
毎回語り尽くしのネタ満載トークインタビュー・清水盛三「帰ってきたシン・ネバギバ。」連載17回目は、いよいよ暖かい日が増えてきて春本番といったところで、気難しいスポーニングの季節をどう楽しんだらいいのか!? そんな疑問をモリゾーさんに投げかけてみた。
●文:ルアーマガジン編集部(写真提供:MORIZO SHIMIZU・釣りビジョン)
清水盛三 MORIZO SHIMIZU
1970年5月29日生まれ。大阪府出身。’97JBスーパーバスクラシックウィナー、’00JBワールドU.S.チャレンジinレイク・ミード優勝を経て渡米。老舗トーナメント団体B.A.S.S.が主催するエリートシリーズやFLWなどに参戦。2018年をもって引退、17年間の米国競技生活にピリオドを打った後は日本国内の各メディアへの出演他、ご意見番として後輩の指導にあたる。バサー・オールスタークラッシック2022優勝。
オフィシャルサイト http://www.morizoshimizu.jp/
<スポンサー>
エバーグリーンインターナショナル、グローブライド、東レ・モノフィラメント、グレンフィールド、マーキュリー、カラーズインターナショナル、ALL of FAN
<バスマスター通算成績>
●B.A.S.S.
’01ウェスタンオープンでデビュー。1シーズン目で、翌年からのツアー参戦権を獲得。公式戦出場151回、クラシック出場3回、2006年にエリート・ケンタッキーレイク戦優勝、入賞66回(優勝:1回、準優勝:2回、トップ10:9回、トップ20:21回、トップ30:34回)。獲得賞金77万1299ドル(約1億1801万円 *1ドル153円換算)。

マスターズ・トーナメントを制したのは…?
清水
ゴルフのマスターズね。松山英樹選手が5年前に優勝した世界屈指の大会。今回はローリー・マキロイが優勝して。
–あ、ゴルフですね。ごめんなさい、全然無知で。
清水
タイガーウッズと双璧ってぐらい人気の選手だよ。僕、大ファンなんですよ。
ゴルフのメジャー大会って年間に4つあってさ。マスターズ、全米オープン選手権、全米プロ選手権、全英オープン。そのうちマスターズ以外は勝っとったけど、マスターズだけ何回も優勝争いして、最終日に脱落するとか、なぜか1回も取ってなかったんよ。それ取ったら、グランドスラムやってんけど、いつもいつも惜しいところであかんくて、それが去年マスターズで初優勝して。もう超感動して、号泣した。
–応援してる選手が悲願の優勝って感慨深いものがありますね。
清水
それが今年もまた優勝して連覇という快挙。もうたまらなく感動させてもたったね。
俺、ちなみにオーガスタ行ったことあんねんで。
同じ町で毎年試合開催されてたからさ。俺、オフリミットの時に、お土産でも買えるんかなと思って入り口まで行ったら、警備に「何しに来たんや、ここはゴルフ場やで。Uターンしなさい。(笑)」って言われてね。(笑)
そんなオーガスタのマスターズでローリー・マキロイが勝って嬉しくてね。
モリゾーさんがファンと語るローリー・マキロイ選手がマスターズを優勝したことを記念した限定のアイアンセット。感激のあまり勢い余って購入してしまったそう。
春の釣りは気難しい?
–いよいよ本格的にあったかくなってきて、釣りのしやすいシーズンになってきましたね。
スポーニングも絡むこの時期は何をしたらいいんでしょう。
清水
やっぱ俗に言われるように、基本はスローダウンして釣っていかなあかん。
でも、ジャックハンマーはその中でも多分炸裂すると思う。巻いて釣りたいならジャックハンマーを投げるのが結局一番いいかな。で、多分スポーンが絡んだ魚も、プリスポーンの魚も、釣り方はジャックハンマーでいいと思うよ。
–じゃあ、この時期でも横の動きにもしっかり反応するやつがいるということですね。
清水
もちろん。もしくはシャワーブローズでトップウォーターとか、スピナーベイトね。クランクベイトでも全然釣れるんだけど、水がクリアやったら多分シャワーブローズみたいなビッグペンシルが効いたりするね。
–意外でしたがトップもいいんですね。
清水
そうですね。あとは水が冷たいところではネストに絡まないプリスポーンが釣れたりする。
やっぱ18度くらい、もう20度超えとったらもう多分スポーニングしてるって仮定した方がいいと思うな。深いところでもスポーニングしてるからね。
–その水が冷たいところというのは、例えばいわゆるバックウォーターとかそういうところが調子よくなってくるんですか。
清水
いや、そういうわけではないな。例えば山間部の湖全体が水温の低いリザーバーとか、川でワンド以外のボディウォーターとかはまだスポーニングが遅いからプリスポーンの魚が釣れるかな。
–じゃあ、ただ水が冷たいっていうだけの条件じゃないってことですよね。
清水
そうだね。あと、水質。水の色。クリアやったらちょっとスポーニングが遅かったりするところもあると思う。
–水の色でも変わってくるんですね。
清水
そうやな。それでもパワーフィッシングで釣りたいんやったら、俺はもうジャックハンマー。
ステルスブレードが1番釣れたりとか結構するよ。ベイビージャックも。スポーンでちょっとトーンダウンしてる時は、そういうちょっと弱めのを使うといいかもな。確率的にはまる時が多い。それもやっぱり経験してるからね。
スポーニングの絡む難しい季節も、悩まずジャックハンマーを繰り出せばいい。それはもうモリゾーさんが試してくれている。 ©︎エバーグリーン
–ややパワーを落とすとしても、巻きスピードはいつも通りで問題ないですか。スローにした方がいい?
清水
全然。巻くのはいつも通り。ちゃんとブレードが動いているのを感じながらね。ゆっくり巻いたらむしろダメやと思うよ。
–ただちょっとルアーパワーを落とすだけですね。
清水
うん。スピードはスローにする必要は全くなく、ルアーのパワーを少し落として。だからジャックハンマーで言うとステレスブレードにするかベイビージャックにするかっていうので変えてもらったらいいと思うけどね。もちろんトレーラーは全部ブルポイントシャッドでいけるし。
カバーフィッシングはもちろんアリちゅうのアリやで。それはもう絶対的やけど、巻いて釣りたければもう6月まではとりあえずジャックハンマーだけやっといてって感じや。ジャックハンマーのローテーションしといてって感じ。
–悩みが減って楽ですね。信じてやり切れば。とはいえ、やっぱりカバーを打ちたくなるのも人情というか。
清水
もちろんカバーは大アリやで。だから、ここは打たなあかんなってところは絶対打たなあかん。俺も打つもん。
–打つところは例えば水深どれくらいでしょう。
清水
もうめっちゃ浅いところから、だいたい2メーター。俺はそんな深いとこは打たへんな。今は2メーターくらいまでやな。
あとは、クラッチヒッターすごい釣れるわ。今の時期。シャロークランクベイトやね。30センチまでしか潜らへんやつ。あれをカタカタカタってこう引っ張ってきたらドーンって下から突き上げる感じでさ。
–カバー際みたいなところにですか?
清水
カバーはもちろん、バンクも別に普通に引いてきたりとか。あとそうだ、オーバーハング。オーバーハングの奥まで入れて引っ張ってこなあかんよ。ああいう場所って、キャスティング技術の差がもろに出るからさ。入れられれば釣れるよ。
–いやー、やっぱ私のようなヘタクソではトレブルフックがあるとそう言うところに投げ込むのはもう怖いんですよ。(笑)
清水
それならもう、有無を言わさずジャックハンマーやな。スキッピングもやりやすいしね、ジャックハンマー。1番奥までルアーを入れることが、もう絶対大事。で、カバー奥に入れられる人はクラッチヒッターをぶち込んで、ちょっと難しい人はジャックハンマーでも全然いいよ。
オーバーハングの最奥にクラッチヒッターを送り込む。やや自信のない人はジャックハンマーをスキッピングで放り込もう。 ©︎サンテレビ ザ・ヒット
モリゾーさんが房総リザーバーでロケ! 気になる内容は5/1放送の釣りビジョンをチェック!!
–モリゾーさんはロケで初場所だったり、超久しぶりに行くみたいなフィールドが多いと思うんですけど。
清水
そうですね。いや、俺な、インフォメーション0やで。全部。釣れてるか釣れてへんかも分からへんし。行ってみて。水温がこれぐらいか、水の色がこんなんか、とか。濁ってるって現地にいる人が言ってても全然俺ん中では濁ってないからさ。ちょっと関西のリザーバーより水に色がついてるなぐらいな。だから、そういうところでも今まで培った経験とかをを使いながらやっていくっていう感じやねんけど。でも、流しながらフィールドの状況を見て、もうちょっとここをやってみようとか、そういう感じになってくるってことです。大体1日でフィールド全部回ってるからね。
–じゃあ、ずっと流しながら釣っていくっていうよりは、もう飛ばすところは飛ばしてという感じですか。
清水
飛ばすとこは飛ばす。カバーとか、オーバーハングの入り具合とか。岸の感じとかを見ながらね。そらそうやわ。当たり前やで。アメリカでもっと広いとこでやってんねんから。それくらいのペースで釣りせえへんかったら、魚見つけられへんもん。
–先にフィールド全体の様子を見て、あそこが良かったなっていう感じで目星をつけてやるのか、釣りをしながら一日かけて全体を回っていくのかどんな感じですか。
清水
そん時にもよるけども、釣りしながらやな。釣りしながら1周回るって感じ。
–1周回りながら釣りをして、あそこ良かったなっていうところはちょっと戻ったりとかしてる感じですかね。
清水
戻る。戻ってもう1回ルアーを通すね。
あとは岸側を釣りして行って、結果的にこれだけ釣れないならもっと深いところちゃうかってポイントを絞っていくとかね。やりながら考えてポイントを回っていかないとね。
–魚探は活用しますか?
清水
もちろん。ボートで釣りをするならやっぱり魚探はあったほうが楽しいと思うよ。そもそもハイテク魚探を否定しているわけでもないしね。でも逆に水深と水温がわかるだけでも十分。そんな高いお金出さなくても俺だってロケだったら電池式の魚探を使ったりとかするぐらいやからさ。
もう十分やもん。俺からしたら水深と水温さえ知れたら十分。
–一般のアングラーからするとやはり高級魚探は敷居が高いですもんね。
清水
だから水深さえわかればええねん。ほんならどんなルアー投げなあかんなとか、岸からボートもうちょい近づけたり離さなあかんなとかっていうのがわかってくる。だから、なるべく、レンタルボートとかでボートフィッシングをするんやったら、電池式魚探でもいいからあった方が楽しめる。
水温なんかなんやったら、手ばかりのやつをぶら下げて、ボートから垂れ流しとったらええだけやからさ。それであの下流域は何度、中流域は何度とかって、大雑把にちょこちょこ見るだけで、そんでええからな。特に春はすごい重要だよ。
バックウォーターに上がっていって、水温が13度とかだったら、もうその時点でバックウォーター見切るからね。それで、上行かへんからね。
–なるほど、水温がわかるだけでもそういった指針になるんですね、やっぱり。
清水
そうそう、それでもう割り切ってやるしかない。バックウォーターにもおるかもしれんけど、でもそうじゃなくて、水温があったかいところの方が活発に喰ってくるんちゃうかなと思ってるから。
–そういう情報からある程度ポイントに見切りつけたりとかっていうのも大事ってことですね。
清水
めっちゃ大事。そういう見切りが多分僕らの場合は早いんちゃうかなと思うわ。それは思い込みでもいいのよ。それは僕はもう経験してるから。だから、もうそうやって、こう、割り切るところは割り切るみたいな。じゃないと、アメリカなんてそういう風な取捨選択をせんかったら、もう全部は見られへんからね。
初場所にノーインフォメーションでロケをすることが多いモリゾーさん。経験で養われた洞察力でフィールド全体を見極めて正解に辿り着く。 ©︎サンテレビ ザ・ヒット
たまにしか行けないフィールド。初めてのフィールド。鍵は経験で選ぶポイント選び。
今回は春の釣り方のみならず、初場所や情報なしでロケを敢行するモリゾーさんならではのアドバイスを聞き出すことができた。SNSの情報で流行りのポイントをやるのもいいが、自分の目や経験を信じて自分で魚を見つけていけば、誰よりもいいポイントを見つけられるかもしれない。
モリゾーさんのロケ動画を参考にどんなスピードでどんな場所を狙っているかに目をつけて、改めて参考にしてみるのはいかが?
オマケ モリゾーチョイスの便利グッズ!!
モリゾーさんの釣行を見ると高確率で装備しているアイテムがある! その名もE.G.UVプロテクトグローブ!! 釣りを阻害することなく手元の日焼け防止となり、吸水速乾・接触冷感・耐摩耗を備えたコーデュラ®︎ファブリックを採用した優れものだ!!
モリゾーさんの手元に注目すると高確率で装備しているE.G.UVプロテクトグローブ。手の甲の日焼けって意外と煩わしいので試してみてほしい。
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