【電気ショッカーに激怒⁉】琵琶湖に伝説のバスプロが来訪!当時を知る人物に話を伺った【こだわりの極致を見た】

【電気ショッカーに激怒⁉】琵琶湖に伝説のバスプロが来訪!当時を知る人物に話を伺った【こだわりの極致を見た】

琵琶湖でバスフィッシングが注目され始めたのは1980年代のこと。今や国内はもとより世界有数のでかバス聖地として知られる湖にまで成長したことは誰もが知る。ここではおよそ50年に渡るこれまでの琵琶湖史を振り返る。未来永劫に続く今後のバスフィッシングの礎となれば幸いだ。

●文:ルアマガプラス編集部

profile

杉村和哉(すぎむら・かずや)
現代琵琶湖のプロガイドを代表するひとりにして、メガバスの顔。1984年6月6日、奈良県出身/滋賀県在住。

米国プロたちが教えてくれた読みと技、そしてバス愛

80年代後半から90年代前半にかけて、米国有名プロが来日して数々の置き土産を残したことは今や伝説。しかし、それは近年にも存在する事例だ。2013年、メガバス招聘により当時の契約プロ4選手(故アーロン・マーティンス、エドウィン・エバース、クリス・ザルディン、ルーク・クラウセン)が琵琶湖でセッションを行ったのだ。当時、彼らを連日湖上へと案内したのが杉村和哉さんだった。

「アーロンの集中力には驚きました。キャスト数が少ないのに、投げる度にそこにいる魚を釣る。とある漁礁へ着くなり3連発とか。長いこと釣りをやってきましたけど、そんなの見たことがない。精度が抜群に高いんでしょうね」

アーロン氏のみならず、エドウィン氏の思い出深いエピソードもある。

「電気ショッカーの存在を知ると、大声でブチ切れていましたね。『バスは俺たちの友達だ。日本にやって来て彼らは頑張って生きている。なぜだ?』と。今にもボートで駆け寄りそうな勢いで、静止するのも大変でした。誰よりもアツい人でしたね」

また4選手いずれからも指摘されたことが杉村さんの心に突き刺さった。

「彼らは常にシャープナーでハリ先を研ぐ。釣りの種類によって様々なノットを使い分ける。日本人はそこまで拘らないと思うんです。でも、そこまでやってこそ見えてくる世界もあるんだなと、つくづく感じましたね」

同釣行では釣った小バスを耳に「ダディとマミィはどこにいるんだい?」とコミカルな一面も見せてくれたアーロン氏。この後2017年にもDUO招聘により再来日も、療養中の2021年11月4日に永眠。Rest in Peace.

メガバス招聘により前年の11月中旬に琵琶湖へ集結した米国ツアープロたち。彼らを湖上へエスコートしたのが杉村さんだ。

ルアーマガジン(2014年2月号)

※本記事は”ルアーマガジン”から寄稿されたものであり、著作上の権利および文責は寄稿元に属します。なお、掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。 ※特別な記載がないかぎり、価格情報は消費税込です。