
全国のバスフィールドを飛び回る川村光大郎さん。今回はバス釣りへの向き合い方、プロアングラーとしての仕事の向き合い方について深堀しました。
●写真/文:川村光大郎
自身の「モノ作り」において大事にしていることとは
大阪フィッシングショーを挟んでのこの一週間、モロモロ詰まり、釣りに行けたのは1日夕方チョイ釣りのみ。ノーバイトにて終了でした。
同じスケジュールだった故か?佐々木勝也の『週刊ササカツ無双』も珍しく釣果情報が無かった代わりに、「バス釣りへの向き合い方、プロアングラーとしての仕事への向き合い方」について記していました。
バスフィッシングで食っていく想いと覚悟、ボク自身も気が引き締まる内容でした。一括りにプロアングラーといっても、タイプやスタイルはそれぞれ。トーナメントプロ・プロガイド・メディアプロ(この呼び名はあまり好きでないですが)が大別される(重複もあり)ところだと思いますが、ボクの場合でいうと、営むメーカー(ボトムアップ)の仕事がいわゆる“本職”となります。
一応経営者ではありますが、内実は開発がメイン。バスメーカーにおいて、経営者が開発者(要望・監修・テストだけでなく、実際に手を動かして開発する)でもあるメーカーは意外と限られるように思いますが、ボクの感性や拘りを具現化するには、自分でやるのが一番!どこまで性能を高められるか!?は、実際に手を動かしている本人だから分かるところもあるし、好みやセンスも含めて、メーカーや開発者自身の“らしさ”がにじみ出るモノに仕上げたいと思っています。
フィールドで欲したモノをカタチにすべく、自分で開発をし、バスからの反応を問う。
これがボクの仕事であり、バスフィッシングの楽しみ方にもなっています。その一方で、経験値のある草深に加え、現在は鈴木翔にも開発を担当してもらっています。これは、彼がルアー好きかつ拘りも強く、流行に敏感かつ流されない、独自の意見を持っていること。

ボクにはないセンスやアイディアを発揮してくれる期待もあっての抜擢ですが、黙々と試行錯誤する姿を見ていると、開発に向いていると感じます。今はボクの鬼チェックの元に・・・ですが、すでに感心するアイディアを生み出してもくれています。
プロアングラーとして心がけていることは
自社以外の、プロアングラーとしてのお仕事は、スポンサーメーカーとの開発、そして監修したアイテムのプロモーション。こららも開発においては妥協はしませんし、メーカーにとってその甲斐あったと感じてもらえる商品力(性能も販売も)にすること。そしてプロモーションにおいては、大袈裟にならぬよう、適切な表現でお伝えするように気をつけているつもりです。釣果にお役立ていただけるよう、そして、バスの扱いなど見本となるように。
他にも心がけていることはありますが、釣行時(それに限らず)に利用させてもらうコンビニや飲食店、ボート屋さんなどで接する人に対し、バスアングラーの一人として快く思ってもらえたら、バスやバスフィッシングの印象も少しは好転するんじゃないかな、とか。
アングラーとしては、年間釣行日数は100日を少し超えるくらい。会社勤務としては多い方ですが、トーナメントやガイドを生業としている方に比べるとはるかに少ないでしょう。ここが、バスフィッシングそのものよりも、メーカー業務が本職たる所以。競技になったら勝ちに最善を尽くすも、ボクより強い、上手な人は沢山いますからね!モノ作りこそ、バスフィッシングに生きるボクのアイデンティティだと思っています。
とはいえ、「また勝ちたい」「一度でいいから勝ちたい」目標もありますから、釣りももっと頑張らないと!!
最後に動画の告知をさせてください。
NORIESさんのYouTube動画『BASSFLIX』にて、Basser Allstar Classic前に利根川を案内してくれたタクミとの釣行がアップされています!

写真は本戦時の物です。
同じ大会に出るにも関わらず危険個所も多い利根川の航路を案内してくれました。楽しくもとてもタメになった1日の様子をぜひ!
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