陸っぱりの秘密兵器・超多機能ギル型ビッグベイト”フラワーホーン” ②ギミック編【プレミアムタックルコレクション001】



[釣りPLUSプレミアムタックルコレクション001]としてラインナップされている『フラワーホーン』は、広島県福山市のルアーブランド「ワンスタイル」が生み出した超多機能ギル型ビッグベイト。前回の「ルアー開発の背景」編に引き続き、今回は見た目インパクトがすさまじい(笑)このルアーの、実によく考え抜かれたギミックについて紹介する(解説は引き続きルアマガモバイル編集担当・ニッシー)。

[釣りPLUSプレミアムタックルコレクション]とは?
釣りに関する道具・アイテムといえば、他のレジャー・趣味にもまして毎年数多くの商品が販売されるもの。それこそが釣りファンの楽しみの源でもあり、ときには悩みのタネであったりもする(あと散財の苦しみもw)。そこで我々[釣りPLUS]も、全国各地の選りすぐりの逸品や一般的な流通販売網に乗りにくいレア商品、ルアマガファミリーのコラボ/オリジナルアイテム等を厳選し、[釣りPLUSプレミアムタックルコレクション]と銘打って皆様にお届けすることに。インターネットによって誰でも世界中からあらゆる品を手に入れられるようになった今、あらためて我々の”目利き”能力にご注目いただきたい。

〈前回(第1回)の記事はこちら ↓ 〉



一見奇想天外なギミックすべてに“獲る”ための意味がある!!

「全身アワビ貼りだし、頭にはペラ。やたらにアイが多いし。なんじゃこりゃ?」というのが、初めてこのルアーを見たときの筆者の感想である(笑)。ところがどっこい(死語)、話を聞いてみるとこのギミックすべてに意味があるとのことで、まずはそちらから紹介したい。

門田和也さん:広島県福山市のプロショップ「スマイル」店長。若干31歳ながらこの職種について10年以上のベテラン。ルアーブランド「ワンスタイル」主宰も兼務する。

◎高級素材”アワビ”を全身に貼っている理由は より長い時間バスに見切らせないため

「いやあ、うちの開発規模じゃリアルプリントは無理っす(笑)」と門田さんが言うのは、昨今多くのギル型ルアーに施されているリアルプリントと、ボディに高級素材として名高いアワビを貼ることの狙いが同じだから。

どちらも目的はルアーが偽物であるということをバスに気づかれるのを遅らせるため。

リアルプリントであれば、本物のベイトフィッシュそっくりな外見によって。もう一方のアワビであれば、天然の素材ならではの複雑な光の反射(角度によって光り方が異なる)によって、バスになかなか正体をつかませない。

ともにより長くルアーに興味を持たせることができるのだ。

◎”プロペラ”はトップウォーター的に使うためだけでなく、水中で水流を発生させ追尾してきたバスを前に持っていく

スタートは中層のI字系として開発が始まったこのルアー、フロントに付いているプロペラはトップウォーターとして使いたいためだけに付けられたものではなく別の狙いがある。

それがルアーの前方からも水流を発生させること。

フラワーホーンは後ろのラバースカートも(テンションフォール程度のスローな前進運動でも)波動を生むが、追尾してきたバスにバイトしてほしいのはその前側、よりフックに近いポジションだ。

つまり、前方からも水流を発生させ、追ってきたバスの興味をルアーの前側にもっていき、バイトする位置をよりフックに近づけることも狙っているのだ。

◎”背バリセッティング”で根掛かり知らず。ボトムも臆せずに引ける

低水温期に強いボトムレンジでのデッドスローリトリーブだが、通常のギル型ベイトでは根掛かりが多い。

そこで活躍するのがフラワーホーンの背中側にあるアイたち。
(ちなみにこのアイが標準装備されているのはLM限定カラーのみ)

ここにダブルフック(リューギのピアスダブル#1、1/0推奨)を装着し、お腹側にシンキングレートを調節するためのシンカー(モーリスのTGグレネードクイックチェンジャーを愛用)を付けることで(フラワーホーンはノーウェイトの状態ではフローティング)、フックポイントがボトムに触れることがなくなり、上の動画のようなリップラップであっても、当てながら、ゆっくり引くことができる。

まだまだ続く『フラワーホーン』詳解。次回3回目は、このルアーを実際にどう乗りこなせばいいのかについて解説。お楽しみに!

〈TP-PTC-001:フラワーホーン〉の期間限定販売は終了しました。ご注文ありがとうございました。

〈続き(第3回)の記事はこちら ↓ 〉


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