
2025年のメガバス・itoエンジニアリングの目玉製品といえば、バスロッドの「エヴォルジオン」だ。フルモデルチェンジを果たし過去最高の出来栄えを誇るというNEWエヴォ。これにより、デザイナーでありメガバス・itoホールディングスCEOでもある伊東由樹さんは世界的なデザインアワード2冠目を達成した!!
●文:ルアマガプラス編集部
伊東由樹(いとう・ゆき)/メガバス、itoホールディングスCEO。伝説のロッド『アームズ』をはじめ、バスフィッシング界の歴史に幾度も名を残す正真正銘のレジェンド。創業36年という老舗かつ国内外を代表するルアーメーカーを経営する手腕はもちろん、アングラーとしての腕前も超A級。
マニュアルのオリデス
オートマのエヴォ
2001年に登場したエヴォルジオン(Gti、Fti)では、チタン繊維をブランクスにインプラントする形
で使用。よりチタンの特性を活かせるとして、これが後のエヴォルジオンの基盤となる。
翌年2002年に登場したモデル(Dti)はチタン繊維を螺旋状に配置し、ブランクスを覆う構造を採用。こちらはむしろオロチの系譜へと用いられていった製法だ。
番手の追加や製法の見直しを行いつつ長らく愛されたエヴォルジオンではあったが、2014年にフルモデルチェンジを果たしている。
チタンをインプラントしたブランクスの基本構造はそのままに、カーボングラファイトのスペックが上昇。デザインも大きく変更され、より金属質なロッドとして生まれ変わっていた。
だがしかし。
チタンインプラントロッドはさらなる進化を遂げることができた。それも劇的に。
2025年のフルモデルチェンジで「エヴォルジオン」はどのように変わったのか?
伊東「ブランクスが『エヴォルジオンMX40スーパーチタニウムハイブリットシャフト』となり、使用しているカーボンが超低レジン・高弾性カーボングラファイトになっています。そして従来よりもさらに細いチタンのマイクロファイバーを採用し、その使用量も過去最多。ですが、全体の設計において減量しているので、トータルバランスとして軽いロッドになっています。これによって、今までのロッドよりもさらにチタンの良さを味わえるようになりました。よく曲がるのにシャキッとしていて、感度もいい。もともとエヴォルジオンは曲がるしなやかな竿を目指していましたが、今回のフルモデルチェンジによって、あらゆる釣りに対応する、快適な竿になりました。オリデスがマニュアルのピーキーな竿だとしたら、エヴォはオートマのラグジュアリーな竿とでもいいましょうか」
先進的な車なら、きっと旅路を快適にしてくれるはずだ。そして新しくなったエヴォルジオンもまた、使い手の釣りを快適に、そして楽しませてくれるに違いない。
「進化」したその竿を手に、釣人の歩みは止まらない
伊東由樹「レッドドット・デザインアワード2025」受賞!
そんなNEWエヴォルジオンの登場を受けて、3月に伊東さんは世界で最も長い歴史をもつデザイン団体・iF International Forum Designgが主催する『iFデザインアワード』を受賞。
そして今回、その喜びも冷めやらぬうちに、iFデザインアワードと並んで世界三大デザインアワードのひとつに数えられる、ドイツのノルトライン・ヴェストファーレン・デザインセンター(Design Zentrum Nordrhein Westfalen)が主催する国際的なデザイン賞『レッドドット・デザインアワード2025』も受賞した。
これで伊東さんは世界的な権威のあるデザインアワードをNEWエヴォルジオンによって2冠目を達成。
国内でもいよいよデリバーリーが近づく『エヴォルジオン』。
その性能への期待値は高まる一方だ。
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