
霞ヶ浦を攻略する上で大事な、水門の開閉による流れと水位変動。今回はこのテーマを深掘りして佐々木勝也さんが解説。また、流れを意識したスポットでグッドサイズをキャッチ! カスミファンは必見の内容です!
●写真/文:佐々木勝也
流れは水位に影響する大事な要素
皆さんこんにちは。佐々木 勝也です!
3月中旬、霞ヶ浦は水門を開け水位を下げるタイミングにやってきました。霞ヶ浦は冬の間は冬水位を保つので水位が高いのですが、春になると水位を下げ、平水になります。
先日霞ヶ浦にたまに訪れるアングラーから、「カスミのロコアングラーはなぜ水門を開けるのを残念がるのですか? 流れが出て釣れそうな気がするのに…」という質問を受けました。
これの回答としては、確かに流れが出ることでハマるエリアが出てくることは事実ですが、それは水位が下がりきる前のわずかな1〜2日くらいの話。結果水位が下がると、岸際が浅くなりすぎる場所が多く、岸で釣りにくくなるため水位が下がるのを嫌がるわけですね。僕も水位は下がって欲しくない派です(笑)。
以前までのようにワカサギが多くいれば、浅くてもバスがとんでもないくらい浅い場所に突っ込んできて食ったり、チョイ沖などがハマったりということもありましたが、今はワカサギが極端に少なく、いる場所も限られており全域でそういった現象は起きにくい状況になっています。
それでもシラウオはいるので減水後も比較的水深のあるストレッチや局所的に深い場所などはチャンススポットになるので、僕も含め多くのアングラーが減水を嫌がるのは、チャンスのあるスポットが少なくなってしまうからというのが理由ですね。
あとは、これは釣れる釣れないと関係ないのですが、水位が低いとアシの根っこが露出してしまい、波でダメージを受けやすく爆風でアシが根っこごと流されてしまい、アシが減りやすくなるというのも減水の残念なポイントでもありますね。
新しい釣り方を試して48センチ!
さて。今回は本湖はちょろっとやりつつで、流入河川にフォーカスしてカスミは釣行しました!
雨でゆるやかに流れが効く+水門開放でのカレントも追加された状態で、流れがあると流れが反転するスポットなど食わせ場所を絞りやすいためですね。土曜日の朝練では朝だけで7発もバイトが…、掛かったのは2本だけでしたが(笑)。最大は48センチでした!
今回の釣り方はパワーフィネス系?の釣りのひとつです。冬の本湖で何か新しい釣り方はないかと、釣果を度外視して、カスミの新しい可能性を模索していたのですが、またひとつ新しい釣り方を発見できました!
定期的に新しい釣り方を模索すると、カスミの知らない一面を見れて非常に面白いなと思うのと同時に、自分が今までこの日バイトのあった7匹分のバスの釣り方を知らなかったんだな…と思わされます。
頻繁に訪れるフィールドなので、知った気になってしまいがちではありますが、まだまだ知らないことがいっぱいだなと思わされた釣行でした!
最後に!
春になりカスミに訪れるアングラーも増え、ありがたいことだなと思う反面、釣りが禁止されているドック内で釣りをしているアングラーを見かけます。明確に「立ち入り禁止」「釣り禁止」と書かれている場所も多いですが、基本的にドック内は釣り禁止です。ドックは釣りをするための場所ではなく、漁師さん達の職場のようなものです。絶対にやめましょう!
それでは今回はこの辺で・・・また次回お会いしましょう!
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佐々木勝也(ささき・かつや)
茨城県・霞ヶ浦水系で圧倒的な釣果を上げ続けているスーパーロコアングラー。全国のフィールドにも積極的に足を運んで武者修行を怠らない。最近は房総リザーバーでのレンタルボート釣行にも力を入れている。