関東のブラックバスフィールドを中心に活躍する、エキスパートアングラー折金さんの連載「つきぬけろ！ オリキンもばいる」。今回紹介するのは年末年始の亀山湖実釣に基づくパターン考察。真冬の房総リザーバー攻略にも通ずる釣り方とは?
●写真•文:折金一樹
表層の水が澄みはじめると魚探の画像も冬っぽく変化
この冬は、年末年始から冷え込む日は氷点下。亀山湖の水温も下がり続け、12月末にはついに一桁台に入り、ターンの濁りもエリアによっては落ち着かない状況でした。
早朝は桟橋もバキバキに凍ってます。分かってても滑るので細心の注意を！
この冬は、年末年始から冷え込む日は氷点下。亀山湖の水温も下がり続け、12月末にはついに一桁台に入り、ターンの濁りもエリアによっては落ち着かない状況でした。
小魚の居るエリアが明確化し、魚群の密度も規模も増大! が冬のお告げ
魚探画像の冬っぽさを感じる理由として、ターンが落ち着き、水の対流が起こりづらくなってきたこと。また、水温が下がり、プランクトンなどの浮遊物が減ったことで、魚探の画像が鮮明に映るエリアが多くなってきたことが挙げられます。
またワタカやヘラなど魚類が居るエリアがハッキリしてきたことや、魚群もより大きく、魚同士の距離感もより密になってきたのも冬っぽさを感じさせます。とくに浅いレンジに群れる5cmあるかないかの、ワタカかオイカワの稚魚らしき群れ。
今までどこにいたのか? というほど大量に群れてきました。場所によっては20m四方ある巨大な群れとなっています。もちろんタイミング次第では、バスもこれにフィーディングしています。
とくに朝は、観察しているとボイルするバスが確認できるほどです。放流されたニジマスもワタカかオイカワの稚魚をフィーディングしていますが、バスよりは控えめなボイルなので区別できます。
もちろんバスらしきボイルがあればチャンス。 小さな魚系ワームのノーシンカーやミドスト、ホバスト。小型ミノーのトゥイッチなどで狙えます。
ワームは、マイラーミノーやエリマキシャッドがオススメ。
マイクロホバストで釣れたニジマス。ちょっとパーマークが入ってます。
ボイルの規模が大きく、長い時間続くようであれば、トップウォーターも効果的。オーバーリアルなど各種表層プラグも良いはずです。氷点下の朝に水面を割って飛び付く瞬間はたまらないです。
オーバーリアル63ウェイク(O.S.P)
ニジマスパターンは捕食のタイミングに合えば可能性あり!
そしてニジマスパターン。放流から日が経つほど難しくなってきました。とくにニジマスに強く固執してきたバスは、ルアーを完全に見分けていると感じます。
ニジマスが入ってきた瞬間は察知するのが早く、あっという間にスイッチが入り、最高速度でニジマスを追い回します。
一方でルアーは、同じバスがまったくの別物と認識しているような素振り。それこそバスがニジマスを追っている最中に、良いコースを良い距離感でルアーが入った瞬間だけルアーを口にする。そんなイメージです。
また風向きや日照、時間帯など狙って入ることも重要です。ずっとやっていてもなかなか口を使わないので、少しやったら移動したほうが無難です。
こちらは出船15分後! 実際、この時間は昼間の10倍チャンスです。
こちらは夕方の下船40分前。カレンのステルスブラック。冬の高実績カラーです。
カレン180 ステルスブラック(O.S.P)
年末年始で釣れている水深は3～6m。真冬は10mくらいまでの深場も視野に!
そして水質が落ち着いてきたことで、ディープも釣れてきました。とくにメタルバイブ、ダウンショットなどはさらに良くなるはずです。年末年始の時点で3mから6mくらいまで釣れていますが、例年、年明け以降は10mくらいまで徐々に深くなるはずです。
これは亀山湖だけでなく房総リザーバー全体にいえることで、真冬の釣りに突入。簡単ではないですが、しっかりと釣り込めばそれなりの釣果が見込める悪くはない状況です。厳寒期の釣りの参考にしていただければ幸いです。
アングラープロフィール
折金一樹（おりかね・かずき）
ホームの房総リザーバーで培ったテクニックはボーダレス。DAIWA、O.S.Pプロスタッフ。自身のYouTubeチャンネル「オリキンちゃんねる」では、オリジナルの動画コンテンツを積極的に配信中。
※本記事は”ルアーマガジン”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。
