ルアマガプライム

「今日は何が釣れるかな」夏の夜に涼みながらの五目ライトゲームが楽しすぎる。

浜名湖のマルチアングラーである「稲垣文哉」さんが、さまざまなジャンルの釣りの楽しさを解説してくれる当連載。今回は夏に涼みながら釣りができるナイトゲームでの五目釣りにチャレンジ。ターゲットを絞らない釣りの魅力を語る。

●文:稲垣文哉

浜名湖 夏の夜のライトゲーム

今年の夏は近年と比べると暑さが少し控えめで、夜に外へ出ると風が気持ちいい日が多かった。昼間の暑さが嘘みたいに和らいで、湖面を渡る風が心地よい。

涼みながら釣りができる夜は、それだけで得した気分になる。「今日は何が釣れるかな」と思いながら湖畔を歩き出す、この時間が個人的に好きだ。夏の夜の浜名湖は、釣りをしていなくても気持ちがいい。

浜名湖の夜のライトゲームはアジングをベースにしている。ジグヘッドにワームをセットして、レンジを変えながら探っていく。

基本はシンプルで、その分「どこを釣るか」「どう通すか」の判断が釣果に直結してくる。常夜灯の明暗の境を丁寧に通すと、コツンとアタリが出た。

まず顔を見せてくれたのはアジ。

小気味いい引きで上がってくる銀色の魚体は、何匹釣っても飽きない。常夜灯まわりは夜中ずっと回遊してくる個体が多く、しばらくコンスタントにアタリを出し続けた。

レンジを下げていくとカサゴも混じってきた。障害物のそばで待ち構えているのだろう。大きな目でこちらを見つめてくる顔がなんとも愛嬌があって、いつでも遊んでくれる浜名湖のアイドル的な存在だ。

根掛かりに気をつけながらも、ボトムを意識するだけでちゃんと結果がついてくる。

続いてカマスも登場した。しかも同じアジングワームで釣れてしまった。アジとは明らかに引きが違い、食ってきた瞬間から鋭く一気に走る。歯が鋭いのでワームはすぐボロボロになる。

ワームの消耗が早いのが玉に瑕だが、それも込みで楽しい。ライトゲームのワーム一本でこんな魚まで釣れてしまうのが面白い。カマスは気づいたらいなくなっているイメージがあるので、出会えたときは集中して釣るようにしている。

この日一番の驚きはシーバスだった。アジングタックルで流れのよれを丁寧に通していると、急にドラグが引き出された。よれにはシーバスがついている、ということを改めて感じた場面だった。アジングタックルでシーバスと対峙するのは正直焦る。

ラインが細いので無理に寄せられず、魚の走りに合わせながら慎重にやり取りするしかない。それがまたスリルになって、上がってきたのはシーバス。細いラインでのやり取りだった分、上がってきたときの達成感はひとしおだった。

アジ、カサゴ、カマス、シーバス。ジグヘッド一本でこんなに色々な魚が出てくるのが浜名湖の夜の面白さだ。タックルをごちゃごちゃ持っていかなくても、これだけ遊べる。

ターゲットを絞らなくていいからこそ、毎回新しい発見がある。暑い夜も涼しい夜も、「今日は何が出るかわからない」という期待だけは変わらない。涼しい夜風に吹かれながら、これからも通い続けようと思う。

タックルデータ

Rod:自作 5.7ft アジングロッド
Reel:18イグジスト FC LT1000S-P(ダイワ)
Line:エステランザ 0.2号(ZinBay)
Leader:セラミック鮎名人あゆキング 0.3号(ダン)
Worm:RiBee 1.6″(キーパーライン)/ チビキャロスワンプ(レイン)
JigHead:タングステン 0.4〜1g


稲垣 文哉(いながき・ふみや)

幼い頃から水辺が身近で、今も浜名湖を拠点に釣りを楽しむ浜名湖育ちのマルチアングラー。珍しい魚やまだ釣ったことのない魚を追いかけるのがマイブーム。ライトゲームを中心に、渓流からオフショアまで気の向くままに釣りを満喫中。ロッドビルディングも趣味で、自分だけの一本を作る時間も楽しむ。


※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。