ダイワの丸型ベイトリールといえば、同社のテクノロジーとプライドを詰め込んだミリオネアシリーズ。オーセンティックなラウンドシェイプだが、中身はカリカリのハイエンドマシン。しかも圧倒的な剛性感で中〜上級者はもちろん、ラフに扱ってもOKなので初心者にもジャスト! これぞ、ザ・バス釣り!なベイトリールに仕上がったようだ。早速19ミリオネアCT SV徹底実戦レビューをチェック!!!
11年ぶりにバスシーンにカムバック! 金属的精度感あふれるラウンドシェイプ
●自重210グラム●ギヤ比:7.2●ライン巻取長:67センチ(ハンドル1回転)●最大ドラグ力:5キロ●糸巻量:12ポンド‐35 ~ 70メートル●ボール/ローラーベアリング数:10/1●価格:5万2500円(税抜き)
【デザイン】ミリオネアとリョウガの融合的造形
王道の丸型デザイン。ガンメタとシルバーのツートンカラーに自己主張を感じる。サムレストがブランキングされているのは、滑り止め効果も期待できて、好印象。パーミングカップは、全体がリョウガを彷彿とさせるブレーキダイヤルになっていて、カッコいい。
【回転・巻き心地】リーリング中の異変を逃さない「巻き感度」
回転の滑らかさには、ため息が出た。やはり、マシンカットの金属ボディは剛性感が異次元。混じりけのないフラットな巻き感と、かっちりとした金属ボディは、リトリーブ中のわずかな異変をとらえる「巻き感度」を高めている。フックにゴミが付くと、すぐわかった。
【キャストフィール】オーバーヘッドでの遠投はぶっちぎり!
キャスティング
アルファスCTSVやスティーズCTSVTWと比べ、オーバーヘッドに関しては最も気持ちよく飛ばせたと思う。キャスト中の回転フィールは、ブレーキがマグではなく、遠心かと錯覚するほどのスプールフリー感。クランクなどのファストムービングルアーを一日中投げたくなってくる。完成度の高さを実感
ピッチング
沖まで続く乱杭の隙間にラバージグを通す際、オーバーヘッドキャストだと、ラインが風にあおられて、杭に絡むことがあった。ピッチングしたら、低弾道で思いのほか遠くまで飛んでくれた。ピッチング性能も悪くない。これってやはり30φCTSVスプールの恩恵かな?
【ブレーキ】デザインはカッコいいが、調節はちょいムズ
指紋が浅い俺にとって、このブレーキはちょっと回しにくかった。コツを掴めば簡単なのかな? 設定は、やはり写真の位置。最大と最小の中間点が使いやすかった。ちょっと緩めすぎると、バックラッシュしやすくなる。アルファスより、気を使った方がいいかも。
【ドラグ】同じはずなのに、なんとなく感じる安心感
アルファスCTSVやスティーズCTSVTWと同様アルティメットトーナメントドラグ。きめ細かさと、固着感のなさにほぼ差はない。ボディ剛性が高いので、ドラグの効き方も必ず同じ負荷で滑り出す印象。なんとなく安心感がある。ただアルファスと同じく、ドラグが滑る際のクリック音はない。
【総合的使用感】ファーストムービング用が順当かな?
とにかく投げて気持ちいいし、巻いても気持ちがいい。リトリーブ中の感度もいい。ファストムービングルアーを遠投して、ガンガン巻くには最適だね。ただ、クラッチの切れが半端になることが2度ほどあった。俺の不注意か? でも他の2台にはなかった現象
【価格】値引き率は悪くないけど、簡単には買えない。
ネットでの最低価格が4万3千円台。スティーズより値引き率がいい。う~ん、その価値は十分あるけれど、庶民にはなかなか手が出せない額だ。秋の巻きモノシーズンに向けて、毎月1万円ずつ貯金したら、買えるかも。サラリーマンだったら夏のボーナスで!