アジングのパイオニア的メーカーとしてシーンを牽引するサーティフォーが、高弾性55tナノアロイ®素材を採用したハイエンドアジングロッドをスタンバイ! 釣りフェスティバル2020 in 横浜でお目見えの予定。先んじて、そのロッドのお披露目釣行に同行したのだが……。東京湾は40cmアップが高確度出現に湧くタイミング。尺アジ連打のなかで40cmアップが混じる! そんな展開の中、開発者の家邊克己さんが「面白い違和感を纏ったロッド」と表現した例のブツ、動画でご紹介します!
【Profile】
家邊克己(やべ・かつみ)
ライトゲームに特化したメーカーとして知られるサーティフォーを牽引するのがC.E.O.の家邊克己さん。さまざまな釣りを深堀りした経験値を活かし、アジングシーンを牽引するレジェンド。日本だけに留まらず、世界にもアジングを広める伝道師。

アドバンスメントHSR-63 Version3(サーティフォー)
動画での説明もありますが、サーティフォーの6ft3inのこのシリーズは比較的ファストテーパーの先鋭的なアクションが売り。Version2までリリースされていて、今回、高弾性55tナノアロイ®カーボン素材を使ったのVersion3が発売されるという運びになっている。






ナノアロイについての解説は、過去記事をごらんくださいませ。

ナノアロイ技術はとってもロッドと相性の良い技術だったのだ!
ヤズ「なぁ、いまやぁ、エギングロッドを物色しているんやけどやぁ、このナノアロイがどーのこーのゆうのはなんなんや。ナノアロイやったらなにがええんや」
高価格帯のロッドに使われること…
高弾性カーボンとは思えないしなやかさのある素材
さて、このナノアロイ®技術ですが、近年注目されていたのがトレカ®T1100Gという素材だったのですが、こちらはどちらかというと中弾性カーボン。その上に、さらに高弾性なMX40と呼ばれるカーボン素材も出現していたのですが、数値的なところを見ると、今回、家邊さんがロッドに採用してきたのは55tということですから、さらに高弾性なナノアロイ®採用素材であることがわかります。こちらも詳しい記事がございますので、ぜひご覧くださいませ。

ロッド素材の分野において、高弾性カーボンは正直、扱いに困りがちな弾性だったのですが、ナノアロイ®技術の出現により、かなり利用されやすくなったと感じています。とはいえ55tともなるとかなりの高弾性なので、採用する釣り竿というのも選びたくなるところです。
が、繊細さの極地とも言えるアジングロッドとの親和性は、かなり高いと言えることから、採用の英断は、非常に興味深いところでした。実際に記者も触って驚きましたが、ただ、しゃきっとしてるだけでなく、高弾性とは思えない靭やかさを持っているのです。
特にキャストフィールは秀逸です。ロッド全体のブレの収束が恐ろしくなめらかで、ライン抜けがめちゃくちゃいい!! 実に面白い違和感です。その滑らかさが洗練された感度をロッド全体にもたらしており心地よいのであります。
釣り味のよい「面白い違和感」のあるロッド
個人的にサーティフォーのロッドはキャストフィールにやや癖(らしさ)がある印象だったのですが(悪い意味ではなく)、これはめちゃくちゃ素直! 好みど真ん中でした。こんなこと言うと、あなたの投げ方に癖があるんですよと笑われてしまいますが……。
あと、小さい魚も、大きい魚も釣り味がめちゃくちゃいい! そんなこんなで、家邊さんの言う、面白い違和感。かなり楽しいと思いますよ。

紹介した本動画は東京湾のギガアジガイドとして名高い「アングラーズスタッフ」さんの案内でボートアジング。その新しいロッドで尺アジ、ギガアジをスナイプしております。ぜひ、その曲がりやフィーリングを動画でご確認ください。そして、ショーにて実際に触ってみてください!



1年以上の開発期間はあたりまえ。3人のフィールドテスターと、家邊克己さんが音頭をとるモノづくり
家邊「モノづくりは本来、時間がかかるものなん…