ギヤ比10.1&全スペック磨き上げなベイトリール!【レボ・ブラック10|アブ・ガルシア】



4年前にリリースされたキムケンプロデュースのブラック9が、第4世代レボのフォーマットでモデルチェンジ。それがこのブラック10だ。9との違いはクラッチ性能、スプール~レベルワインダー間の距離が伸びたこと。また、ギヤ比が10.1になり、その負荷に耐えるよう構造をさらに強化。ブレーキも遠心を排してマグのみになった。
19レボ・ブラック10は、タフネス&ハイギヤと、エキスパートのみならず初心者アングラーも要注目な逸品。その底力、見せてみろ!



レボ・ブラック10|アブ・ガルシア

SPEC
●自重:245グラム
●ギヤ比:10.1:1
●最大ライン巻取長:105センチ(ハ
ンドル1回転)
●最大ドラグ力:8キロ
●糸巻量:16ポンド‐100メートル
●ボール/ローラーベアリング数:7/1
●価格:4万4000円(税抜き

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【外観デザイン】外観はそれほど変えず、中身をリニューアル

ブラック9と外眼が非常に似ているため、もし両方を持っている人がいたら、この印字を見て区別するのかもしれない。

一見してブラック9と見分けがつかない。ガンメタと金のカラーリングも、ハンドルもほぼ一緒。つまり高い耐久性を誇るブラック9のイメージをそのままデザイン的にも受け継いでいることになる。実際には第4世代になっているので、形状にも違いがあるはずだ。

【回転・巻き心地】ギア比10.1だけどなぜか軽やかに巻ける

ロケットに比べてベアリングが3つ少ないけれど、巻き心地は同等レベル。ギヤ比10.1はロケットと同じだけど、なぜかブラックのほうが軽く巻ける気がする。この差はハンドルか? ハンドルのダブルフィンガーノブはアタリがきた時の指のすっぽ抜けが少なくて、いい。



【キャストフィール】遠投性能は、いい! ピッチングも軽くこなすぞ

キャスティング

ロケット以上に遠投できた。恐らくひとつの原因はブレーキがマグだけになったので、ブレーキ力が弱まったこと。もうひとつはスプールに遠心ブレーキユニットがないので、回転レスポンスが良くなったんだと思う。ただ、よく飛ぶけれど、結構音が出る。これは気になった。

ピッチング

スプールの軽さはピッチングにも有利に働いている。3/8オンスのスピナーベイトをはじめ、何種類かのルアーで試したが、低い弾道で正確に投げられた。試しに軽めのダウンショットリグも使ってみたら、ベイトフィネスとまではいかないが、意外なほど飛ばせた。



【ブレーキ】マグネットのみになってよかったと思う

ツインブレーキのインフィニではなく、マグトラックスⅢブレーキシステムに変更されている。正直言って、このほうがシンプルで使いやすく、飛距離も出るんじゃないかと思う。しかも、マグネットが3個付属されていて、個数を好みで増減させることまで可能だ。

【ドラグ】このドラグは強くて、繊細で、使いやすい

パワースタックカーボンマトリックスドラグを採用。ロケットと同じ仕様だと思われる。8キロという十分なドラグ力があり、滑り出しも軽快。特に固着も感じられなかった。ハイスピ―ドでカバーから離した後に、ドラグを緩めてファイトというシナリオも可能だ。

【総合的使用感】絶対的な強度は、キムケンこと木村建太さんが太鼓判を押す

スペックだけ見ると、ロケットのほうが軽いしベアリング数も多いので、ブラック10どうなの? と思った。でも、いざ実戦で使ってみると、飛距離もリーリング感もブラック10のほうが優れていた。きっと耐久性も優れているはず。ハイギアを生かした釣りに使いたい。

【価格】価格的にロケットとブラック9がライバルだ

だいたいネットショップの相場が3万7000円前後。ロケットのほうが割引率もいいし、お得感はある。これは悩みどころ。強力なライバルとしてブラック9もある。でも、性能と価格だけを考えれば、これは決して高くない。

レボ・ロケットに似てるかなと思ったら、使ってみるとちょっと違ったね。俺はブラック10に1票かな


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