【新製品】「デカすぎんだろ…」デプスの2025年が熱い。ジャイアントベイトから虫ワームまで!? 奥村さんの解説付きで大公開

2025/03/02 6:30
ルアーマガジン編集部

日本が世界に誇るマザーレイク、琵琶湖が育んだデカバスブランドといえばデプス。その蓄積された捕獲エッセンスをボーダレスに注いだ2025年の新製品もやはり凄かった！　ということで今回は、代表の奥村和正さんのコメントを含め、渾身アイテムをズラッと一挙紹介！　まずは淡水編から！

●文:ルアマガプラス編集部

グライドヘッド･スピナーベイト

根がかり不問の新機軸スピナーベイト

『根がかりにくい』が『根がからない』になる

フック交換が可能なフックハンガーを搭載したスピナーベイト。フィールドの状況やバスの活性によってストレートやナロー、ワイドなどと変えることでより深くバイトさせることができる。また、オフセットフックでトレーラーをセットすれば、スピナーベイトでは攻め切れなかった濃厚カバーへの潜入も。なお、Bカスタムと同じアーム&ブレードセッティングとなっている。

キモとなるフックハンガー機構。不要な揺れとズレを軽減するためのシリコンチューブが付属する。写真のようにセットして使う。

奥村「これでフッキングしなきゃ本気喰いじゃない」

奥村「ミスキャストとかでブッシュの中に入ったらバッサバッサなるやろ。とりあえずアレをなんとかしたかった。（オフセットフックで）フックポイントを完全に隠さなくても引っかかり率は相当軽減される。フッキング率も妨げないし、フック丸出しじゃなくてもちゃんと掛かるね」

グライドヘッド･チャターベイト／グライドヘッド･ジグ

スピナーベイトと同時開発されている同システムを用いたグライドヘッドシリーズは、チャターベイトとジグヘッドの2アイテムを試作している。

コリガンブレイク800

ロングキャストで10mレンジへ到達するエクストラ・ディープクランク

計算し尽くされた超ディープ踏破への仕掛け

ロングキャストで安定して10mレンジへコンタクト(16lbフロロカーボンライン)。20lbでも8mへ到達するエクストラディープクランク。激しい水圧でも破綻することなくハイピッチウォブリングアクションを演出するコリガンマグナム設計をベースに、軽量高強度サーキットボードリップ、浮力調整が可能なウエイトハンガーなど、練りに練った仕掛けで武装し、いよいよ2025年リリース。

サーキットボードリップの先端にプラスチックパーツをあえてセット。水のグリップ力を高めるほか、ラインを傷付けない役割も果たす。

ハイピッチなタイトウォブルをサポートするボディ側面のリブモールドは、シリーズを踏襲している。

奥村「長いことかかった。すぐ作れると思ったのにな」

奥村「コリガンのボディをマグナムにしたところから始まって、存在感はあるけど振り幅は抑えて、サーキットボードを入れて最終タングステンの重心移動にして、着水と同時に巻き出しても水面を滑らない設定に。8m水深まではいかなくてもリザーバーのバンク沿いなんかでも効率よくテンポよく刻んでいけるようにはしてる。いろいろ試したけど、800としてはこのリップがベストかな。構造上リップは替えられるから、ゆくゆくは追加もあるかもしれんけど」

鮒重/フナジュウ

鮒喰いを落とすエクストラ・ジャイアントベイト

長さよりも圧倒的な体高がサイズ感を超えてくる!?

強度と浮力をサポートする硬質発泡樹脂コアボディを外殻で包んだリアル形状。ターゲットはズバリ、巨大な鮒を丸呑みにするモンスター。体高のあるボディとジョイント構造による艶めかしいムーブ、水押し、余韻にいたるまで細部にこだわり、どでかい捕食者を誘惑する。

奥村コメント「やっぱり『これで釣りたい』と思わせるルアーやね」

奥村「首振りで使ってもいいし、泳がせても良い。正味、浮かべといたら釣れるんちゃう？（プロトからは）だいぶ小さくはなったけど、ストロングマインド（HGC-83∞R）かストロングジャーク（HGC-71XXX）があれば。フックはヘッドショットもいいかもね。頭から喰うだろうし」

NEW スライドスイマー300

Dのマインドを象徴するビッグベイトがスケールアップ

別次元のビッグベイトゲームへ

シリーズ最長ボディとなるNEWスライドスイマー300。ソフトシェルとABS製中空コアのコンポジットボディによる、リアルを超えたリアルが織りなすデカバス捕獲劇に魅了されたアングラーの熱い要望に応えての開発&リリースとなった。（用途の多様さからフックレスでの販売予定）

奥村「もう250はレギュラーサイズになってるからな」

奥村「バス、シーバス、アカメ。もしかしたらビッグゲームで使う人も出てくるかもしれないけど、このソフトシェルとコアとスプリングウエイトの構造の250が、魚種を問わず一番釣れてるのは各所で目にしてた。だからその上が欲しいのも分かるなと」

ギラギラコウゲキJr.

入門者向け!?　いや、それでもでかい!?

デプスの最大最長をより使いやすくマイルドに

巨大なフィッシュイーターのみをターゲットにした約300㎜のジャイアントボディ＋エラストマーテールによる、全長370㎜の捕食対象者を、全長300㎜以内とマイルドにサイズダウン。とはいえその横っ飛びアクションの『ギラギラ』は衰えることなく、ジャイアントベイトの門を叩くのにも適したサイズとなった。

奥村「意地を張らなくても使えるサイズ感。いや、むしろ使っていきたいね」

奥村「3フックだとどうしてもベストなセッティングが出なくて正直開発も行き詰ってたんだけど、2フックにしようと。そうしたらちょっと光が見えてきたところかな。でもサイズ感的にはめっちゃ使いたい物になったね」

MSバイブレーションTGシャロー

王道で正当なサーチベイトを細分化

マルチなスペックがさらにマルチになった

MSバイブレーションTGモデルの内部レイアウトを一新。従来モデルに比べ水平の遊泳姿勢とし、シャロー攻略に特化させた。早巻きでも破綻しないバランスに仕上がっている。

奥村「サイズ感はそのままにシャローの早巻きで使える」

奥村「どシャローを引けるタングステンモデル。むちゃ浅いところを引けるようにカスタムし直した。飛距離は言うまでもなく、音もちょっと変えてるね」

イヴォーク・バズ

キムケン印のバズベイトは2タイプで展開予定

イヴォーク・バズ(左:1/4oz、右:3/8oz)
●ヘッド重量：1/4oz、3/8oz ●カラー：未定 ●価格：未定 ●発売時期：未定

やかましさがクセになる

キムケンこと木村健太氏がプロデュースするアイテム、イヴォークシリーズのバズベイト。ペラが奏でるこだわり抜いたスクイーク（こすれ）音を響かせながら水面をバク進する。より広い、面と水深の立体的なアピールで、デカバスを誘いだす。

イヴォーク・バイブ

速く巻いても進むイヴォークコンセプトがアメリカでのマスト

高い精度の設計でアウトボディのウエイトを実現

安定したレンジキープ力と直進性能というイヴォークコンセプトを踏襲したバイブレーション。ストラクチャーにコンタクトしても立ち直りが早く、リアクション的な誘いを意図して繰り出せる攻撃性にも優れている。

イヴォーク・フラット

キムケン的ワーミングクランク

あえてをぶち込んだイヴォークの新しい可能性

イヴォークコンセプトをあえて逆手に取ったハイピッチのタイトなスローロールアクションで、揺らぐような弱アクションでも口を使わせられる繊細さを持つ。固定ウエイトながら圧倒的な飛距離でじっくり広域を攻められる。

奥村「それぞれに狙いがあって、ワザがある。狙い通りにはできてると思うよ」

奥村「どれも時間をかけてキムケンが一生懸命やってるけど、安心できるというか、パーツひとつとってもしっかりできてるよね。ペラの固定構造（バズ）とか、エイト環一体型のウエイト（バイブ）で低重心を狙ってとかなんだろうけど。まぁいずれ完成するタイミングでコンセプトは本人から語ってくれると思うよ」

サカマタシャッド・リアル

多角的な視覚的アピールで釣果を圧倒する

●追加サイズ：5、7、8inch ●素材：ノンソルト ●カラー：未定 ●価格：未定 ●発売時期：未定

動きと色にサイズをプラス。生命を超える超絶存在感

6インチのみだったサカマタシャッドリアルの追加サイズ。キレキレアクションとカラーに加え、サイズ感でも選択肢が増し、リアルに近づいた。的確なセレクトで捕食モードのスイッチをよりイージーにオンにする。

奥村「ダート系の動きのリグでは圧倒的やね」

奥村「去年使ってて、このカラーのノンソルトでしか出ない動きに開眼したから、じゃあ他のサイズも欲しいやんって。フックの重さだけでバランスが取れる安定感、リアルカラーの透け感とボディの張りによる水の切れはノンソルトならでは。ミドストよりもワインド、ノーシンカー。クリアウォーターで特に魅力を体感できると思います」

ワインドジグヘッド

ワインド釣法には不可欠な相棒

ダートを超ダートにする専用特化構造

サカマタシャッドなど、ダートアクションがキーとなるワインド釣法での使用に特化したジグヘッド。バスに使えるサイズとウエイト、細軸＆ロングシャンクがコンセプトだ。5gから順次リリース予定。

奥村「軽いウエイトでも見切られない動きをするジグヘッドが欲しかった」

ソルトの世界ではワインドって成熟してて、20グラムを超えるような重いのだとすごい良いんだけど、軽いと『え？』と全然動かないんで作ろうと。良くも悪くもライブスコープでバスの反応が明確に見れるようになったから、そういう専用性は重要になるよね」

ライブハスラー

捕食者を恐れるベイトフィッシュをイミテート

ロッド操作で動きが変わるテクニカルペンシル

ドッグウォークのスライド幅やピッチを意のままに操れる、垂直浮きの小魚逃走タイプのペンシルベイト。頭部に内蔵されたスプリングウエイトで、ポーズ中にも微細な振動によるパニックシグナルを周囲に発生し続ける。2025年ウェブメンバー入会特典の130㎜モデルのダウンサイズの2タイプ、110㎜と95㎜が店頭リリース予定だ。

タイニーブルシューター･シャダーテール

ギルイーターへの新たなる選択肢

思わず口を使うギルアクションにスパイスをプラス

スライドスイマーやハイサイダーで鍛え上げられた身震い（シャダー）するテールアクションを100㎜のタイニーボディにセット。ハード系ギルルアーとしていまなお色褪せない釣果を出し続けるシリーズに新たにラインナップされた。WEBメンバー限定で販売されているブルシューターJr.シャダーテールのタイニーサイズとなる。

KROスピンテール

極端な季節でも威力を発揮するブレードパワー

ソルトでも使えるウエイト設定

サーキットボードを用いた低重心ボディで、ハイレスポンスかつ安定したスイミング＆フォールを見せるKROスピンテールの追加ウエイト。ウエイトアップを太さに振ることでサイズ感の違いをなくし、変わらない使いやすさを実現している。ソルトでの使用も視野に入れたウエイトだ。

ウィグルバグ

ピリピリ、モゾモゾ、くねくねウィグる

12本の脚と2本の触角が水を振動させる

水面では昆虫、水中ではヤゴや甲殻類をイミテートするソルト含有率30％の高比重ボディの沈む虫。オフセットフックではフックポイントを隠せるデザインと、スナッグレス性能にもこだわり、ややこしいブッシュでも果敢に吊るせるといった、喰わせ能力を突き詰めている。またソルト含有率が高く、30mmボディなのに驚くほどぶっ飛ぶ！

開発にはオールラウンダーなフィールドスタッフ、石もっちゃんこと石本竜義さんが関わっている。

MSクロー3.6inch

ボリュームアップしてバスにマッチング

凝った造りがこだわりの振動を生む

強いクロー、アクセントの触角、小粒なアーム、水を噛むボディの各個性が主張しつつ合致し、強くてもスレにくい複雑なアピールを生むMSクロー。チヌにも強い2.6から3.6inchへのバスに特化したサイズアップバージョン。ボディがリングではなく格子状になっている。

奥村和正（おくむら・かずまさ）

1997年のデプス創業以来、ヒット作を量産するルアーデザイナー兼プロアングラー。幼少期から変わらないデカバスへの想いと経験をアイテム注ぎ込み、バスと釣り人に共鳴させるモノ作りを続けている。そのマニアックさ＆ストイックさを自らに向け、肉体も鍛え上げていることは有名な話だ。

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【新製品】「デカすぎんだろ…」デプスの2025年が熱い。 ジャイアントベイトから虫ワームまで!? 奥村さんの解説付きで大公開