
関東のブラックバスフィールドを中心に活躍する、エキスパートアングラー折金さんの連載「つきぬけろ! オリキンもばいる」。今回はオリキンちゃんねるのロケで神流湖での釣行レポートです。晴天かつクリアな水質でのアプローチ方法とは。
●文:ルアマガプラス編集部
暖かすぎる、今年の4月。
AIによると30℃に達するのは大体6月後半から8月。たまにはその前後で30℃に達する日もあるかもしれませんって、、
季節の移り変わりは毎年違いますが、これほどの変化は経験にありません。急な表水温の上昇は水質を変えてしまうかもしれないし、生き物の行動が急に活発化どころか鈍化するかもしれません。もちろん釣れたらオッケー、釣れなければダメって単純なことでもないはず。変わらず自然を注視していくのみです。
今回は春の神流湖
先週はオリキンちゃんねるのロケで神流湖へ。昨年は夏に来たので、今回は春。湖岸に障害物の少ない湖で最深部は30m位あり、水位の変化もあるフィールド。知っている中では津久井湖に近いようなロケーション。魚類も比較的豊富な印象があります。
というわけで、シンプルに水とベイトフィッシュに焦点をあてて、春の釣りをあててみたいといった算段。ちょうど1ヶ月前に平地の湖でちょっと春になったかというタイミングで様子を見に来ましたが、全くの冬でした。
水温も5、6℃で表水温こそ上がったような気配でしたが、バスやベイトの居るような水深はまだまだ冬の気配。
表水温はこのくらい!下のレンジも温まっているはずです。
今回はもう動き出しただろうというタイミングで決行となりました。とは言え、ボート屋さん情報では、出船した全員で1、2匹釣れれば良いとのことで、まだゼロワンゲームの気配です。
つまり否が応にも数少ない動き出した個体を狙うしかない展開です。ルアーはベイトフィッシュ系がメイン。ヴァルナ各種とハイカットDR。サブでドライブシャッドとハイピッチャーです。
晴天&クリアウォーター。バスへのアピール方法は?
先ずは下流の要所のバンクを流してから、中流域へ。明確な湖の地形変化があるエリアで、水温や水質の変わるエリア。春に向けてもそういった要素でバスに限らず魚は溜まる事が多いと言えます。朝から雲があまりない天気でほぼ快晴。
風はあるものの基本的に水はドクリア。ルアーで騙すにはちょっと厳しいような雰囲気です。食べてくれる個体数は少ないので、少しルアーサイズを上げて、アピールを少し上げて早めの展開をしていきたいのですが、水色と天気がそれを拒みます。
つまり見切られそうだし、追いも悪そう。とは言え逆にルアーサイズを下げて、スローダウンしたら、更にバスには出会わなさそうです。
また真冬からは増水していて、岸際は冠水した植物があり、バスにとって良いつき場になっている反面、ルアーの発見を遅らせる遮蔽物ともなっています。八方塞がりの状況とも言えそうですが、ちょっと閃いたのがハイピッチャー。
スローダウンしつつアピールも下げないし、クリアな水色にも強い。しかも投げてみると冠水植物にも適度な当たり加減。色はクリアな水色に当たり障りのないブラックシャイナー。ドライブスティックの4.5をインセットキーパーと共にセット。投げはじめる頃には風が強くなり、雰囲気はバッチリ。
そして僅か数投目でした。パワーアップした25BLX610Mが、ずっしりとした重みでトルクフルに曲がるような強烈な引き。続きは是非次回オリキンちゃんねるでご覧下さい。
お昼過ぎにはかなりの強風でやりたいところが出来ず!
ではまた次回!
アングラープロフィール
折金一樹(おりかね・かずき)
ホームの房総リザーバーで培ったテクニックはボーダレス。DAIWA、O.S.Pプロスタッフ。自身のYouTubeチャンネル「オリキンちゃんねる」では、オリジナルの動画コンテンツを積極的に配信中。