
関東のブラックバスフィールドを中心に活躍する、エキスパートアングラー折金さんの連載「つきぬけろ! オリキンもばいる」。今回は年末年始の釣り納め&釣り初めをリポート。房総リザーバーの冬バス攻略のヒントになるはずです!
●文:写真/文:折金一樹
冬こそ良いアプローチが貴重なバイトを引き出す!
ちょっと前の話になりますが、世間はなにかと忙しい年末年始も、私はテストや練習を兼ねて釣り。大晦日は亀山湖に行ってきました。
日に日に状況は変化していて、毎日出ていると少しずつですが水温が下がっていくのがわかります。年末でも冷え込んだ日はターンが所々であり、反応の良いエリアは日替わり。良いエリアにはバスは居ますが、追ってきてもなかなかバイトまでには至りません。
それでも朝イチと夕方はとくに反応が良く、良いアプローチができれば、貴重なバイトが得られます。
直前のガイドでも、朝イチにスピンテールジグを使い、わずか数投で40後半をキャッチ。ポイントに対しての距離感からの着水点のイメージ。ボトムに対してのタッチ加減など絶妙に操作されていました。「良い感じでルアー泳いでますよ!」的なことを言っていた矢先のバイトでした。
冬になればなるほど、この傾向は顕著です。なぜなら冬に代謝が下がったバスは多くエサをとらなくて良いはずです。
朝イチと夕方がフィーディングタイム! 丁寧なアプローチで手返し良くルアーを通す
朝イチと夕方にバイトが多く出る理由として、バスが一番エサがとりやすい時間にいかに集中してフィーディングしているか、ということ。つまりこの時間帯のアプローチとしては、適切な範囲を必要最小限のキャストでしっかり攻めることが大切です。
どこでも釣れるわけではない反面、バスがいるところでしっかりルアーが通れば反応がある可能性高し。言ってしまえば、同じコース、同じレンジには二度と投げないくらいのつもりが大事です。
そのためにも岬であれば先端から根元どこに居るのか? ブレイクはどのへんか? などつねに状況把握に努めることが大切です。
またボートポジションを逆にしてルアーを引く方向を変えるのは違った反応を得ることに繋がります。フィーディングタイムは短いので、どんどんルアーを通すことも大事です。
ややスキニーなのと、ナイスコンディションの2種類が釣れていたのが年末年始の傾向。
ルアーもワームなら距離感の修正がしやすいですが、メタル系やシャッド系などのリップ付きプラグはそうもいきません。
どのくらい投げて、どのくらい潜らせるか! イメージしながらの1投1投が大切です。大晦日はテストや練習も兼ねてでしたが、なんとか釣り納めできました。
マイラーミノーをばっくり。ピンテールタイプなのでスピード感も繊細さもあわせ持っていて冬場も反応が良いです!
マイラーミノー(O.S.P)
久しぶりにブリッツMAX DRでも釣れましたよ!
ブリッツMAX DR(O.S.P)
2025初釣りは三島湖。初バスはマイラーミノーでキャッチ!
2025年元旦は三島湖。さすがに元旦から営業しているボート屋さんは限られますが、三島湖のともえボートとお隣の豊英湖は、元旦から釣りしたい!の要望に応えてくれています。そして元旦だけは光大郎も一緒!
三島湖も朝イチは活性が高く、バスだけでなくほかの魚影も動いている感じ。約7m減水していてポイントは限られますが、下流の岩盤エリアからスタート。
やはり減水していて付くものが限られる中、ヘラのロープはバスにとって沿って泳げる貴重なストラクチャー。ゆっくりとボートを進めながら、ロングキャストでマイラーミノーをボバストさせていきます。
マイラーミノー(O.S.P)
朝から数回チェイスの後、遂にバイト。慎重にやり取りしましたが、バラしました。新年一発目からガッカリです。その後下流方面に行ったり、ルアーもメタルやダウンショットまで手を出していきますがノーバイト。
折り返して、昼頃に再びバラシたロープ沿い。突然1匹がマイラーミノーを猛追。今度はしっかりとバイト。44cmのナイスバス! やっと新年が明けました(笑) 。
新年初バスはやっぱり嬉しいですね。デコってたらと思うと、天と地の差です。
その後はオーバーライドでワンバイトありましたが、そのまま終了。 帰りに光大郎にラーメン、おごることになりましたけど(笑) 。
オーバーライド(O.S.P)
水温が去年より低く7℃台。バスは冷たい水を避けている印象でした。例年良いはずのともえボートさんの桟橋周辺が良くなく、それよりも少し下流側のほうが、魚類が濃い感じでした。
水が溜まりそうなアウトサイドは浮いていて、浅いインサイドが例年よりも魚が居る感じ。レンジも深ければ良いというわけではなく、バイトするバスは4mくらいまでのレンジ。季節が進み、この傾向は変化している可能性が高いですが、ご参考まで!
アングラープロフィール
折金一樹(おりかね・かずき)
ホームの房総リザーバーで培ったテクニックはボーダレス。DAIWA、O.S.Pプロスタッフ。自身のYouTubeチャンネル「オリキンちゃんねる」では、オリジナルの動画コンテンツを積極的に配信中。