【伊東由樹×メガバス】新世界へといざなう3ピースモバイルロッド『トライザ』2019年度グッドデザイン賞受賞!!



10月末、東京都港区はグランドハイアット東京にて、グッドデザイン賞(公益財団法人日本デザイン振興会主催)の受賞祝賀会が開催された。本年度メガバスから選出されたのは、本格派3ピースモバイルロッド・トライザ。祝賀会の会場にて、同グループ総帥の伊東由樹さんにお話を伺った。



国内だけでなく、世界的にもデザインが認められるメガバス!!

国内最高峰の工業デザイン賞であるグッドデザイン賞。97年の初受賞以来、メガバスは毎年のように受賞作を輩出している。去年と今年は、世界的に権威のある国際インダストリーフォーラムデザインアワード(iFデザインアワード)も授賞。グループ総帥にして、デザイン部門を統括する伊東さんは、国内外のデザインコンペに挑戦する意義を「釣り道具の存在を、釣り業界のみならず産業界に広く認知してもらうことにある」としている。

【Profile】
伊東由樹(いとう・ゆき)
日本のバスフィッシングシーンを黎明期からけん引してきた伝説的バスアングラーにしてメガバスグループ総帥。2018年には、バスロッド『デストロイヤー』シリーズが世界で最も権威あるiFデザイン賞を受賞。国際的なプロダクトデザイナーとして名高い。

メガバスにとって、18~19年は豊穣の年であった。爆発的なヒット作になったアイウィングをはじめ、米国で好評を博したレヴァンテを国内発売するなど話題にも事欠かなかった。そんななか、本年度のグッドデザイン賞を受賞したのは、3ピースのモバイルロッド『トライザ』だった。

シリーズロゴと、伊東さんの手書きによるレンダリング。メガバスのロッドは実に個性が豊かだが、それはトライザも例外ではない。繋ぎ目にはジョイントマークを入れるなど、実用面も抜かりなし。

伊東さんがトライザに込めた意味とは?

伊東「魚と出会うためには、釣りに出かける機会を増やすことが重要です。釣り未経験者もプロアングラーもそこは変わらない。トライザはそのためのモバイルロッド。持ち運びやすくなったことで、これまで行けなかった釣り場にも足を運べる。トライザに込めたメッセージは、まさにそこでした」

伊東さんが手がけるのだから当然ただのモバイルロッドにはならない。トライザはエキスパートも納得する高性能がウリだ。

伊東「専門的な話をすると、3ピースロッドは巻きたいところにだけシートを巻ける。ベリーだけ、バットだけをピンポイントで補強できる。これは1ピースにはできない芸当です。ウエイトアップを抑えながらも、それぞれのセクションに特別な役割を持たせられる。

これこそが、トライザが単なるモバイルロッドの範疇に収まらないところ。遊べるし、折りたためるけど、実はプロスペック。だから僕のような1ピース派のアングラーも十分満足できるんです」

ティップ、ベリー、バット(グリップ)セクションからなる3ピースモバイルロッド。日本伝統の竹竿のように、ジョイントが節の役割を果たす。ベンドはナチュラルながら、ジョイントにテンションを持たせることでフッキングパワーを得たり、バットパワーをサポートしたり、モデルによって最適化されたセッティングにしてある。必要な部位だけ補強できるほか、味付けが変えられるため、継ぎ目は多いが自重は軽い。キャスティングモデル(5機種)とスピニングモデル(2機種)をラインナップ。
リールシートは黒檀や紫檀の削り出し。極めてゴージャスな作りだ。
リアグリップのエンドキャップにはトライザのロゴと伊東さんのサインをプリント。目立たない部分にもしっかりと主張を入れるのはメガバスならでは!!


フィッシングショーで発表!? トライザがさらに進化する!!

来期以降、トライザはなんと機能拡張が可能になると伊東さんは言う。

伊東「ロッドがトランスフォームする時代です。ティップやベリーを付け替えたり、用途に応じてセッティングを自在に変えられるセットモデルも計画しています。つまり1本のロッドで複数の使い分けができるというわけですね。

グリップは、生涯ずっと使えるもの。対してベリーから先は、釣り場や用途に合わせ、適宜変えられたらおもしろいじゃないですか。低活性時は食わせのティップを付けたり、遠投が求められる場面では長めのエクステンションベリーをセットすることで全長を伸ばしたり。

あるいは最初から2ウェイのセットモデルもありかもしれません。目的に合わせて拡張機能を持たせられたらいいでしょ!?」

ティップやベリーセクションを替えることで、まったく違った顔を見せてくれるだろう。斬新な発想に期待が膨らむ!!

今冬のフィッシングショーでは、新構想の正式発表がある…かも!? 2020年もメガバスから目が離せない!!


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