
皆さんこんにちは!ダイワフィールドテスターの山香です。
最近はとても暑いですね。本格的に夏に入り、アングラーにとっても魚にとっても厳しい季節になりました。とはいえ、秋はすぐ目の前で、今の時期の釣りが今後に大きな影響を与えます。今回のルアマガプラスは、そんな厳しい夏のアプローチの仕方について紹介できればと思いますのでよろしくお願いいたします。
●文/写真:山香 巧(やまが たくみ)
最近の状況
比較的雨が降った梅雨も早い段階で終了し、一気に気温と水温が上がった今年の夏。
例年に比べて雨は定期的に降ってくれたため、水温上昇によるシーバス大量死やウェーディングをしていて特別に水温が高い日が連日続くというわけではありませんでした。
しかし、全国的には記録的豪雨もニュース等で報道されているので、農家の方などに被害が出ない程度にちょっとずつ降ってくれるとアングラーとしても助かるんですけどね…。
それにしても本当に暑い。
7月前半は真夏日が続いていましたが、最近は猛暑日ばかり…。
河口はすっかり水温も高くなってしまい、ベイトは居るものの肝心のシーバスやフィッシュイーターがいない!
そんな状況が続いているのではないでしょうか。
自分が最近確認したベイトは、イナッコ、アミ、ハゼ、コノシロなど様々。
せっかくなので、軽く自分が驚いたベイト達をご紹介!
夏のベイト
まずはコノシロ。
この魚を見ると本当に秋が待ち遠しいですね。
サイズは15センチから20センチ程で、コノシロの群れだけがフィールドにいるというよりはあくまでメインのベイトはイナッコであり、そこにコノシロの群れも少しだけ混ざっているようなイメージです。
そのため、シーバスがコノシロを狙って捕食しているかというと、なかなか難しい。時々起こるボイルもイナッコに絡む位置で出ているような感じです。
続いては少しシーバスの捕食対象としては珍しいギマ。
自分の住む愛知県には、比較的数が多く、小さい時から投げ釣りの対象魚として楽しませてくれたギマ。サイズも20センチほどのものが多いイメージですが、今年よく確認するのが5~6センチほどのギマの子供。
いつも食べているのか、はたまた反応してしまって捕食したのかはわからないものの、これこそボディが平たいのでバイブレーションが最適!というベイトではないでしょうか。
ちなみに釣れ方などは後ほど紹介しますが、バイブレーションで釣れた魚が吐き出しました…。
バイブレーションを巻くと釣れるほど、このサイズのギマが沸いています(笑)
そして冬によく聞くアミの仲間。
小さすぎてピントが合わなかったので見えにくいかもしれませんがこちらがアミですね。
この日はベイトの確認にデイゲームでエントリー。
あまりにもマイクロベイトの群れが連なって岸際についているので、ナミノハナ?それとも成長が遅れたハク?なんて考えながら釣りをしていたらなんとアミ…。
マイクロベイトの中でも相当小さい部類に入り、デイゲームだと広範囲に散らばっているので、もしかしたら夜のほうが街灯などでポイントが絞りやすくなり、釣りやすいかもしれません。
このほかにも例年通りサヨリやヒイラギなども確認できているので、自分はその日、その日のベイトに合わせてルアー選択から釣りのスタイルを選定しています。
ベイトに合わせた夏の釣り方
ここからはシーバスやクロダイなどの夏のターゲットになる魚の釣り方をご紹介。
シーバスにとって夏は冷たい水温を求めて川を遡上する、一番移動する時期でもあります。
とはいえ捕食にエネルギーを使っているかといわれるとそうではない。
こちらから無理やり反応をさせて食わせなければいけない時もあれば、アングラーが足で稼いで魚を見つけに行かなければならない。
その条件を簡単に満たしてくれるのがリアルスティール14g
リアルスティールは高速域・低速域どちらにも対応したバイブレーションで、魚を探すにはうってつけのルアー。
広範囲を探れるのはもちろんですが、このバイブレーションが力を発揮するのは中層でのアプローチ。バイブレーションと聞くと、主にボトムを意識して考えることが多いと思いますが、リアルスティールに関しては中層のほうが魚の反応がいいと自分は考えています。
その理由は、ボトムから引っ張り出せる波動と立ち上がりが速いことによる姿勢の良さ。
この二つの強みはボトムだけで攻めるにはもったいない。少し水深があるポイントでもボトムを意識することなく竿を立てて引いてくることで、根掛かりの心配もなく手返しが良くなり釣果につながります。
また、手返しの良い釣りだからこそ大事なポイントが、状況の理解。
手返しのいい釣りは手数勝負になりがちですが、わずかな変化が釣果に直結するため、潮目やベイトの動向を確認しておくことが大切です。
特に集中すべきタイミングは魚だけではなく様々な生き物たちが動き出したタイミング。
ベイトの流れだけでなくワタリガニやエイなどの動きもシーバスの時合いに大きく関係していると思います。さっきまで見なかったワタリガニが出現したタイミングや、エイの群れの確認。そういったものからも潮の流れを確認できるのでその際は特に集中すべきタイミングです。
この日はギマやヒイラギなどのベイトも確認していたこともあり、もちろんリアルスティール14gをチョイス。ベイトからルアーを選定することで魚の反応が薄くても信じて投げることができました。
またデイゲームでは少し水温が上がるため、クロダイの反応も良くなってきます。
使い方はシーバスのレンジより少しだけボトムに近づけるイメージで巻き続けること。
特にクロダイは時合いが少しの時間のため、そのタイミングを逃さず、キャストし続けることが大事です。
夏らしい釣りを是非!リアルスティールでレンジを刻んで堪能してみてください!
攻略が難しい夏のボイル
毎年苦しめられるのが、この時期に多発するイナッコボイル。
足を稼いでせっかく見つけたシーバスの群れがイナッコを捕食しているのはわかるのになかなか反応してくれない…。そんな経験ないでしょうか。
そのボイルを攻略するべく、自分がいつも使っているタックルの中で導き出した答え。
それが「モンスタースライダー135F」
このルアーの長所はなんといってもデジ巻きと呼ばれるリーリングだけでルアーがドッグウォークすること。(デジ巻き:自分の場合、リールを半回転ずつリトリーブすることをデジ巻きと呼んでいます。)
普段から使うラインの太さはこの時期はPEラインが1号、リーダーはフロロカーボン20lb。
このラインシステムで、135mmサイズのペンシルベイトをMLのロッドでアクションさせようとするとリーダーがフックに絡まり、釣りにならないことが多いです。
それがモンスタースライダーはデジ巻きでアクションさせられるため、腕が疲れることもなく、普段のタックルでもラインが絡まることなくシーバスにアプローチでき、釣果に直結するようになりました。
以上のメリットがあるため、シンキングペンシル等小型ルアーと併用して大型ペンシルベイトを組み込むことができるようになり、夏のルアーローテーションの幅が広がり非常に便利です。
さて、モンスタースライダーの使い方ですが、イナッコボイルは決まったところでボイルすることが多く、そのボイルエリアにステイの時間を長くしてドッグウォークします。特に下流側にモンスタースライダーのヘッドが向く時間を長くしてあげると反応してくれることが多かったです。
プレッシャーが多くかかっていると感じたときは、投げた後少し放置するのもおすすめ。
レーザーインパクト搭載のため、イナッコの群れになじみ、シーバスにアプローチすることができます。
皆さんも是非、釣果も熱い夏を、釣りを通して楽しんでみてください!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
タックルデータ
ロッド:LATEO 86ML(DAIWA)
リール:LUVIAS LT4000-XH(DAIWA)
ライン:PEレジンシェラー8 1号(FAMELL)
リーダー:フロロショックリーダー20lb(FAMELL)
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