
近代虫ルアーの金字塔・オリカネムシがついに2代目に進化!ボディ形状が大きく変わっただけでなく素材もエラストマーになるなど、まさしく今の時代の虫ルアーを体現する「オリカネムシ2」に関して、折金さんに語っていただこう。
●文:ルアマガプラス編集部
折金一樹
おりかね・かずき/千葉県出身・在住。房総リザーバーなどをメインに、関東のさまざまなレンタルボートフィールドで活躍。独特な着眼点を持ち、そのセンスをルアー開発にもフィードバック。オリカネムシは、虫パターンが本格流行する前から自作していた門外不出のシー
クレットルアーがベースになっている。
あらゆる昆虫の特徴を複合させた、虫の平均値的デザイン
オリカネムシⅡ(O.S.P)
●全長:約35ミリ ●重量:約2グラム●入数:2個 ●カラー:8種類●価格:990円(税込み
エラストマーになって生まれ変わった激釣れ虫ワーム
ひと口サイズのエラストマー製の昆虫ワーム。極めてリアルなシルエットで、水面に浮かべておくだけでもバスが自然に口を使ってしまう。フックセッティングを吟味することで、いろいろなカバーを攻めることが可能だ
ワームがぴったり収まるブリスターパッケージ仕様。フックをつけたまま収納できるようになっており、現場でもとても使いやすい。
エラストマー成形技術の進歩でより細かい虫の細部を再現できた
今からおよそ12年前、折金さんのシークレット虫ルアーを製品化したオリカネムシが登場。それまでにないコンセプトで、オリカネムシは人気ルアーになった。
「それから月日が経って、世にはいろいろな虫ルアーも発売されるようになりました。そこで、現代にマッチした、よりアップデートしたオリカネムシを出そうということで開発をスタート。今回のオリカネムシはエラストマー製。今はエラストマーワームの成形技術が上がって、より細かい設計がで
きるようになったんです」。
見た目はヤゴのようなデザインで、リアルな昆虫の姿を再現している。
「何か特定の虫をデザインしたわけではなく、いろいろな虫の特徴を併せもつ平均値の見た目に設
計。水面にいる何かしらの生き物であるということを、バスが認識してくれるようなデザインですね。虫だけでなく、甲殻類やカエルなどを食べているバスにもアピールできるルアーになっていますよ。大きすぎず小さすぎず、ボディの硬さや浮力、細部の形状、パーツの長さ・太さなどをいろいろ煮詰めていきました」。
大きな触覚と、くの字に曲がった脚のパーツがリアルさを際立たせている。
「脚を縦にくの字にすることで、見た目のリアルさも上がり、アクション時の水押しや動きの複雑さも上がっています。長い触覚は、水を掴んで移動距離を抑えてくれる役割があります。水の抵抗でゆっくり曲がり、曲がりきったらまたスローに戻っていく。6本の足はピリピリと動きながら細かく震え、触覚はスローに抵抗感が出る。その複合的なアクションでバスを誘ってくれますよ」
レッグの細かい波動と触覚のスローな戻りの2段アクション
シェイクを加えれば、左右3対のレッグパーツがナチュラルに微振動。そして、2本の長い触覚は、曲がってからスローに戻っていく動きを演出。水面でのリアルな佇まいとともに、2つの異なるアクションでバスを誘う
「バスの反応がこれまでとは違う」、オリカネムシⅡの圧倒的リアル感
正しいフックセッティングで釣果に雲泥の差が出る
オリカネムシⅡのデザインが固まってからは、テストでは折金さんも驚きの釣果が頻発。
「これまでは小さな虫ルアーをある程度強めにアクションさせてバスに気づかせることが多かった。しかし、オリカネムシⅡは浮かべているだけでも食ったり、そこまで動かさないでもバスが口を使うんです。小さなワームなのに、細かく誘ってもバスがちゃんと気付いてくれる。バスの反応がこれまでとは違いましたね。ルアーに気付いてから食わせるまでのプロセスがとても楽になりました。相模湖の秋山川の上流で、45〜48センチクラスばかりが連続で3本釣れたこともありました。ここは日本でもトップレベルで見えバスが難しい場所だと思っていますが、そのバスをちゃんと騙せたことは、このルアーを作っていく上で大きな自信になりました」。
使う上で大切なのがフックセッティング。
「オープンウォーターならマスバリのチョン掛け。ちょっとしたカバーまわりで使いたい場合はオフセットフック。パワーフィネスタックルを使ってチョウチンなどでカバーまわりをがっつり攻めたい場合は、少し太軸のオフセットフックを使ってください。マスバリの場合は、真っ直ぐにフックをセットすることがとても大事。とても繊細なルアーなので、フックが曲がって刺さっていると、綺麗に動かなかったり、斜めに浮いたりする。フックは必ずセンターに、そしてまっすぐ刺すようにしてください。ここはかなりシビアで、そこまで丁寧に真っ直ぐにするのってくらい気にしています」。
オリカネムシⅡ はフッキング性能もとてもこだわった。
「エラストマールアーはフックが出にくくてフッキングしにくかったりすっぽ抜けたりすることも多いんですが、オリカネムシⅡはフッキング性能がとても高い。ずんぐりむっくりしているんですが、ボディにくびれがあることでちゃんと折れ曲がってくれる。ボディの膨らみでフックポイントを守り、カバーの奥に入れてもちゃんとかわしてくれます。カバー内でもしっかり乗せていけるワームになっていますよ」。
おすすめフックセッティング
・オープンウォーター:フォグショット#4(リューギ)
・ライトなカバーまわり:ホビット#1(リューギ)
・カバーでのパワーフィネス:インフィニ#1(リューギ)
オープンな場所ではマスバリでフッキング性を重視。さらに、カバーの濃さに応じてオフセットフックを使い分けることで、幅広いエリアで使っていくことができる。ほかにも、オリカネムシⅡはダウンショットやフリーリグなど、水中で使ってもよく釣れる。
カラーラインナップ
地味目から視認性の良いもの、ツートンカラーなど8色がラインナップ。カラー名からも分かる通り、昆虫だけでなくカエルやエビを捕食しているバスにも効果的にアピールすることができる。
オリカネムシⅡのリアルさで、どクリアの天才級バスもイチコロ
全国でもトップクラスの天才級バスが陣取るバックウォーターでも、短時間で40センチ後半を3連発。ほかにもいろいろなフィールドで優秀な釣果が上がっており、折金さんも満足の仕上がりになっている。この夏はオリカネムシⅡを持ってフィールドに繰り出そう。
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