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「300人を殺した」と恐れられた巨大ワニ。”怪物”と呼ばれるその特徴と被害とは。気になる現在の目撃情報は?

人々から怪物と呼ばれ、「ギュスターブ」という名前がつけられた1匹のワニ。前代未聞の巨大さと、これまでに数多くの人間を襲ったとされる危険性から、アフリカ・ブルンジでは恐れられる存在となっている。果たしてギュスターブは、実在する「人食いワニ」なのか。その正体と、これまでに目撃されてきた驚愕の生態に迫る。

●文:ルアマガプラス編集部

ギュスターブという存在

アフリカ大陸中央、ブルンジ共和国のタンガニーカ湖とルジジ川流域には、人々から「怪物」と呼ばれる一匹の巨大なナイルワニが生息すると伝えられている。そのワニは「ギュスターブ」と呼ばれており、通常のナイルワニの常識を遥かに超える体躯と、人間への特異なまでの捕食行動で知られている。

ギュスターブの大きさと身体的特徴

ギュスターブは、ナイルワニの中でも極めて稀な巨体を誇る個体である。一般的な雄のナイルワニの体長が約4メートルから4.5メートルであるのに対し、ギュスターブの全長は少なくとも6メートル以上と推定されており、一部の専門家からは7.5メートルを超える可能性すら指摘されている。

正確な測定は未だ実現していないものの、その推定体重は1トンを軽く上回るとされ、史上最大のイリエワニ「カリア」(体長7メートル、体重2トン)と比較しても、その圧倒的な存在感が理解できる。

年齢についても、当初は100歳以上と見られていたが、2010年の科学的推定では、歯の損傷が少ないことから60歳程度なのではという声も上がっている。

また、ギュスターブの強靭な体表には、過去の駆除作戦で受けた機関銃や拳銃によるものとされる弾痕が残されているという噂もあり、その鱗は「防弾チョッキ」に例えられるほどの硬度を持つのではと囁かれている。

ギュスターブがもたらした被害

ギュスターブの恐ろしさは、住民の飼育する大型の牛や馬といった家畜を、単独で水中に引きずり込み捕食する姿が度々目撃されてきた。さらに驚くべきは、アフリカの生態系において「最強」と目されることの多い成獣の雌カバをも襲い、捕食したという証言が存在することだ。

しかし、ギュスターブが最も恐れられる理由は、その人間への攻撃性にある。一般的にワニは人間を主要な獲物とはせず、襲撃は縄張りへの侵入や予期せぬ遭遇によるものが多い。だが、ギュスターブは「人間を狙って襲っている」と考えられており、これまでに300人を超える人々がその犠牲になったという説もある。この数字は、一匹のワニによる被害としては前例のない驚異的なものである。

ギュスターブが人間を襲うようになった背景には、ブルンジで勃発した内戦が深く関わっているという説が有力だ。内戦中に川へと遺棄された大量の戦死者の遺体を食べたことで、人間の肉の味を覚え、その食性が変化したと考えられている。

戦後、遺体が供給されなくなると、ギュスターブは獲物として容易に捕獲でき、栄養価も高い人間を積極的に狩るようになったのかもしれない。その結果、現在の巨大な体躯へと成長した可能性も指摘されている。

ギュスターブは今も生きているのか?

長らくその姿が確認されなかったギュスターブについて、2008年を最後に目撃情報が途絶えたことから、死亡説が有力視される時期もあった。しかし、2015年6月、ブルンジの地元住民によって、巨大なワニが水牛を捕食し引きずっていく姿が目撃されたと報じられた。

この目撃情報がギュスターブの生存を裏付けるものかどうかは断定できないものの、この地域にギュスターブと同等の巨体を持つワニが他に生息している可能性は極めて低いとされている。

この報告は、人々の間で「怪物」ギュスターブが今も生きているという期待と、それによる恐怖を再び呼び起こした。

今後、新たな目撃情報や、より高度な科学技術を用いた調査が行われることで、この伝説のワニの真の姿が明らかになる日が来るかもしれない。

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