
2026年4月25日(土)から26日(日)にかけて、広島県大竹市宮島周辺を舞台に「第10回マルキユーM-1 CUP全国チヌ釣り選手権大会 決勝大会」が開催された。全国から集結した精鋭23名の頂点に立ったのは、九州地区代表の那賀久照選手だ。那賀選手は今大会の勝利により、同シリーズのグレ釣り選手権に続く「グレ・チヌ2冠」という歴史的な快挙を成し遂げた。
●文:ルアマガプラス編集部
食い渋る広島の海、勝機を分けた一瞬の潮
今大会の宮島周辺は、昨年秋からの少雨の影響か、例年にないチヌの食い渋りに見舞われていた。初日の予選から多くの選手が苦戦を強いられるなか、数少ないチャンスをものにした6名が2日目の準決勝へ進出。さらに、激戦を勝ち抜いた須藤治郎選手、和泉泰久選手、那賀久照選手の3名が決勝の舞台へと駒を進めた。
阿多田島の「外浦スベリ」で行われた決勝戦も、状況は極めて厳しいものとなった。
第1ラウンドは全員がノーフィッシュ。
沈黙を破ったのは第2ラウンド、底潮が一瞬流れたタイミングだった。
那賀選手がこの好機を逃さず、貴重なチヌをキャッチ。続く第3ラウンドも状況は好転せず、全員が釣果なしとなったため、第2ラウンドの1尾が決定打となり那賀選手の優勝が決まった。
勝負を決めた「手前見切り」と「マーブル付けエサ」
優勝した那賀選手は、決勝での戦略を次のように語っている。
「普段の広島とは思えないほど厳しい状況だった。第2ラウンドから、それまで攻めていた手前を完全に見切り、沖狙いに切り替えた。沖でチャリコ(マダイの幼魚)が釣れたことで『魚っ気がある』と確信し、その直後に本命のチヌを引き当てることができた」。
この勝負の一尾を仕留めたヒットエサは、「食い渋りイエロー」と「高集魚レッド」を組み合わせたマーブル状の練りエサであった。
優勝者のタックル・使用エサ
那賀選手が過酷な状況を打破するために使用したタックルとエサの構成は以下の通りだ。
【タックルデータ】
- 竿:チヌ竿 1号-5.3m
- リール:レバーブレーキ付きスピニングリール 3000番
- 道糸:PEライン 0.8号
- 中ハリス:ナイロン 2号-3ヒロ
- ハリス:フロロ 1.75号-2ヒロ半
- ウキ:円錐ウキ 00、0、B
- ハリ:チヌバリ 2号
- ガン玉:G5〜B(状況に応じて調整)
【使用エサ(支給品)】
- 配合エサ:ニューチヌパワーダッシュ、チヌパワームギスペシャル、チヌパワーVSP
- 調整材:ムギコーンスペシャル、M.S.P(S)レッド
- 付けエサ:食い渋りイエロー、高集魚レッド(ヒットエサ)、ニュー活さなぎミンチ激荒、くわせオキアミシリーズ各種、ハイブリッド クロス各種
「チヌでの優勝はもちろん、グレに続いてM-1を制覇できたことが何より嬉しい」と語る那賀選手。卓越した状況判断力と戦略によって、マルキユーM-1 CUPの歴史にその名を深く刻む大会となった。
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