
「厳寒期にビッグベイトのパターンが成立するタイミングがある」というのは、近畿圏をホームに活躍するシーバスエキスパートの前田大介さん。この言葉を実証するシーンがYouTube バリバスTV【シーバスマッチザフィールド7 in和歌山】に収められている。『前田大介が魅せる至高の一本。厳寒期のシーバスを攻略する』の副題のとおり、価値のある1尾と出会うまでのドキュメンタリーは必見! アプローチ方法やタックルセレクトなど実用ネタも豊富な動画をダイジェストで紹介しよう。
●文:ルアマガプラス編集部
冬のデイゲームこそ、ビッグベイトの力が発揮されるタイミングがある
シーバス釣りは地域やアングラーによって様々なスタイルやカルチャーが育まれている。YouTube バリバスTV【シーバスマッチザフィールド】は、各地でランカーに挑むシーバスマンたちの熱意とテクニックをリアルに描く実釣動画シリーズだ。
その第7弾の舞台が和歌山県。アングラーは前田大介さんだ。
前田「シーバスは日本各地の川に居るじゃないですか。でも、どこに居るのかいつもわからない。それくらい未知の近所の魚。住宅街を流れる川にメーターオーバーが居るかもしれへんっていう楽しさがあるんですよ」
厳寒期の街中を流れる河川で、デイとナイトゲームでシーバスに挑む。
前田「冬のデイゲームこそ、ビッグベイトの力が発揮されるタイミングがあります。ただ、ビッグベイトだけをやりとおすのではなく、スピニングの釣りを挟みながらフィールド全体を把握して、自分の魚にたどりつけるかです」
これが前田さんの厳寒シーバス攻略のスタイルだ。
厳寒ビッグベイトゲームは0か1の釣り。1にするための喰わせワザとライン選択の重要性
実釣は2月。シーバスは低水温と産卵期明けで活性が低い状態。都市型河川なのでプレッシャーも高そうだ。
前田さんは状況に応じてビッグベイトを使い分け、護岸際などのストラクチャーをていねいに撃つ。
前田「僕はビッグベイトをただ巻きで引っ張ってきて、自分から3m以内で勝負するみたいな使い方をします。勝負するというのは、飛ばす動きを入れたりとか。おいしい技は最後に残しといたほうが良いと思うんで」
護岸際をていねいに探る。厳寒期はビッグベイトで遠くの魚を寄せるのではなく居る魚に喰わせる釣りを展開。
動画は前田さんのビッグベイトの使い分けも見どころの一つ。そしてビッグベイトゲームでラインシステムに強いこだわりを持つのも前田さんのスタイルだ。
前田「PEラインはアバニ キャスティングPE SMP X8の4号。リーダーはオーシャンレコードの35lb。糸を細くすれば喰うという釣りではないですからね。それより安心感を優先して」
前田さんにとっての安心感とは次のとおりだ。
前田「抽象的な理由になりますけど、すべての動作が滑らかにこなせる感じがする。しなやかでバックラッシュしにくいし、ラインを流すときの置きやすさ、外しやすさも違いを感じます。
厳寒期は一日やってワンバイトあるか、という釣りなんで最善を尽くしたいという意味でSMPを選んでます」
厳寒期のビッグベイトゲームは0か1の釣り。1にするためにPEラインの果たす役割は大きい。
前田「あと2ozクラスのリップ付きビッグベイトのただ巻きで気にしていることがあって、糸鳴りや水を切る抵抗といった糸の質感が手元に伝わってくる。
ということは水中にも伝わっていると思ってて、この糸の感触が少なさもSMPをメインラインとする理由の一つです」
太号数で引き抵抗の強いルアーを巻くときの糸鳴りなどラインの違和感の少なさもビッグベイトゲームにおけるアバニ キャスティングPE SMP X8(バリバス)のメリットだ。
アバニ キャスティングPE SMP X8(バリバス)
●号数(lb):3(50)、4(70)、5(80)、6(90)、8(120)、10(150)、12(160)●巻き数:200m、300m、400m、500m、600m、1200m(12号は300m、400m、1200m)●ラインカラー:ステルスグレー(25m毎マーキング)●価格:9000円~6万3000円(税抜き)
独自開発の特殊コーティングにより従来のPEラインと比較して耐摩耗性と耐久性を200%以上アップ(同社比)。完全8本撚りのSUPER MAX POWER原糸を採用し、直線強度も高く、耐久性、抜群の飛距離、スムーズなフィーリングなどキャスティング用PEラインに求められる性能を最高レベルで実現している。
オーシャンレコードショックリーダー(バリバス)
●号数:8~24(2号刻み)、30~50(5号刻み)、60~100(10号刻み)●巻き数:8~70号50m、80~100号30m●カラー:ミスティーパープル●価格:2000円~3500円(税抜き)
ラインシステムの組みやすさ、キャスト時のガイド抜け、ルアーのアクションに干渉しない適度な硬さ、圧倒的な強度などキャスティングからジギングまで幅広い魚種に対応するオフショア専用リーダー。スーパーバリバスコーティング加工(SP-V)によりナイロン特有の吸水劣化を抑え、耐久性も大幅に向上させている。これらの特性はシーバスのビッグベイトゲームにも最適。
実釣はというと初日のデイゲームはチェイスのみ。温暖な和歌山で吹雪くほどのほど寒さに見舞われた。
実釣時のキーワードは水がきれいなエリア。夜のマイクロベイトパターンでヒントを発見!
ナイトゲームでは満潮から2時間ほど経った頃に河口付近の橋の明暗に立つ。
前田「下げの潮が走る時合い待ちです。スピニングタックルに持ち替えて」
ルアーは70mm前後のミノーやシンキングペンシルを使ったマイクロベイトパターンでシーバスの動きを読み解いていく。だが、流れが効いてきても反応はない。
前田「なにも居らん。ここ数日の天候不順で水が急に悪くなった。きれいな海水が入った時間に釣りができるかが大事やな。明日はこの川はないな」
河川を変え、上げ潮のタイミングに入ると生命感が出はじめる。
前田「マイクロベイトを喰うような音がした。セイゴっぽいですね。一応、狙ってみましょう」
70mmクラスのリップ付きシンキングペンシルや50mm強のサーフェスプラグを投げると狙いどおりセイゴがヒット。
前田「表層を泳がせたら一発で出ました。お腹も張っているし、なに喰ってるんやろうな」
前田「明日の日中の釣りのヒントを発見できた。マイクロの釣りの拡大版がビッグベイトの釣り。これができひんかったら応用も効かへんなと思います」
マイクロベイトパターンを試すことで、読みどおり水がきれいなところでは生命感があり、釣れる可能性が高まることを確認。この知見は2日目の日中ビッグベイトゲームでも活用できる。
そして動画ではマイクロベイトパターンでのラインの重要性も紹介。
前田「マイクロベイトのときは3g台の軽いプラグも投げる。冬は今日みたいに風が吹くことも多い。そういうときはシーバスマックスパワーPE X8を使います。しなやかで軽いルアーでも飛距離が出るし、風の影響も受けにくい。
これにシーバスショックリーダーを合わせます」
アバニ シーバスマックスパワーPE X8(バリバス)
●号数(lb):0.8(16.7)、1(20.2)、1.2(24.1)、1.5(28.6)●巻き数:150m、200m●カラー:ステルスグレー●価格:オープン
マックスパワー原糸1本1本を強度の安定性に優れた『高破断性工法』で編み込み、ムラのない安定した高強度とシルクのように滑らかなライン表面を実現。摩擦系ノットが組みやすく、トラブルの少ないしなやかさでストレスなく実釣にのぞむことができる。独自の非フッ素コーティング(SP-V)を施し、ガイドとの摩擦を大幅に低減。飛距離と耐久性にも優れたシーバス用PEラインだ。
シーバスショックリーダー[フロロカーボン](バリバス)
●サイズ(lb):10、12、16、20、22、25、30●巻き数:30m●カラー:ナチュラル●価格:1600円~2100円(税抜き)
プレミアムフロロカーボンを採用し、感度、強度、耐摩耗性などを最高レベルで実現。ルアーを丸呑みされやすいマイクロベイトパターンの釣りでも安心の強度を発揮する。伸びが少ないためボトム系やジャーク系のルアーとも相性が良く、シーバス釣りの多彩なメソッドに対応する。
実績場と時合い推察のかけ算で厳寒期の日中ビッグベイトの威力を実証!
実釣最終日となる2日目朝マズメも魚の反応はなし。
前田「なかなか思い通りにいかへん。でも趣味が難しいって幸せよね(笑)」
前田さんの釣りの原動力が探究心だ。
前田「もう8時すぎ。この橋はよくビッグベイトでかけたことがあるんでやってみましょう。初日からずっと観察していると、どうも橋の下のカーブのあたりで良くイナっ子が跳ねる。初日にチェイスがあったのも対岸の浅い壁際。
上流の悪い水が下りてきてイナっ子が下流に動く。そのタイミングでウが飛んできたり、急に生命感があふれる。そこが時合いなんじゃないかな、という仮説です」
冬のデイゲームの実績場でビッグベイトでしか喰わせ切れないシーバスを仕留めにかかる。
初日からイナっ子の跳ねが見られた橋下のカーブ外側をいろいろな角度からしつこく攻める。
使用ルアーはタイニークラッシュLow+ショートリップ曲げチューン(DRT)。前田「スナップ アンド サルカンのコラボカラーは日中も夜も見やすくて使いやすいです」。
前田「喰った、喰った、喰った! うわぁっ…」
バイトの瞬間は突如として訪れ、トルクフルなファイトをみせ、ネットイン寸前にフックアウト…事の顛末は動画で確認してほしい。
前田「うわっ!」。ネットイン直前にルアーが宙を舞う。20数秒間のファイトシーンは劇的な展開に。
前田「ヤバい! 泣きそう。これを見せたかったんです。すごい太い! あぁ最高や! 喰った瞬間、息できへんかった(笑)」
何度も経験しているはずなのに…厳寒期のビッグベイトゲームは1尾との出会いの感動が半端ないようだ。
前田「雪が散らつくような厳寒期のデイゲームでシーバスを釣るのってかなり難しいと思うんですよ。でもアフターの魚は、雨の濁りや増水のプラス要素がなくてもビッグベイトで狙って獲れる。それが厳寒期のこの釣りの魅力だと思ってます」
この動画を参考に「あぁ最高や!」と言える釣りにトライしてみてはいかがだろうか。アナタのホームの川にも前田さんの言う「未知の近所の魚」が潜んでいるはずだ。
ビッグベイトなら厳寒期のデイゲームでシーバスが狙って獲れる! 寒さを吹き飛ばす1尾の釣り方がわかる動画は必見だ。
アングラー プロフィール
前田大介(まえだ•だいすけ)
近畿エリアをホームグラウンドにショアからランカーを追うシーバスハンター。マッチ・ザ・ベイトを基本に状況に応じて小型ルアーからビッグベイトまで巧みに操り、ときには基本度外視のルアーセレクトで魚を引き出すなどシーバス釣りの可能性を探求し、その魅力を発信している。VARIVASフィールドスタッフ。
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