
今回紹介する動画は、釣りユーチューバーであるたくわんフィッシングさんのオオニベ釣行企画。年末年始が近づくと、全国のサーフアングラーの視線が一斉に宮崎へ向く。その理由はただひとつ。「オオニベ」。最大150cmにも達する、サーフから狙える夢の巨大魚のシーズンが幕を開けるからだ。今回の舞台も、例年通り宮崎の広大なサーフ。狙いはもちろん、毎年挑戦している130cmのオオニベ。だが、この日の海は一筋縄ではいかなった。
●文:ルアマガプラス編集部
まずは「魚を釣る」のではなく「気配を探す」
サーフに立って、いきなりオオニベを狙い撃つことはできない。
やることはいつも同じベイトを探すことからすべてが始まる。
メタルジグを遠投し「どこが深いのか」、「どこに地形変化があるのか」、「ルアーに小魚が触れる感触はないか」、こうした情報を、一投一投で集めていく。
オオニベは普段、沖の深場にいる魚。
だが、荒食いのタイミングだけ、ベイトを追ってサーフの浅瀬に差してくる。
そのほんの一瞬を捉えられるかどうか。
まさに修行のような釣りだ。
潮の色が語るチャンスの入り口
沖から差し込む透明度の高い潮。
そのラインが、濁った手前の水と交わる場所。
たくわん「ここは沖のフレッシュな潮が入ってるかもしれない」
こうした水色の境目は、ベイトが溜まりやすく、大型魚が通過する可能性が高い。
広大なサーフの中から意味のある場所を見つけ出す作業が続く。
最初の答えは、太刀魚だった
しばらく探っていると、ついにヒット。
上がってきたのはタチウオ。
宮崎では真昼間でもサーフで太刀魚が釣れることがある。
これは全国的に見てもかなり珍しい光景だ。
太刀魚がいるということは、ベイトがいる、フィッシュイーターが集まる下地ができている
オオニベが太刀魚を捕食することもあるため、この1本は「期待が持てる一本」だった。
シラウオ発見。海の中で起きていること
さらにルアーに掛かってきたのはシラウオ。
この時期の宮崎では、シラウオを追ってアジやグチ、小魚が接岸し、それに大型魚が付く。そんな連鎖が起きることがある。
実際に口にしてみると、ほろ苦い冬の味。
だがこの発見は、釣り的にはかなり大きい。
たくわん「この海、何か起きてるぞ」
翌朝、軽めのルアーがハマり始める
朝の宮崎サーフは冷え込む。
日中は暖かいが、朝は3〜5℃まで下がることも珍しくない。
この日は追い風。
そこで選んだのは、軽めのシンキングペンシル。
重さで飛ばすのではなく、「フワッとした浮遊感」、「ゆっくりした誘い」
これがハマり、反応が連発する。
ヒラスズキ登場。そして「いる」確信
ゆっくり巻いていると、上のレンジでヒット。
跳ねた魚体は「ヒラスズキ」。
冬の宮崎サーフでは、荒れていなくても明るい時間帯にヒラスズキが出る。
これはもう、完全にベイトが入っている証拠。
たくわん「今日は、何かが起きる日だ」
小さいけれど、本命の気配
そしてついに・・・・
ヒットした魚の正体は小型のオオニベ。
サイズは小さい。
だが、その紫がかった魚体は間違いなく本命の血統。
沖の綺麗な水と、手前の濁りの境目。
まさに教科書どおりの場所で食ってきた。
たくわん「大きいのも、きっと近くにいる」
オオニベ大会、そしてサーフの熱気
このタイミングで参加したのが、第一回オオニベ釣り大会。
魚種を限定せず、ルアーで釣った魚の全長を写真で競う形式。
・リリースOK
・ビーチクリーン活動も兼ねた運営
・夜は懇親会あり
釣りを競技だけで終わらせない、温度感のあるイベントだ。
すでに130cmクラスが上がったという情報も入り、サーフの空気は一気に張り詰める。
多種多様な魚たちとまさかの魚
その後もサーフは裏切らない。太刀魚の群れ、そして、突然の強烈な引き「約90cmのブリ」。
本命ではない。だが、これもまたサーフの答えのひとつ。
そしてたくわんさんの竿に鈍い当たりが。
たくわん「ん? 魚だよな? なんだろう」
鈍重な引きの末、揚がってきたのはまさかの魚。
たくわん「サカタザメだ! 宇宙人みたい(笑)」
サカタザメとは、サメと名前が付いているがエイの仲間。ここ宮崎サーフでは暖かくなると釣れることも多いという。
たくわん「エイリアンの顔みたいな裏側ですよね。サメ肌だけど、意外とザラザラしていないね」
たくわんさんが一度は釣ってみたかったというサカタザメ。丁重にリリースしてお別れとなった。
釣りは、魚だけじゃない
大会後は、釣った魚を囲んでの懇親会。
オオニベ、サメ、青物。
その場で捌かれ、語られ、笑いが生まれる。
釣りは一投の勝負でもあり、同時に、人と人を繋ぐ時間でもある。
今回、130cmオーバーのオオニベには届かなかった。
たが、ベイトの存在、小型オオニベのヒット、水色と地形の一致、大会での実績。
すべてが「正解」に近づいていることを示していた。
幻の巨大魚は、いつももう一投先にいる。
次の一投に夢を託し、アングラーはまた、広大な宮崎サーフに立つ。
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たくわん
釣りが好きすぎて31歳で会社を辞めて釣り旅を開始。車で生活しながら、日本全国を駆け巡る男の物語をYouTubeで配信している。好きなことを全力でやったらその先に何があるのか? を確かめるために旅を続ける釣り人の目は世界に向けられている。
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