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秋の東京湾奥。一本を分けるのは、流れが変わる瞬間。

東京湾でシーバスフィッシングに人生を賭けるプロアングラーの水野ユウキが昨今の初秋の状況を振り返る!狙いの組み立て方は必見だ!

●文:ルアマガプラス編集部


2026年9月末〜10月中旬の釣行を振り返る

こんにちは、水野ユウキです。

秋になればシーバスが釣れる。そんな期待を持ってフィールドに立つ季節ですが、今年の自分の釣行を振り返ると、簡単にそう言い切れる状況ではありません。

雨の影響で安定しない河川。それでも表層に反応する魚はいる。そして10月に入り、狙った流れの変化からランカーサイズを引き出せた場面もありました。

今秋、自分の釣りで手応えを感じているのは、魚が口を使う場所とタイミングを、どこまで絞れるかという部分です。

9月末。表層に反応した1本

9月29日に紹介した釣果。東京湾奥河川で、表層を意識したシーバスをキャッチ。ヒットルアーはVADUM125F、カラーはグリーン
チップ。

9月末の東京湾奥河川では、雨の影響もあり、ベイトやシーバスの付き方に、まだ秋らしいまとまりを感じられませんでした。そんな中、VADUM125Fのグリーンチップでキャッチしたのは、表層を意識していた元気な個体。

この一本から考えたいのは、水色が悪いからといって、最初から表層の選択肢を外す必要はないということです。まずは上から探り、反応を見ながらレンジを刻む。濁りだけで魚の位置を決めつけず、その日の反応を確かめていくことが大切だと考えています。

グリーンチップも、この場面で結果が出たカラー。ただし、濁りの中なら必ず効くという話ではありません。通すレンジやコースと合わせて、ひとつの選択肢として持っておきたいですね。

ランカーを引き出した、数分に1度の反転流

10月上旬に紹介したランカーサイズ。使用ルアーはテスト中のDIMOR60。反転流が生まれるスポットの約5m手前に着水させ、トゥ
イッチ後のフォールでバイト。

10月に紹介したランカーの釣行では、オープンエリアの水面に現れる変化を観察していました。狙いは、数分に一度、本流とは逆向きの流れが生まれるスポット。

テスト中のDIMOR60を、その約5m手前に着水させ、トゥイッチ。その後のフォールでバイトしてくれました。

この魚が、実際にどのベイトを食べていたのかまでは分かりません。ただ、流れが切り替わる場所で、アクション後のフォールに反応した。この事実は、次の一投を考えるうえで大きな手掛かりになります。

自分の見立てでは、こうした流れの境目や反転が、ベイトを捕まえやすい瞬間をつくっていた可能性があります。

だからこそ、変化の中心へ直接投げ込むのではなく、手前からルアーを送り込み、狙った場所で食わせる。

その組み立てが、今回の一本につながったと考えています。

橋脚も、狙いを絞るのはヨレ。

10月中旬に紹介した釣果。橋脚のヨレをDIMOR60で狙い、一撃。新たな相棒、APIA ANGELSHOOTER96Mとともに。

10月中旬に紹介した釣行でも、DIMOR60で橋脚のヨレを狙い、一撃で反応を得られました。

オープンエリアの反転流と、橋脚がつくるヨレ。地形や見た目は違いますが、どちらも流れに変化が生まれる場所です。

今回の釣果を振り返ると、ルアーを広く見せること以上に、魚が反応する狭い範囲へ正確に届けることが効いていたように感じます。

もちろん、一撃で釣れたからといって、周囲の魚すべてが高活性だったとは言えません。条件の合った一匹に、最初の一投がうまく届いた可能性もある。そこは分けて考えたいところです。

小さなルアーで獲れた意味。

DIMOR60でランカーが出たからといって、今年の秋は小型ルアーが正解、と結論づけるつもりはありません。

9月末には125mmのVADUM125Fで結果が出ていますし、DIMOR60の釣果だけで、小型ベイトに偏っていたとも断定できません。

今回注目したいのはサイズそのものより、狙った場所へどう届け、どんな動きで食わせたかです。

表層を通す。流れに乗せる。トゥイッチ後に落とす。

ルアーの大きさだけで整理するよりも、反応が出たコースと動きを追った方が、次の魚につながると考えています。

これからの秋に、何を見るか。

ここまでの釣行だけで、東京湾奥全体が好調、不調と判断することはできません。水温やベイト量を継続して比較したデータもないため、例年より秋が遅いとまでは言い切れない。

それでも、自分が通う河川では、表層を意識する魚、反転流で食う魚、橋脚のヨレに付く魚と、狙いを組み立てる材料が見えてきています。

これからも見ていきたいのは、ベイトの数に加えて、その動きです。どこで足を止めるのか。どの流れに押されるのか。その瞬間、ルアーをどう通せるか。

一度反応がなかった場所でも、水面の表情が変われば、もう一度投げる理由が生まれる。

秋めいてきた東京湾奥。目の前の変化を見逃さず、次の一本も狙って獲っていきたいですね。

水野ユウキ

東京湾奥河川を中心に活動するシーバスプロアングラー。
LEGARE FIELD STAFF、L.S.D.DESIGNS TESTER & STAFFとして、ルアーやフィッシングギアの実釣レビュー、SNS発信、プロモーション活動を行う。

釣果だけではなく、魚に辿り着くまでの考え方、ルアー選択、カラー判断、レンジ攻略、現場での気づきを分かりやすく発信。
釣りを知らない人にもシーバスゲームの魅力が伝わるよう、東京湾奥のリアルを自分の言葉で届けている。

また、LABRAXとして音楽活動も展開。
釣り、音楽、仲間、挑戦をテーマに、ジャンルを越えた表現を続けている。

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