長年愛されるテンリュウのライトゲームロッドシリーズ・ルナキアがフルモデルチェンジ。先行リリースされた3本に続き、さらに個性的な長尺モデルの2本が追加された。ここではロングディスタンス攻略を可能とするLK752S-MMHTを紹介。その個性をテンリュウフィールドテスターの蔵野雅章さんにうかがった。
テンリュウ・NEWルナキアとは?
求めたのは目先だけの軽量化や名前だけの特殊製法ではなく、アングラーが直接感じることのできる使用感。カタログ数値だけではわからない、釣り人の本能が感じ取れる気持ちの良い釣り心地がコンセプトだ。
これまでにアジングの基本的な釣りをカバーできる3本が先行リリース。そして、さらに特化シチュエーション攻略や、尖ったアングラーに向けて2本の追加モデルが発表された。
満を持して追加された「LK752S-MMHT」のスペック
■LK752S-MMHT
全長:2.26m
継ぎ数:2
アクション:レギュラーファスト
仕舞寸法:116cm
ルアーウェイト:MAX10g
ライン:モノフィラMAX7lb、PE-MAX0.5号
自重:70g
価格:37,500円
飛距離とパワーとしなやかさを高次元で融合したモデル
編集部「昨年末に登場したルナキアに2本の新作が追加されました。まず7ft5inのモデルですが、このロッドのコンセプトを教えてください。
「LK752S-MMHTのコンセプトはロングディスタンス攻略。飛距離を稼ぐための専用機として作りました。アジングのキャロ・フロートリグに特化したモデルになります。副産物としてメバルプラッギングの釣りにもマッチしますよ」
繊細でスローな誘いを可能にする、しなやかなティップ
アクションはレギュラーファスト表記ですが、具体的なロッドアクションは?
「ルアーアクション時にはしなやかなティップで操作ができるレギュラーファスト。魚が掛かってからは、負荷に応じてロッドが曲がり込んでいくパラボリックとも言えるアクションになります。また、C・N・T(カーボンナノチューブ素材)を使用することで、軽くて粘りのあるロッドになっています」
グリップには西陣織カーボンシートを採用。ガイドはチタンフレーム、SiCリング、Kガイド仕様になっている。
スペックにはあらわれない、懐の深さを発揮するMMHパワー
パワーはMMHで、これはミディアムとミディアムヘビーの中間という意味でしょうか?
「ミディアムヘビーほど硬くなく、ミディアムほど柔らかくもない、その微妙な線引きの強さにしています。パワーで言えばM〜MHの間だけど、ロッド本来のポテンシャルはもっとあって、やれることは多いですよ」
LK752S-MMHTの面白さはその汎用性の高さ。カタログ数値上のポテンシャルを発揮するロッドなので、自由なスタイルでいろいろなターゲットに対応することができる。
幾度もテストして導き出された7フィート5インチという長さ
7ft5inという長さはどのように決められたんでしょうか?
「使ってもらえればわかるのですが、キャストした時の気持ち良さはこのロッドならではですね。重量のあるものをロッドに乗せて押し出すパワー、そして抜けの良さ。これまでのテンリュウロッドのファンにはもちろん、このモデルでテンリュウロッドに出会う人にも、ぜひこのキャストフィールを味わって欲しいです」
キャロやフロートリグはアジングでは欠かせない武器。リグを思い切りキャストし、魚を繊細に誘ってグイグイ寄せてくる楽しさを、LK752S-MMHTでぜひ味わって欲しい。