【ザ・インプレ】DAIWAの『20タトゥーラSV TW』を使い倒してきたよ!! ルアマガ名物ライター・テッペイの徹底レビュー!!



キャスタビリティーの新領域を開拓したTWSと、使いやすさと万能性を追求するSVコンセプトを融合させた、『タトゥーラSV TW』の第2世代。自重は200グラムを切り、ボディも先代に比べてコンパクト化に成功。2グラムのスモラバからビッグベイトまでこなす驚愕のバーサタイル性が自慢だ。にもかかわらず高いコスパも実現!! そんな世界基準ベイトリールの使用感を、タックルについてのうんちくを語らせたら業界で右に出る者はいない“テッペイ”が詳細レポート!!

【Profile】
横沢鉄平(ヨコザワ・テッペイ)
20年以上プロライター兼プロアングラーを生業としてきた男。その割には、メーカー契約ゼロ。それを逆手にとって、一般ユーザー目線の辛口インプレを売りにしている。インプレ中も釣る気満々なのだが、釣果は…。



さらに軽く、さらにコンパクト化した世界基準のバーサタイル機

テストに使用した実機は『タトゥーラSV TW103XH』。ギア比8.1のエキストラハイギアモデルだ。

●ギア比:8.1●最大ドラグ力:5kg●自重:190g●ナイロン糸巻量:16lb-40~80m●最大巻上長:85cm/ 1回転●ボール/ローラーベラリング数:7/1●価格:2万5900円(税抜き)※写真はタトゥーラSV TW103XHL

チェックPOINT①外観デザイン/タトゥーラテイスト全開のデザイン!

カラーはマットブラックで、B側のカバーにはトライバル調のタトゥーラの紋章が大きく描かれていて、DAIWAのロゴがその上で白く輝く。レベルワインダーの屋根になる、ボディー上部にもDのロゴが刻み込まれている。パーミング時の滑り止めにもなりそうだ。

チェックPOINT②回転・巻き心地/巻く相手を選ばない安定感の巻き心地

軽いし、コンパクトでパーミングしやすい。スピナーベイトの1/2ozをスローロールしたときの巻き感度はなかなかのもの。巻き抵抗の重いディープクランク(ノリーズのショットオーバー5)を、故意に速く巻き上げても、ルアーの抵抗に力負けしない。終始安定してフラットな巻き心地だった。

チェックPOINT③キャストフィール

キャスティング

ブレーキを5に設定した際のキャストフィールは格別だし、飛距離も上々。カバースキャットのノーシンカーは、逆風であっても弾丸のように飛んで行った。追い風でショットオーバー5を投げたら、ラインがほとんど出てしまった。飛びすぎると糸が足りないかも。

ピッチング

オーバーヘッドからピッチングに切り替えても、違和感なくルアーを飛ばせる。きっとこれがエアブレーキの効果なのだろう。スモラバなどの超ライトリグの場合は、順風なら弱めたり、逆風なら強めるなど、多少ブレーキを調節する必要はあるかもしれない。



チェックPOINT④ブレーキ/基本は10設定。サミングもあまり要らない

20段階のブレーキを10の設定にすると、何を投げても十分飛ぶしバックラッシュ皆無。サミングもあまり必要ない。15にすると、ブレーキ制動を感じるけど、さほど飛距離は落ちない。5にすると飛距離とフィーリングが格段に上がる。ただしサミングは必要だ。

チェックPOINT⑤ドラグ/必要にして十分すぎるドラグ性能

アルティメットトーナメントドラグ装備。固着もなく、滑り出しも悪くない。そして調節もしやすい。パワーもあるしほぼフルロックする。必要以上の繊細さはないけれど、バスフィッシングに関しては十分な性能だ。

チェックPOINT⑥総合的使用感/これだけは言える。バーサタイル性は高い

以前にインプレした『19タトゥーラTW(DAIWA)』もいいリールだったが、そのSVバージョンとなるこのモデルは、正直言って使いやすさが1段階アップした印象。そして、巻く釣りにも撃つ釣りにも、ベイトフィネス的にも十分使える。汎用性の高さを肌で感じ取れた。

ダイワ(DAIWA) ベイトリールタトゥーラ SV TW 103XH 2020モデル
巻取り長さ(cm):81
ギア比:8.1
自重(g):190
最大ドラグ力(kg):5
ボールベアリング/ローラー数:7/1
ハンドル長さ(mm):85
ソルト対応
¥16,638
2020-03-24 21:27


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