
H-1グランプリで優勝するなど、アングラーとして高い実績を持ちながら、釣り具メーカーのティムコで社員として働く大津清彰さんが、リアルタイムな情報を発信する「バス釣り真相解明」。今回はついにバスが動き出す?キーワードは、「虫が出てくる時間帯」。暖かくなる日中に魚が食べているモノとは?
●写真/文:大津清彰
ついにバスが動き始めた?
今回の相模湖は、ルアマガロケ絡みになります!
ロケ前日は下見。前回の真相解明で書いておりますが、この週は水温上昇に差し掛かっていくタイミングになります。しかし、ロケ日はそのタイミングから少しずれている日でしたね・・・残念。
ただ、寒波の緩み始めたタイミングということで、ベストではないもののバスが活発化してくる状況になってきていました。水温が上がりやすくなっていましたね。
これは最近の流れですが、「虫が出てくる時間帯」にバイトが増加し始めます。朝はワカサギ系の釣りで釣れる可能性があるのですが、昼はヤゴ食いです。ヤゴは日中動いているようで、朝方は釣れにくいですね。普通にレイダウンについていたバスに鬼シェイクで食わせました。この日は追っかけてきて食うという感じではなかったです。
低温期の王道は「じっくりシェイク」
結局、日中しか食わず。合計3本でしたが、51cm、50cm、49cmと粒ぞろい!すべてレイダウン絡み、ハリネズミのボトムシェイクです。このボトムシェイクが難しいという人もいるのですが、説明するのが難しいですね。
今回のルアマガ動画でそのシェイクの感じはわかると思いますので見ていただきたいのですが、とにかくその場でゆするシェイクです。ちょっとでも速く動いたり、不自然な挙動をしたり、逃がしたりすると大抵警戒されます。昔からよくある「じっくりシェイクする」感じなのですが、ライブスコープの弊害で、長い時間シェイクすることが苦手?そんな人が増えているのかもしれません。
しかし、低水温期の王道は長時間シェイクです。ライブで見ていると、興味を持ったバスが見に来て、帰っていき、やっぱり気になって見に来て食べる行動をしていたりします。帰っていったときに、ルアーをピックアップしてしまうと食わないのです。
ちなみに目の前に落とす必要すらありません。むしろ目の前に落とすと警戒されます!ライブスコープが使えない、岸と平行、岩盤エリアでも同じことが起きているので、ライブスコープで見えなくても同じことをすれば釣れるのです。
時間にすると1分以上シェイクすることが多いです。とにかくボトムでじっくりシェイクすることを考えた方が良いので、シンカーは重めを使用してください。
魚たちが食べているヤゴ
食べているのはヤゴです。最近、ヤゴばかり食べていますね・・・。
さて、翌日はルアマガロケ!誌面連動の動画撮影でした。
合計3本!
55cmクラスを足元でばらしてしまったのは後悔しかありませんが、朝方はワカサギのパターンで、日中はヤゴのパターン、まさに最近の一日の釣りの流れの中でキャッチしていくことができました。この日は爆風で正直苦戦しました。風さえなかったらもっと釣れたと思いますが、自然相手なので仕方ないですね。
それではまた次回!
タックル
ロッド: フェンウィック S-TAV 610CMHP+J
リール:メタニウムDC
ライン: バリバス アブソルートAAA 16lb.
ルアー: ハリネズミ フットボールヘッド10g+リューギ インフィニ3/0+ワイルドダディ
ロッド: フェンウィック ACES 64SULJ
リール:ヴァンキッシュ2500S
ライン: バリバス アブソルートAAA 3lb.
ルアー:スーパーリビングフィッシュ4 + リューギヴェスパ1.3g
大津清彰(おおつ・きよあき)
老舗ティムコにてルアー・ロッド開発から各種広報まで担当するマルチプレイヤー。生み出したいくつもの製品がバスフィッシング業界に多大な影響をもたらす大注目の奇才アングラー。