担をいっさいかけない!時短!というのがウリ。その効果や安全性に懐疑的な方は、ここから先の原理要約で安心してもらうしかありません。エンジン綺麗にすることで起こる効果については後述。

実は、このHHOガスを使ってメンテ技術というのは、先ほどもお話したとおり、漁船やトラクターなどの過酷な業務を行うエンジンに対して有効という噂がすでに広まっており、少なからずこのメンテを導入した上で運用している業者も既にあるようなのです。その堅実かつ確実な効果も相まって、ニッチに話題になっており界隈では施工順番待ちみたいな技術なんです。そりゃ、業務に使っているみなさんは、目に見えて燃費がよくなったり、状態が良くなるモノやサービスには敏感ですものね。

実はI氏は、遊漁船の船長に原理を軽く聞いた上で、それって自家用車や小型のボートとかでもかなり有効なのでは?とピンときて導入を試みた経緯があるわけです。

今回、取材したジャスティストレードの中窪さんは、起こっている化学反応、関係する論文を読み漁り原理をほぼ特定したとのことで、記者がどこまで正確に要約できるかわかりませんが(だって難しいんだもん)、解説します。

どんな感じのメンテなの?

ちらりと書きましたが、この技術、車やボートのエンジンのエアインテーク(空気取り入れ口)にHHOガスを吸気させ、そのエンジンサイズにもよりますが約2時間前後ガスを循環(燃焼させるので循環 という言葉は適当でないかもですが)させつつアイドリングすると、あら不思議。こびりついたエンジンの煤がサッパリ! ガスとなって(正確には二酸化炭素)、エンジン外部に排出されるというトンデモ技術なのであります。

地元のバスフィッシングのトーナメントなどにも出場する、ティムコテスター、小阪翔太選手の愛艇にHHOガスクリーニングを実施

作業工程みてると、あれ?ワシでもできそう(ただしメンテ機材はお高い)。

メンテで使用するHHOというのは水素(H)と酸素(O)が2対1の割合で混合された気体で、原子状水素酸素ガスとも呼ばれます。化学得意な人は釣りクラスタにはあんまいないと思いますが(あ、記者も苦手です)、得意な人はピンときたと思います。

※H2Oというのがご存じ水。Hは水素。HHOは水素と酸素が原子状態のガスと言われ、分子状態のガスより還元力が高い気体です。

『あ、それ、もしかして原子の結合ちゅう化学パワー?』

そうなんじゃ!そうなんじゃよ! HHOちゅうのがミソ!ただの水素じゃなくて電気分解された状態のコレがキモっ!(水素で洗浄とかそういう単純な話じゃないです) 。超絶な塩梅で結びついている状態になっているHHOガスでないと、この原理は働かないのです(なんか原子がゆるふわで結びついているイメージ)。

エンジン内部で何が起こっているのか?

そのHHO(ゆるふわ状態のガス)がエンジン内部に送り込まれると何が起こってるのかと言うと、様々な性能低下の原因となっている、エンジン内部の煤(カーボン=C)とうまーくO原子が結びついて、C(炭素)がCO2(二酸化炭素)になって排出されるのであります。

化学の原理を使っているので、ちょっと心配しちゃう、溜まったカーボンが一気に剥がれてエンジン痛めないか?みたいな心配もないんですよ。ガス状態の原子と原子の結合ですからね。そんな一気に反応は起こらないので。

普通に水を電気分解して発生するH2やO2の状態ではこの反応は起こらないらしい。理詰めで考えたい人は化学式とかと睨めっこするヨロシ。この言い方が科学的に正しいかはわからんのですが、ガチっと手を握ったH20(水)状態ではOはCと結びつかんのですよ。だって水をエンジンにぶっこんでもCは剥がれないでしょ?ゆるっと手を繋いだ状態のHHOガスなのでCと結びつく反応が起こるということ。

エンジン内にはガソリンの燃焼時に簡単に言うと残りっカスである炭素(煤)が残りがち(ガソリンの化学式はHC)。走行距離が長いエンジンなどはそれが蓄積していきます。しまいにゃ、シリンダー内部にこびりついていくわけ。この残り滓の原子記号は『C』でございます。

ガソリンってやつの構造。白いのがHで、黒いのがC。原子記号はHC。

まず、燃焼反応が起こる時は、周りのH(水素)から始まって、C(炭素)に移っていくのだけど、このCが完全に反応時に燃えてくれればいいんだけど、どうも様々な要因で燃焼せずに残るっぽい。ということは燃焼できなかったCがエンジンのシリンダーやピストンなどに蓄積していくのです。それがいわゆる、煤(すす)。つまり正体はC(炭素)

こんな感じでエンジンの内部に残り滓である炭素がこびり付いていく。こいつがエンジンの性能低下の原因になるというわけ。

まぁ、エンジン内に燃え残ったCがなんで性能に悪影響かっていうと、C(炭素)なんで、そもそも燃焼する可燃性の物質なんです。それが燃えないで内部に残ってると、予期しないタイミングで燃えちゃったりするわけです。それを異常燃焼(デトネーション)というらしいのですが、これが起こるとザックリ言えば、

燃費が下がる!出力が上がらねぇ!ノッキングが起こって、なんかエンジンがうるせぇ!機械的な負荷が上がるからエンジンを痛める!

と、いうこと。一言でまとめると『性能下がる、寿命縮まる』。そんなん嫌ですよね。

異常燃焼(デトネーション)と言うらしいのだけど、言葉はなんか必殺技っぽくてカッコいいけど、いつ爆発するかわからん時限爆弾みたいなものです。せっかく覚えた言葉なので、どこで怒るかわからないやつをデトネーション野郎と呼ぼうかな。

エンジン内部にこびりついた『時限爆弾』を化学という魔法で除去するのがHHOカーボンクリーニング

従来、このエンジン内部にこびりついたC(炭素=カーボン)という時限爆弾を除去するには、エンジン自体をバラして、クリーニングするしか基本的にはメンテナンス方法がなかったわけです。いわゆるオーバーホールってヤツ。時間も掛かるしコストも結構かかるじゃないですか。古い車やノーメンテ車なんて、バラしたら最後、組み立て出来ないなんて事故も起こりがち(交換部品がなかったり、部位が歪んでいたり)。

しかぁし!安心して下さい。今回語ってきたHHOガスクリーニング、そういった物理ではなく化学で攻略するので、エンジンに負担をかけない! 小難しい原理だけど、傷を治してしまう魔法のヒーリングみたいなもんです(ベホイミくらい)。最後に難しいから古い例えで逃げちゃったけど、眉唾なクリーニング方法じゃないことは、今までの説明でご理解いただけたハズ(たぶん)。で、クリーニングすることで起こる効果は下記にまとめておきますので、ぜひ吟味してください。業者さんの話と人柱になったスタッフの感想も添えておきます

  • 燃費がよくなる!
  • 異常燃焼が少なくなることでエンジン音が静か、ノッキング解消
  • ともなってマニュアル車などはギアの入りがよくなる(回転数が安定するっぽい)
  • なんかレスポンスよくなる(出力向上)

施工してみたスタッフの感想

燃費が良くなるは、正しいと思うけど、違うかも。というのも、アクセルワークがスムーズになるので踏んじゃうんですよ。なんかシルキーな感じになるので。燃費を意識した運転をすれば、良くなると思う。MT車の人の感想で『ギアが入りやすく』なるという理屈もわかる。というもの異常燃焼が解消されるので、エンジンの回転数が安定することでスッとギアがつながるそうだ。そういった部分を考えればAT車だって恩恵をうけるはずです。エンジン音は目に見えて施行中に既に静かになります。煤が多い状態だと、結構ノッキングするんですが、それが除去されているので安定してるんですよね。あと、ボートなどはエンジンが掛かりやすくなったという報告も受けています。

因みに、釣り人には馴染み深いナノ分子構造の(フラーレン構造)タングステン添加剤も併用される。簡単に言うとオイルってエンジン内部の潤滑油じゃないですか。でも極論言うと機能する温度帯の限界があるんです。その温度帯を超えても、潤滑力を維持するスペシャルサプリメントって感じです。それだけでなく、これの投入で内部の細かな傷に入り込みスムーズになるという優れもの。 [写真タップで拡大]

こちらは一般的な、エンジンのインジェクションなどをクリーニングする添加剤。両方ともせっかくエンジン綺麗にするわけだから、よりよくしときましょうよ。って発想。今風に言えば腸内環境整えときましょうという、施工でHHOガスクリーニングとワンセット。 [写真タップで拡大]

つまり、我々釣り人にはどう応用できるのよ??

まず、現場への足である釣りグルマは言わずもがなです。なにせ、ほら、『ちょっと移動すっぺ?』とかで県をふたつくらい、平気で跨いじゃう人種じゃないですか。トーナメンターなんて気がついたら、数千キロ移動してたわハハハ!なんて人たち。しかもバスボートなんて引っ張って酷使!

必然的に、走行距離が長い、エンジンの使用時間が長い、エンジンに負荷かけがち、これすなわち煤が溜まってる車が多いというコト。

車は大事に長く乗り続けたいけど、オーバーホールに20万も30万もかけたくないわー!しかも時間かけたくないわー!ってなりません?このHHOガスのクリーニング、所要時間は車のデカさにもよりますが2時間程度で終わります。しかも費用は1/4から1/5程度。

  • 660ccまで 3万3000円
  • 3000ccまで 5万5000円
  • 5000ccまで 6万6000円
  • 大型トラック 8万8000円

上記はジャスティストレードの参考価格です。出張時などは出張料金が発生します。

確かにオーバーホールは物理的なクリーニングですから、各種疲労した部品やシーリングなどの交換が入ります。その域ほどの性能巻き戻しにはなりませんが、前述したようにバラすことで起こるダメージは皆無。それ考えると、旧車とかめちゃくちゃ相性いいじゃん?とピンと来たのはさておき、オーバーホールに匹敵する性能復活がお手軽に試せるのは、かなりイケてるのではないでしょうか。

で、走行時間後期でメーカーが推奨する交換タイミングに近いボートエンジンなんかにはうってつけなのでありますよ。今回も、実はルアマガでお世話になったバスボートオーナーに協力いただいて、エンジンの買い替えも模索しなければ、と言う一艇にこのクリーニングを施工。

アクセルワークのスムーズさと、エンジン音がわかるほど静かになって安定したと喜んでいました。イメージ的にはエンジンが若返ったということです(寿命が伸びた)。エンジン買い換えするくらいなら、手放すってバスボートオーナーのみなさま。やってみる価値あると思いません?

バスアングラーの小阪翔太さんの愛艇は、ここのところエンジンのアイドリングが安定していなくて、走行時間も長くそろそろ交換??と悩んでいた。そこでこのHHOガスクリーニング施工テスターになっていただいたのですが、大満足。『これ、絶対、同じような悩み抱えてるバスボートオーナーに勧めたいですね』

どこで、このメンテナンス受けれるのさ?

ということで、ここから、性根逞しく商売の話をします。このメンテナンスどこで受けられるんだって思うはず。実は、取材に伺ったジャスティスブレードさんに問い合わせれば、この処理を受けることは可能なのですが、車はともかくバスボートなどの船舶はどうするん?ってなりますよね。

結論を言うとマリーナさんのご協力などが必要です。なにせ施工の方法が2時間ほどエンジン掛けっぱなしでアイドリングが必要なので、水冷であるボートエンジンは、基本的に水辺で処理が必要になります(陸での冷却方法もあるのですが、市街地などでは流石に騒音になる)。HHOガスは電離させて機械で作成されるので、機械を稼働する電源も確保する必要があります(これは外部電源という裏技もありますが)。今回ご協力いただいたマリーナさんは、千葉県の横利根川ほとりにあるイーストワンさん。

このように護岸などの安定した場所と電源が近くにあれば施工作業を行いやすい。

電源と、機器を設置しやすい護岸が整備されていたので、処理が非常にスムーズでした。

ですのでバスボートのエンジンの施工を試してみたいオーナー様はマリーナ様と話し合いいただき、一度、ルアマガにお問い合わせいただきたいのです。問い合わせもルアマガにいただけるとスムーズだと思います。

問い合わせ先

株式会社 内外出版社企画販売部(担当・深谷)03-5830-0368

mail問い合わせ先

sale-div@naigai-p.co.jp

Moto GuzziのV7にもGO!空冷なので、施工時に扇風機が必要(笑) 施行後『フィーリングが良くなってる』とオーナー喜ぶ(ヤングマシン編集部スタッフ)

こちらはヤングマシン編集スタッフのミニ。施工前のアイドリングでは小さなノッキングがエンジンに見られ、音が大きかったが施工1時間もすればその音は収まって安定化。走行距離は10万キロ前後。がっつり乗り込んでいるエンジンの方が当たり前だが効果は実感しやすい。なので旧車カテゴリーにはかなりいいハズ。

一艇だけの施工だと、割高になってしまうのでマリーナ単位の施工イベントの実施などは効率的かもしれません。その場合、並行して車の施工もできるかもしれません。

効果のほどは、内外出版社のモーター系編集者のうるさ方も認めています。内緒ですけど、ざっくり聞いた内容では『あやしい』と思ってたみたいですけど、理屈を一緒に取材していたら『あ、それなら自分の車やバイクにやってみたい』ってなった代物。その後の効果もテキメンですので安心してくださいませ。


※本記事は”ルアマガプラス”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。