
数多の生き物系YouTuberが存在するが、特定外来生物をメインに獲って獲って獲りまくる話題の生物採集チャンネルをご存知だろうか? それが『マーシーの獲ったり狩ったり』だ。今回はその中から1本の動画を紹介。とある川に流れ込む排水を境に上流は多様な生き物が生息。下流は死の川。その原因を突き止めることはできるのか? 水辺で遊ぶ人が自然環境保全のためにできることを教えてくれる骨太な内容の動画は必見です!
●文:ルアマガプラス編集部
掃き掃除をするかのようにカメが捕れる川で出くわした異変
「めちゃくちゃカメが居ます。ぜひ獲りにきてください」という視聴者からのDMで京都府のとある川に向かったマーシーさん。
今回紹介する動画、YouTubeマーシーの獲ったり狩ったり『魚が約10分でひん死に…川の“謎の排水”を環境局に通報した結果がヤバかった』の当初の目的はカメの駆除だった。
マーシー「めちゃくちゃ居るやん。今日は11月なんですけど暖かいから日向ぼっこしてる。砂場があるじゃん。産卵し放題。カメにとってはここは天国だろうね」
マーシーさんは下流側に車を置き、徒歩で上流にエントリー。下りながらカメを捕獲する作戦だ。
マーシー「陸からだと全然魚が見えなかったけど、どうだろう? お魚、入ってくんないかな」
まずはガサガサを開始し、川に生息する生き物を調査。
マーシー「エビ、すごっ! これはメダカじゃないな、カダヤシだな」
ひと網掬うごとに生き物が獲れ、特定外来生物のカダヤシも捕獲。
マーシー「おお、在来種もいるね! タモロコにカマツカ、モツゴも居るね。良かったー」
この川には様々な生き物が生息していることが判明した。
肝心のカメはというと、大量捕獲を狙った場所は深すぎてアプローチできず。それでも簡単に掬えた。生息しているのはミシシッピアカミミガメだ。
置いてあるアミにカメが勝手に入ってくるほど数が多く、エサも豊富なようだ。
川を歩きながら掃き掃除をするかのように簡単に捕れるカメ。川を下ると工業排水らしき流れ込みを発見。
マーシー「臭いなぁ。めっちゃ塩素臭がするな。なに流してるんだろう?」
ガサガサの1級スポットでエビ1尾も捕れない!? 排水の下流側は死の川か?
マーシー「あまり触りたくないけど、(排水に手を入れると)温排水ではないな。魚、全然居ない」
強烈な塩素臭に流れ出す泡。魚の気配がない流れ込み周りにマーシーさんは異常さを感じた。
マーシー「流れ込みの少し上流側でガサガサをしてみましょう。多分、排水の影響を受けていないと思うけど。エビ、獲れるね」
マーシー「(排水の)ちょっと下流のここらへん、ガサガサしてみます。普通ならこういう場所に居るもんね」
そこは水面を茂みが覆い、流れが絡むガサガサの1級スポットだ。
マーシー「魚は居るか? エビ1匹すら入らない。ここでゼロ、こんなことある? もうちょっと下ってみましょう」
川面は排水の泡が流れ、塩素臭も立ち込めている。20m以上降っても様子は変わらない。
マーシー「ここはマジで良いポイント。普通なら生き物が絶対いる。いや、マジで居ない…」
マーシーさんが絶句するほど生命感は無。排水の下流側は死の川か?
10数分でカダヤシが瀕死の排水。外来カメ以上にヤバい問題かも!? 環境局へ通報!
マーシー「排水の上流側と下流側で生き物の数が全然違うんだよね」
そこでマーシーさんは実験。観察ケースに排水を汲み、捕まえてあったカダヤシ4尾を投入。
マーシー「エビも魚も生きられない環境なのにカメは居る。もはやなんのために外来種を駆除してるのか…」
付近でカメ捕獲をし、14分後に観察ケースに戻ってみるとカダヤシはすべて瀕死の状態。
マーシー「上流側の水を汲んだボトルの中のお魚たちはピンピンしてるのに、排水はひどい状態です。基準値を満たしているならいいんですけど、念のため市の環境局に連絡してみます」
通報の結果、後日調査し詳細はマーシーさんに連絡してもらえる運びとなった。
マーシー「ちゃんと基準値を満たしているなら仕方ないことだし、この川に希少な生き物が居るかって言われたら、そうではないよ、現状は。でもそれを言ったらもやったもん勝ちになっちゃうからね」
カダヤシが10数分で死に至る排水。環境への負荷は相当なものだ。
マーシー「希少な生物が絶滅してしまったほうが、こうやってバンバンなんでも流しやすいみたいな話になっちゃいますからね。生き物の話を通じて、こういうふうに自然環境に負荷かかると、どうなるかっていったところはしっかりと知っておきたいですね。
本題のミシシッピアカミミガメ以前にもっとヤバい問題が起きていましたね」
えっ、排水は異常なし!? ガサガサや釣りで生き物が生息できる環境を守ろう!
後日、先の環境局からマーシーさんに連絡が入る。
マーシー「結論からお伝えしますと異常なしとのことです。保健所の方が川に行って検査した結果、排水は基準値をクリアしている。毒性はないです、って電話で回答いただきました。
こういうケースはだいたい異常なしって言われることが多いですね」
排水の臭い、泡、そしてカダヤシが10分程度で死ぬ水質は自然界では明らかに異常だが、人間が決めた基準では問題ないということだ。
マーシー「僕たちは経済活動をしつつ、その恩恵を受けて生きている。環境負荷をゼロにしようっていうわけにもいかない。
だからといって声を上げないというのも違うと思う。ガサガサをして(自然環境に負荷を与える)異常を感じたら連絡するというのは間違ったことではないです。僕たちで生き物が居られるような環境を守っていければというふうに思っております」
動画はマーシーさんの報告と提言で終わる。
これに対して「生物がほぼ居ない状況で異常なしってなることが異常ですね」、「基準値自体がおかしい可能性がある」、「マーシーさんが声を上げて、ガサガサをして自然環境を守る。素晴らしいと思います」、「市民がたま~にチェックしてますよというスタンスが大事」といったマーシーさんの意見を支持するコメントが多数寄せられている。
現代人が生活していく以上、環境に与える負荷は避けられない。だからこそガサガサをはじめ、釣りやキャンプなど自然に親しむ機会が多い人ほど“声を上げる”ことが重要。
YouTube『マーシーの獲ったり狩ったり』を視聴して、生態系保全や環境保全を改めて考えてみてはいかがだろうか。
今回紹介した動画の本題も原因は人にある。
YouTuber 紹介
マーシーの獲ったり狩ったり
ガサガサ、釣り、投網に生態系保全やゴミ拾いもする生き物系YouTuber。自然を愛するマーシーが網類各種、釣りザオ、ヤス、銃、ワナ、スリングショットを武器に様々な獲物に挑み、その過程で直面した問題や課題をリポート。生態系や自然環境の保全を働きかけている。琵琶湖ガサガサ体験などのエコツアーも主催している。
この記事の動画をみる!
※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。※掲載されている製品等について、当サイトがその品質等を十全に保証するものではありません。よって、その購入/利用にあたっては自己責任にてお願いします。※特別な表記がないかぎり、価格情報は税込です。
- 1
- 2



























