
2025シーズンのエピソード3は、いよいよ海へ! 今季から奥田学さんの右腕を担う剛のツアーロッド『キャプチャー』を引っ提げ、向かうは山陰エリアのシーバス聖地・中海。巷で話題のグライドベイト『グラヴィテーター220SF』も火を噴き、ご覧の通り圧巻の結果となったことはもはや言うまでもないだろう。
●文:ルアマガプラス編集部
奥田学
おくだ・まなぶ/ビッグベイトやジャイアントベイト、そしてアンブレラリグなどストロングスタイルを主軸に、現場最大級のバスを仕留め続けるBIG BASSハンター。愛称は誰が呼んだか“ロボ奥田”。直立不動で精密機械の如く狙った獲物を確実に仕留めるのがその名の由来だ。当連載ではバスのみならず、淡水&海水の大物ゲームに挑む氏のフリースタイルをお届けしている。
全国のビッグベイターが集う〝中海道場〟へ!
キャプチャー 167XH-5(シマノ)
●全長:2.01メートル●継数:5ピース●パワー:Xtra Heavy●テーパー:Regular●ルアー:MAX150グラム●ライン:ナイロン・フロロ14〜30ポンド、PE MAX6号●価格:4万9500円(税込)
ビッグ&ジャイアントベイトでゲームを完遂する剛のツアーロッド
「169XXH-5に続いてキャプチャーでは2番目に強いモデル。グライドベイトや7インチクラスのスイムベイト、ジャイアントペンシルですごく使いやすいね」。
今回の中海釣行で主軸となったのがこの1本。
「グリップ長が絶妙なバランス。重いルアーをフルキャストできて、トゥイッチも自在。大物を掛けたらエンドを脇にホールドしてリールのパワーでの巻き上げも可能」。
驚くべきはその軽快さ。
「優れたバランスは、丸一日投げ続ける釣りでも体力を消耗しにくい。それもバイトチャンスを増やせる要因のひとつ」。
何よりパワーは圧巻。
「キャプチャーはシマノの最先端テクノロジーを採用して、強度は最高峰レベル。遠征時に竿で負ければそこでゲームオーバー。それだけは絶対にあってはいけない」。
どんな大物にも負けない奥田イズムが注入されている。
取材地:中海(鳥取県・島根県)
鳥取と島根の県境をまたぎ日本海に注ぐ汽水湖。国内で5番目の広大な流域面積を誇る湖で、お隣の宍道湖を含めば霞ヶ浦水系にも迫る広さだ。中海を知り尽くす杉谷優船長が率いるオスギスタイルを利用。
梅雨の狭間、気温35℃超いざシーバス修行が始まる
「ここ中海は日本中のビッグベイターが集まる、いわば〝道場〟。シーバス修行の場だね」。
投げて巻くだけで釣れるほど、現代のフィールドは甘くない。それはシーバスのみならず、どんな魚種にでも言える事実だ。
「アプローチの差、ルアーの動かし方の差、セッティングの差など、ちょっとした差でチャンスの回数は変わる。そこが大切」。
眼前に訪れた数少ないチャンスを確実にモノにできるか否か。如何に成功体験を手にして、経験値を積み上げることができるか。次なる未知の扉を開くには、盤石な準備が必然となるのだという。
「経験上、中海は午前中が勝負。昼に向かう段階で風と共に訪れる時合を確実に捉えることも大切。これまで〝無〟とされてきた午後を打開することも課題ではある」。
梅雨の狭間、最高気温35℃超の真夏日。いざ、奥田さんの中海シーバス修行が始まる。
盤石の準備が導いた現場MAX級!
不釣の中海を一閃した新たなる実弾の威力とは
「最高やね! 狙い通りに食わせた1本! ここぞという場所においてノーミスで獲れるのがこのグ
ライドベイトなんだよ」。
実釣開始から程なくして、74センチを仕留めたのが『グラヴィテーター220SF』。潮が動き、クイ群のカド地に薄っすらと現れたヨレを狙い澄ましての1本だった。
「クイの向こう側へ投げて高速で近付けてから、若干食わせの間を持たせたドッグウォーク。このルアーは操作が簡単でミスアクションもない。きっちりアピールしてくれるんで、ここぞという場面で確実に釣果へ繋げることができるのが強みなんだ」。
狙い澄ましたロングキャスト、クイへのごくタイトなトレースが奏功。しかし、たとえアプローチが完璧でも流れの変化でアクションが破綻してしまえばシーバスは見切りチャンスは消える。奥田さんの卓越したスキルを下支えするのがグラヴィテーター220SFという新たなる武器なのだ。
グラヴィテーター220SF アーマブースト/フラッシュブースト (シマノ)
●全長:220ミリ●重量:89グラム●タイプ:SlowFloating●カラー:全8色●フック:♯1/0×2●価格:8360円(税込)
グライドベイトの泣き所を解消するぶっ飛び&高精度キャストに注目!
当釣行の主軸となったのが今季発表のNEWグライドベイト。「日米同時開発モデル。アメリカはSS(スローシンキング)モデルの一方、国内では自分好みにウェイト調整が可能なSF (スローフローティング)モデルで進行」。お国柄を考慮した開発体制で、国内は奥田さんが担当。扁平ボディのグライドベイトは空気抵抗が強く、飛ばしにくいのがデメリット。「独自のアーマブースト機構を採用することで、驚異の飛びを発揮すると共にキャスト精度も大幅に向上。なおかつアクションの破綻が皆無」。多彩なギミックが機能を拡張する。
アクション時
キャスト時にフロントとリアが分離してボディを折り曲げた状態から、着水時にはロック機構が機能してジョイント部の可動域を制限。キレのあるグライドアクションを演出可能だ。
「狙い所にキャストが決まって、多少の流れでも優れたアクションに影響がない」。それこそがグラヴィテーターの真価。ここぞという出番で確実に結果へと繋げる武器がここに。
この後、奥田さんの快進撃が留まることはなかった。
「1本目でタイトなグライドに可能性があるのはわかっていた」。
真夏日で潮も停滞する無の時間、午後に突入してショートバイトが多発。クイ群へ幾度も入り直してのラストチャンス…つ・い・に!
「放心状態(笑)。今回中海に来る直前で状況が激変した中でのこの結果は、上出来やね!」。
ヒットルアーは奥田さんが「もはやエサ」と呼ぶ伝家の宝刀・Btスラプター。現場最大級の80センチを見事に仕留めたのだった。
トリを飾ったのは、これまでの奥田さんのシーバス釣行で絶大なる威力を発揮してきたBtスラプター。狙い通りのアプローチでの現場最大級に、奥田さんも「放心状態(笑)」。
タックル
❶ ●ルアー:バンタム Btスラプター(シマノ)●ロッド:キャプチャー1711H-SB/2(シマノ)●リール:25アンタレスHG+夢屋ウルトラストロングハンドル48ミリBH-1(共にシマノ)●ライン+リーダー:PE4号+ナイロン40ポンド
❷ ●ルアー:ランカージャック78*プロト(シグナル)●ロッド:キャプチャー163H−5(シマノ)●リール:カルカッタコンクエストMD300XGLH(シマノ)●ライン+リーダー:PE4号+ナイロン50ポンド
❸ ●ルアー:グラヴィテーター220SFアーマブースト/フラッシュブースト(シマノ)●ロッド:キャプチャー167XH−5(シマノ)●リール:アンタレスDC MD XG+夢屋ウルトラストロングハンドル48ミリBH-1(共にシマノ)●ライン+リーダー:PE5号+ナイロン50ポンド
❹ ●ルアー:シャイナー77*プロト(=画像シグナル)、アーマジョイント280SFアーマブースト(シマノ)●ロッド:キャプチャー169XXXH-SB/5(シマノ)●リール:カルカッタコンクエストMD300XGLH(シマノ)●ライン+リーダー:PE6号+ナイロン50ポンド
奥田さんの激闘は動画でもチェック!
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