
全国のバスフィールドを飛び回る川村光大郎さん。今回の舞台は中国!現地でのお仕事の様子と、トラ柄の高級魚『ケツギョ』釣りのレポートです。ケツギョを食べてみたところ…?
●写真/文:川村光大郎
中国は広州へ
1週間、広州ダイワからのお招きにて中国でした。まずは、社内スタジオにて、PR撮影とLIVE配信!

LIVE配信では、商品紹介のみならずクイズプレゼントや視聴者との交流も交えつつ、ポチッと購入も可能。ボトムアップ製品も取り扱っていただいており、中でもビーブル&チビーブルは中国でも好評いただいています。


その翌日は恵州に移動し、「BASS PLAY ルアー基地」というレンタルボートフィールドにて実釣ロケ。

広い池に養殖バスと天然バスが混在しており魚影は濃いも、40アップは少ないとのこと。

訪れているアングラーの中にはジャパニーズタックルで揃えている人も。あと、クモのフロッグ!?も発見!岸際にエビやゴリ類といったベイトは見られず、表層に群れるカワイワシ!?的な小魚に時折ボイルしていました。


実際、フィッシュライクなタイプへの反応が良く、ヴァラップスイマー3.3inや、追い切れないバスに対してはジョリーのスローリトリーブが効果的でした。40アップを釣って魅せたいところでしたが…本当にカベでしたね。
初挑戦のケツギョ
そして、今回の訪中で最も楽しみにしていたのが、ケツギョ!初めて挑みます。バスっぽい魚体に美しい模様。さらに食材としては淡水魚の中で最高級!

リザーバーにてボートフィッシング。自力で挑みたいところでしたが…ガイドさんの案内にて。

エレキは中国ではお馴染みのHAIBOでしたがフットペダルは取り外されており、ガイドさんがリモコンで操船するスタイル。本来フットペダルが収まるスペースは、タックルバッグ置きと化しました。
シャッドテールのジグヘッドリグとメタルバイブが定番とのことで、用意されたルアーもこの2種のみ。ケツギョに限らず、中国のルアーターゲットにこの2種はとにかく良く使われます。

ファーストエリアの水中岬にて、シャッドテールのスイミングであっさり釣れてしまいました。その後もポツポツと釣れ、確かにこの釣りはカンタンかつ手堅い。メタルバイブは活性的にスピードが合わないのか?バイト少なく、カバー撃ちにリグっていたテキサスリグにも無反応。しかし、バンクを流していくシチュエーション的にも、5cmほどの小魚を捕食しているということからも、スピナーベイトが釣れそう!ガイドさん曰く、「よほど活性が高ければ」とのことですが…

ベイビーブルを試してみたく、しかし、ボトム付近で反応することから5gシンカーを通してウエイトUP!ボトム付近をスローロールすると…「コッ!コッ!」とバイトが頻発!しかし、トレーラーフックをつけているにも関わらず、ノラない。

一匹釣るまでに少し時間を要しました。

ケツギョはバスのように吸い込むバイトではなく、噛みにくるとのこと。とは言え…リールにはあらかじめPEラインが巻かれており(中国のルアーフィッシングはほぼPEライン)、ほぼ伸びが無いことからもバイトを弾いている感じがしました。そこで、フロロカーボンラインに巻き返させてもらうと、1投目でノリました!その後もフッキング率は格段に上がり、この釣法は大ハマり!インパクト残せたと思います。
いざ、実食!
ちなみに、3種類いるというケツギョ。模様や色合いと最大サイズ、そして習性にも違いがあるそう。

今回はそのうちの2種、黒ケツギョと大眼(ダーイェン)を釣ることができました。もう1種の
白ケツギョが最も大きくなるとのこと。


食べる分だけキープし、サポートしてくれた方知り合いのお店にて食べさせてもらうと、
メチャ美味!!

初対面でも釣りキチ同士、盛り上がりました。バスに似た習性は釣って面白く、自らボートを操船して挑みたくなったのは正直なところ。

しかし、この貴重な経験をさせてくれた増山社長率いる広州ダイワと、サポートしてくださった皆さんには感謝しかありません。帰国翌日に1日だけ出社して開発したら、今度は広島に向かって運転なり。
この先も、息継ぎなしロードは続きます。
アングラープロフィール
川村光大郎(かわむら・こうたろう)
陸王5冠、バサーオカッパリオールスタークラシック3度制覇など、その実力が証明されている岸釣りの天才アングラー。ボートでの釣りも高いスキルを持つ。代表を務めるボトムアップでは、数々の傑作ルアーを設計。