ルアマガプライム

尺アジが釣れすぎてバケツが”剣山”!?まるで小さなテーマパークのような盛り上がりを見せる浜名湖のアジングゲーム。

浜名湖のマルチアングラーである「稲垣文哉」さんが、さまざまなジャンルの釣りの楽しさを解説してくれる当連載。今回は浜名湖でのアジングをレポート。え…尺アジってこんなに釣れるの!?

●文:ルアマガプラス編集部

尺アジが釣れすぎて…こんなバケツは見たことあるだろうか?

数年前からごく一部のアングラーの間で密かに釣られていた、浜名湖の尺アジ。それが今年、釣具屋からの情報拡散によって一気に広まった。

今では県外からのアングラーも多く訪れる。それもそうだろう、ショアから尺アジが釣れるフィールドはなかなかないと思う。夜になると集魚灯があちこちで焚かれ、並んで竿を出す人の列ができる。静かな湖畔だったはずの場所が、気づけばちょっとしたテーマパークのような賑わいになっていた。それだけの魚が、この場所にいるということだ。

「今日ダメなやつかもしれない」

釣行開始から30分ほど経った頃、そう思い始めていた。キャストするたびにゴミが引っかかる。同行者も自分も、ロッドが黙ったまま。

最初は「遠くを探れば当たるだろう」と思って、重めのジグヘッドで飛距離を出していた。ところが周りをよく見ると、20mもないくらいの距離でポンポン釣っている人がいる。そこまで遠くへ投げているわけじゃない。

「あ、距離じゃないんだ。」

 軽くしたら、すぐに変わった。ジグヘッド(湾岸PROヘッド)を7〜10gから4gへ落とした。フォールスピードが緩くなって、沈むのがゆっくりになる。そこにワームカラーのローテーションも加えながら探っていくと、ハマったのがイージーシェイカー2.5インチのクリアーシルバーグロー。

クリアにシルバーラメが入ったナチュラル系の見た目でありながら、グローのほんのりした明るさも持っている一石二鳥なカラーで、個人的にお気に入りの一つだ。

ボトムを転がすようにゆっくり流していくと、「コンッ」という明確なアタリ。即合わせ。ロッドが曲がってドラグが鳴る。最初の一匹。慎重に、慎重に寄せて取り込むと、しっかり尺オーバー。ジグヘッドを口の奥まで丸呑みにしていた。

 そこからは、みんなで笑いながら釣っていた。

ちょうどそのタイミングで、潮が少し緩んだ。それが合図だったのかもしれない。この釣りで通年実績が高いのは、オレンジやチャート、グローといった派手めのカラー。サイズも2.5インチ以上が基本で、中には3.5インチを使う人もいる。釣り方はボトムをドリフトさせながら這わせるイメージ。流れに乗せてゆっくり引きずってくる感じだ。

自分が釣れたのと同じタイミングで、同行者にもアタリが出た。時合が重なったこともあって、3人でやっているとどこかで必ずロッドが曲がっている、という状況が続く。ワームをグロー系に絞り、ジグヘッドをタングステン2.5gまで落としながら変わる状況に対応していった。

40センチクラスが来ると、さすがに走る。ドラグがジージーと鳴り止まず、どんどん引き出されていく。アジというより小型の青物に近い。PE0.4号にフロロリーダー8ポンドの組み合わせは、こういう相手でも安心感があった。この日エステルを使っていた人はラインブレイクが多かったようで、強めのタックルを選んでいて正解だったと思う。

最終的な釣果は11ヒット8キャッチ。3人合計で23匹、全部尺オーバー。最大は40センチ。

[写真タップで拡大]

[写真タップで拡大]

バケツの中が大型アジの尾びれで埋まって、もうどこに手を入れたらいいかわからないくらいになった。「アジ剣山だ」と誰かが言って、みんなで笑った。

この釣り場の盛り上がりを反映してか、「アジングはやったことないけど、尺アジが釣れると聞いてきた」という人も少なくなかった。筆者のもとにも、タックルの相談DMが何件か届いた。

それだけ注目されている釣りだと思うし、それは素直に嬉しい。ただ個人的には、20センチ以下のアジを繊細なタックルで釣る楽しさも、アジングの大きな醍醐味だと思っている。尺アジをきっかけにアジングを始めた人にも、いつかそっちの面白さも知ってもらえたら、うれしい。

帰り道、クーラーボックスの重さが心地よかった。全部尺オーバー。脂がのった身を刺身で食べ、残りは一夜干しにして七輪で焼くことにした。

タックルデータ

ロッド:Ricordo 7.6L-Sライトゲーム五目ロッド

リール:21ルビアスエアリティ FC LT2500S-XH-QD

ライン:PE 0.4号 + フロロリーダー 8lb

ルアー:イージーシェイカー 2.5″(クリアーシルバーグロー)

ジグヘッド:湾岸PROヘッド4g、タングステンジグヘッド2.5g

稲垣 文哉(いながき・ふみや)

幼い頃から水辺が身近で、今も浜名湖を拠点に釣りを楽しむ浜名湖育ちのマルチアングラー。珍しい魚やまだ釣ったことのない魚を追いかけるのがマイブーム。ライトゲームを中心に、渓流からオフショアまで気の向くままに釣りを満喫中。ロッドビルディングも趣味で、自分だけの一本を作る時間も楽しむ。

※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。