【死亡例もある危険生物】取材は一時中断、病院で麻酔して切開。見知らぬ地で起こったキツすぎる洗礼

佐々木勝也さんはアウェイの洗礼で長良川に。悪天候に見舞われ、ロケは難航。それだけなく、とある悲劇が佐々木さんを襲う!

●写真/文:佐々木勝也

初場所を事前情報なしで挑むアウェイの洗礼!

皆さんこんにちは。佐々木 勝也です!

「ササカツ無双3 〜アウェイの洗礼〜」の企画がスタートし、長良川を訪れました。これまでのササカツ無双は霞ヶ浦オンリーでしたが、今年はタイトルの通りアウェイのみでの釣行をお送りしていきます!

1発目の場所は長良川! 大江、五三川からも程近いビッグリバーで、以前中川雅偉君のボートに乗せてもらって釣りをしたことがあったのですが、オカッパリでは完全に初めて。初場所かつポイント等の事前情報無し(これはいつもですが)で挑むという企画でした。

初日が下見で二日目が本番という形式なのですが、初日の下見から動画がつき、どういった観点で初場所を攻略していくのか?といった点も見どころのひとつだと思います。

ちなみに、長良川の規模感から考えても1日や2日で全域見れるほどの大きさではまったくない上に、ともかくオカッパリができる箇所が少ないフィールドなので、事前にグーグルMAPの衛星写真に加えて、ストリートビューも活用し、ある程度場所は絞り込んでからフィールドに出向きました。

長良川は川沿いを道路が走っているタイプのフィールドなので、駐車場所やポイント開拓をするのにストリートビューを活用するのは有効手段のひとつだなと思います。

霞ヶ浦でやっていた時もそうなのですが、このササカツ無双シリーズ・・・、なぜか必ずと言って良いほど悪条件を引き寄せるロケです・・・(笑)。ルアマガの編集長ティーチャー大場氏をして、シーズン2のスタート前に「神社でお祓いしてもらってからやりましょうか!」と言うほどに・・・。

それはシーズン3になって、アウェイの洗礼となったせいかさらにパワーアップ。極寒、爆風、おまけに一時雹までも降り始めるという、ミッドスポーンの魚を釣る上では最も最悪な条件が揃うというある意味逆にすごいロケになりました(笑)。2日目の終盤はあまりの寒さにネックウォーマー+防寒グローブまで登場するほどに寒さが厳しかったです。

しかし、悪いながらもその中でのなんとか絞り出す釣りは展開してきたつもりですので、動画を楽しみにお待ちください!

NEWアイテムのスティーズフィネスストレート4.3インチのノーシンカーワッキーでナイスサイズをキャッチ!

山下尚輝のこだわりが詰まったアイテムですが、通常のストレートワームより明らかに細身かつ独特なテール形状によるアクションが秀逸で、厳しい状況ほど威力を発揮するアイテムです。動画を見て頂ければこの魚を釣るまでの過程が分かると思うのですが、このワームじゃなかったら獲れなかったなと思わされる1匹でした。

こちらはBHカバージグにて!

道路を走っていて偶然通りかかった水門が濁った水が流れており、プリスポーンのナイスなバスをキャッチでした。動画に加えて誌面でも記事があるそうなので、あわせてお楽しみ下さい。

侮れないマダニ。噛まれたら適切な処置を

そして長良川でのアウェイの洗礼はこれだけでなく・・・。

初日ホテルに戻ったところ気付いたのですが、なんと気付かないうちに太ももの裏側をマダニに刺されていました・・・。

死亡例もある危険生物『マダニ』

慌てて夜間外来に行き、翌日も朝一撮影して、病院が開く時間になったら病院へ行き、麻酔して切開してもらい再びフィールドへ戻って撮影とバタバタなロケになってしまいました。カメラマンさん並びにルアマガさんにはご迷惑をおかけしました。

僕自身、藪漕ぎすることは多いほうなので、真夏でも絶対に長袖長ズボン着用など対策は怠っていないつもりでしたが、今回ひとつやっていなかったのですが、虫除けでした。あまりにも寒かったため、まだ虫除けは不要かな・・・と思い込んでしまったのが良くなかった。普段からマダニにも効果のある虫除けスプレーを車に常に準備していたのですが・・・。

マダニの怖いところは、噛まれたことによる感染症で毎年亡くなっている方もいるため、刺されたことに気付いたら迷うことなく病院(皮膚科)を訪れましょう。

そういった点でも今回はまさにアウェイの洗礼!というロケでした。

三島湖ではネコファットが炸裂!

長良川から戻って今度はレンタルボートの準備をして房総へ移動して、ダイワのルアー開発のテスト。フル満水になった三島湖を訪れました。今回もいつも通りともゑボートさんより出船!

今回はダイワのルアー開発者が同船し、さまざまな開発アイテムをボート上で調整したり意見を交換しながらテストを進めました。なかには驚くほど優れたアイテムもあり、それに適したシーズンに思いっきり投げ倒したいと思うものもあり、非常に有意義なテストになりました。

今回三島湖はフル満水でカバーが豊富になったことにより、カバー撃ちが有効な状況になっていましたが、リメイクされたネコファットの5gリーダレスダウンショットリグが活躍してくれました。

ストレートな形状のため5gでも濃い目のカバーをしっかりとすり抜けてくれ、バイトも多数でした。明らかに前作のネコファットよりも良くなっており、これも発売が楽しみなルアーのひとつとなりました。

ちなみに良かったカバーの傾向としては、ただただブッシュが冠水しているだけではなく、フラットエリアのカバー+そこにウッドチップなどゴミ溜まりができていること。いわゆる複合的な要素が組み合わさったカバーでした。

それでは今回はこの辺で・・・また次回!

佐々木勝也(ささき・かつや)

茨城県・霞ヶ浦水系で圧倒的な釣果を上げ続けているスーパーロコアングラー。全国のフィールドにも積極的に足を運んで武者修行を怠らない。最近は房総リザーバーでのレンタルボート釣行にも力を入れている。

※本記事は”ルアーマガジン”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。