
浜名湖のマルチアングラーである「稲垣文哉」さんが、さまざまなジャンルの釣りの楽しさを解説してくれる当連載。今回は浜松でのナマズトップゲームをレポート。出るが乗らないもどかしさを攻略した方法とは…
●文:ルアマガプラス編集部
トップのナマズゲーム。導き出した答え
きっかけはネットの一本の釣果情報だった。
「2月でもナマズがトップで釣れる」
そんな記事を目にして、思わず前のめりになった。真冬のナイトトップゲーム。それならやってみるしかない。向かったのは市街地を流れる川。以前からナマズの実績があるポイントだ。
一回目は2月中旬。夜の気温は5〜10℃ほど。まだ寒さが残る夜だ。フロッグをキャストして、ドッグウォークで水面を引いてくると——バコンッ。
本当に出た。でも乗らない。もう一投すると、また同じ場所でバコンッ。追ってきて二度出るパターンもある。バイトはあるのに、なかなか針に乗らない。水温による活性がまだ低いのか、バイトが浅い印象だ。次からはもっと強めにフッキングを入れてみようと頭に刻んで、この日は終了。
二回目。3月上旬。今度はヒットまでこぎ着けた。
バコンッとバイトがあり、ロッドに重さが乗る。が、すぐにフックアウト。バーブレスフックを使っているので、ばれやすいのは分かっていた。それでも悔しいものは悔しい。ただ、バイトは出る。通い続ける理由としては十分だ。
そして三回目。3月中旬。
この日は少し暖かく、チャンスだと思った。胸躍らせながら、フロッグをキャスト。バコンッ。強めにフッキングを入れると、今度はしっかり乗った。ずっしりとした重さ。ナマズ独特の首振りをいなしながら寄せてくると、良型が姿を現した。『よしっ』と思わず声が出た。
さらにもう一本。同じパターンで二匹目もキャッチ。
三週通って、ようやく答えが出た。
ロッドは自作のグラスコンポジット。グラスの粘りとしなやかさが、バーブレスでのナマズトップとの相性がいい。バーブレスはばれやすい分、ファイト中は常に緊張感があるが、それもまた楽しさのひとつだと思っている。
水温が上がり春に向かうこれからが、ベストシーズンだ。バイトの数も増えるだろうし、フッキングもより決まりやすくなるはず。バーブレスでのナイトトップはばれてなんぼ、くらいの気持ちでやれるようになれば、もっと楽しくなりそうだ。
次はデイゲームにも挑戦してみようと思っている。昼間、水面をフロッグで引いてバコンッと出たら、それはそれで最高だろう。夜とはまた違う景色の中で、あの爆音を聞いてみたい。
また来年も——いや、もうすぐまた水辺へ立つことになりそうだ。
タックル紹介
フロッグをキャストし、しなやかなティップでバイトを弾かないよう設計した自作ロッド。グラスコンポジットならではの追従性がナマズのトップゲームとマッチする。
ロッド:自作グラスコンポジットロッド 6.4ft
リール:シマノ 18アンタレスDCMDXG
ライン:YGKよつあみ エックスブレイド アップグレード X4 2号
リーダー:フロロカーボン40lb
■ 使用ルアー
ルアー:Zeake JBフロッシュ カラー:ラメイエロー
使用したものは既に廃盤のようでしたので、近いものを記載しています。
稲垣 文哉(いながき・ふみや)
幼い頃から水辺が身近で、今も浜名湖を拠点に釣りを楽しむ浜名湖育ちのマルチアングラー。珍しい魚やまだ釣ったことのない魚を追いかけるのがマイブーム。ライトゲームを中心に、渓流からオフショアまで気の向くままに釣りを満喫中。ロッドビルディングも趣味で、自分だけの一本を作る時間も楽しむ。
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