
実は最近、ビッグベイトによる釣果が上向きつつある。そう教えてくれたのは、グラスルーツの井佐知之さん。なかでもグランドエッジやランナバウトのような、操作感に優れたビッグベイトを使った釣りが面白いという。
●文:ルアマガプラス編集部
profile
井佐知之(いさ・ともゆき)
新進気鋭のメーカー・グラスルーツのルアーデザイナー。ハンドメイドブランド「MonkeyBrainBaits」の主宰でもあり、ハンドメイド、マスプロダクト問わず、名作を生み出す生粋のデザイナー。中でもクランクベイトやスイムベイトへの造詣が深い。技芸上達。弁財天にもあやかりたい操作系ビッグベイトの釣り方を教えてくれた。
「今」こそチャンス!ビッグベイトのジャークベイト的アプローチ
ルアーサイズの最適解 その先にあるビッグベイト
ビッグベイトで釣ってみたいなら今こそがチャンス。そう語ってくれたのは、グラスルーツのルアーデザイナー・井佐知之さんだ。
「それまで一部の人しか使ってなかったビッグベイトですが、2018年、2019年と様々なビッグベイトが登場して、使う人がどんどん増えていったと思うんです。もちろん始めこそ釣れていたと思いますが、2020年には明らかにバスがスレてきて、パワーダウンを感じました。そこから時間が経って、ここ1、2年は少し状況が回復しているように思うんです。感覚的には2018年当時くらいに戻っているのかなと」
そんな今だからこそ活躍が期待できるビッグベイトに関して、井佐さんはこう分析する。
「バスが大きいルアーに反応しやすいタイミングというものは確かに存在すると思うんです。それは大きいエサを食べているときだったり、威嚇行動だったりと理由はいろいろと考えられます。実際に普通のルアーではだめでもビッグベイトにはやたらと反応するという場面に何度も直面しています」
事実、最近も千葉県の将監川で驚きの釣果を味わったという。
「最初はジャークベイトを投げていてぽつぽつ反応があったんですが、ビッグベイトに変えた途端、サイズアップで5ヒット4キャッチです。それ以前にも、秋の狩野川ダムでクランクベイトを投げても小さいのしか反応させられなかったのに、ビッグベイトに変えて巻いてみたらデカい魚を連発したり」
敢えて理由を当てはめるとすれば、前者はアフタースポーンで手っ取り早く大きなエサを捕食して早く回復したい魚、後者はシーズナル的に大型ベイトを捕食しているタイミングであるとはいえるだろう。それでもビッグベイトならではの爆発的な釣果はやはり、魅力的だ。
「でも面白いのは、ただルアーを大きくすればいいというわけではないということです。ルアーって、各ジャンルに最適なサイズ感があると思うんです。例えばミノーなら、13cmくらいが限界サイズ。それより大きくしても、物理的にミノー的な使い方のできるルアーにならない。でもボディをジョイントさせたビッグベイトなら、『最適サイズを超えたルアー』になることができる」
その視点から考えると、先述した井佐さんの味わった釣果はそれぞれジャークベイト的なビッグベイトと、クランクベイト的なビッグベイトを使った釣果であるとも考えられる。
「実際、使ったシチュエーションも使い方もほぼ同じです。ジャークベイトのように使う『グランドエッジ』、クランクベイトのように使う『ランナバウト』。そうイメージしていただくと、使いやすいかもしれませんね」
ビッグベイトへのプレッシャーが下がっている今が試すチャンスなのだ。
グランドエッジ190SF(グラスルーツ)
グラスルーツの処女作にして唯一無二の個性派ビッグベイト
尖った頭の形だけでも個性的な印象を受ける「グランドエッジ」だが、最大の特徴はボディ上下に設けられたスリット構造。この部分を水が通ることで、ロール方向への抵抗が発生し、左右へのスライドアクションへと変換される。その操作感は独自かつレスポンシブであり、スライド幅や方向、ターンの角度など、自由自在にアクションを調整することができる。また、ジョイント部分は2段階調整が可能。マニュアル的な使用感が癖になる。
●全長:190mm
●重さ:2ozクラス
●フック:Y-F33F #1(フロント)、#2(リア)
●タイプ:スローフローティング
今回紹介している使い方では、フロントフック後方のスリッド内に0.5gのウエイトシールを張り付けてよりゆっくりと浮かぶようにチューニング。また、ジョイント部分は移動距離を抑えたアクションが得意なフレキシブルモードに設定。
ロングA15A(ボーマー)
超ロングセラージャークベイト
井佐さんがアフター前後や秋のマッディシャロ―系フィールドで多用するジャークベイト。通常状態ではかなり浮力が高いため、ウエイトシンカーをフロントフックの前後に貼って浮力を落としている。ジャークからのポーズで浮かぶ『間』に食わせるイメージで使用するのがポイント。


ランナバウト210F(グラスルーツ)
カスタム自在のオールラウンドビッグベイト
グラスルーツルアー第二弾として登場したビッグベイト。グランドエッジと同様にジョイント幅が2種類から選べるほか、リップレス、ショートリップ、ダイビングリップから選ぶことが可能。組み合わせ次第でトップウォータープラグからクランク的な使い方まで、様々なルアーのサイズアップ版を務めることができる。井佐さんはディープクランクの延長線として、3mまで潜らせて巻いて使うことも。
●全長:210mm
●重さ:2ozクラス
●フック:Y-F33F #2
●タイプ:フローティング
少し緩急のあるS字スイム後の余韻で食わせる
スローフローティングにチューニングしたルアーをロッドワークやリーリングでクンックンッとS字で2、3回泳がせて、その後の余韻(惰性)に任せる。スーッとスライドする自発的な動きを止めた瞬間、あるいは次のアクションをさせようとした瞬間にバイトしてくることが多いという。その操作感はジャーク&ポーズを繰り返すジャークベイトに近い。左右への緩急をつけやすいグランドエッジならより一層効果的に使えるはず。
グランドエッジを操作するためのタックルは?
ロッド:エンゲージナイヴスEKC66H
エクストリームカスタム(グラスルーツ)
リール:ジリオンTW HD XH(DAIWA)
ライン:フロロカーボン16lb
井佐さん的なグランドエッジの使い方においてはロッドワークが要となる。そのため、ロッド選びにはこだわりたい。
「ティップだけ曲がる竿はどうしてもうまく操作できないですよね。マニュアル的な操作ができるルアーですから、ダイレクトな操作感のあるロッドがおススメです。EKC66Hはショートレングスなのでピンポイントキャストや、オーバーハングの下に入り込んでのキャストみたいなシチュエーションに強い。加えて全体で曲がることでバランスをとっているので、投げやすさもあります。マグナムクランクやビッグスプーンにもおススメですよ」
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