7月のバスを仕留める、達人のシーズナル【伊藤雄大】



バス釣りの面白さは、シーズナルパターンにあり! シーズンによるバスの習性を読んで、狙い通りに釣る…これはエキスパートのみならず、初心者にも必要な基礎情報だ。バスのみならず、フィッシュイーター全般に精通する伊藤雄大さんの、ベーシックかつ独創的なシーズナルパターンは一読の価値あり。7月の1尾を仕留めるための、パターンを解説する!



伊藤さんの愛用するアルカンセロッド。バーサタイル、ジグワーム、ファーストムービングの3つのカテゴリーに分けてラインナップ!もちろん「巻き」の釣りにも完璧に対応可能だ

夏バスは依然高活性!! 居場所を見極め連発せよ

 梅雨入りから梅雨明けにかけて、バス釣りはハイシーズンまっただなか。そして7月中旬の梅雨明け以降に本格的な夏パターンに突入する。そんな夏の釣りを解説してくれたのは伊藤雄大さん。
伊藤「梅雨明け以降、釣り場の水温は1年を通して最も高くなる。近年は気温40度を超える日もありますが、当日の最高気温からマイナス5度くらいまでは水温は上がります。平地の皿池だけでなく、山間のダム湖でも水温が30度を超えることも。ここまで上がると、ほぼお湯ですよね(笑)」。

【7月】雨パワー、朝夕のマズメパワーが高まる

伊藤「上旬は、6月から引き続き、バスの最盛期です。雨が降ったらバズベイトを投げ、トップに反応する高活性バスを釣る。バスは産卵から完全に回復しており、エサを求めてあちこちを動き回ります。雨が降ったときの爆発力はホントすごい。特に梅雨明け直前の大雨は大釣りできるイメージが強い。梅雨明けは例年中旬頃かな?」。

伊藤「雨が多い季節ですが、7月に入ると日差しが強くなるため、シェードへの依存度は高まる。シェードを探れば釣れることも多いけど、晴天時はカバーの最奥に入れないと反応しなかったり…。8月に向けて水温がどんどん高くなるため、水温が上がる前の朝マズメ、日差しが弱まる夕マヅメに好反応を示すことも多くなる。マヅメは絶対に外せません」。



雨は7月のキーワード

伊藤「梅雨時は絶好調が続く。梅雨明け後も雨が降ったらチャンス。夏に向けて水温が急激に上がる時期だけに、雨が降り涼しくなると活性が一気に高まる。インレットや川絡みのエリアが有望」。



オススメルアー筆頭はバズベイト!

伊藤「梅雨時期は、水が濁っている状況(釣り場)でもバスにしっかりアピールするバズベイトが有効です。7月になると水温が上がり、魚の動きも速くなる。こんなときは水面を効率的に引け、カバーにも強いバズベイトが使いやすい。高速巻きで誘うならそのまま、巻き速度をちょっと緩めたいときは4 〜5インチのトレーラーワームをセットする。モデルによってバズペラのサウンドは異なりますが、どれが有効かは当日試してみないとわからない。バスが反応するものを投げましょう」。

ボルケーノグリッパー3/8~1/2オンス+フラバグ【ノリーズ】

伊藤「大きなバズペラ搭載で低速巻きに対応し、ポロポロ音を発生する。さらに低速で引きたいときは、トレーラーにフラバグをセットします」。

クリスタルS ボルケーノII【ノリーズ】

伊藤「金属同士がこすれ合うキュルキュル音がよく出るタイプ。速巻きで使うのにおすすめ。ウエイトはオカッパリで使いやすい3/8オンスです」。

まずはバズベイト! ファーストムービングルアーとして広範囲を探って、7月の高活性バスを根こそぎ拾っていこう。反応のあるエリア、薄いエリアも手応えとして分かってくるので、そこから更に絞り込んだ釣りを展開すべし…幸運を祈る!


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