「ベイト」って何? わかりにくい釣り用語を漫才風に解説!



さて、こんなときこそお勉強。久々に、ルアマガプラスの漫才コンビにネタを披露していただきましょう。釣り雑誌やメディアなどで頻繁に目にする「ベイト」って何?解説します。



Profileヒラスルアマガ用語漫才の担当。相方はヤズ。設定的にはヤズの兄貴分。ルアー歴は長く、それなりに知識はある。ルアー始めたてのヤズの先生役でもある。
Profileヤズルアマガ用語漫才担当。相方はヒラス。嫌いなものは釣りのカタカナ用語。釣り歴は浅いビギナー。


ベイトと呼ばれる魚たち

ヤズ「なんかな、全日本小魚権利連盟(※実在しません)ってところから釣り人に抗議がきてるねん」

カワムツ。カワムツも区別が意外につきにくいがヌマムツという近似種もいたりする。

ヒラス「知らんな。なんやそれ?」

ヤズ「ちょっと調べてみたらな、<全日本小魚権利連盟は、釣り人が小魚を見たらすぐに「あ、ベイトがいる」という看過できない暴言に対して抗議し、人権ならる魚権を訴える団体>らしいねん」

ヒラス「あ、うん……ちょっとわかる気がする(汗)釣り人ってなんでもかんでも、釣り場に泳いでる小魚見たらベイトがいるって言うなぁ。魚権侵害と言われても仕方ないなぁ…」

ヤズ「ベイトってそもそもなんやっけ」

ヒラス「ベイト=BAIT=エサ….やな。なんでもかんでも、小魚はベイトが….って、十把一絡げに、いや一把一絡げに言うなあ。。。それを怒ってるんやぁ….」

ヤズ「海水代表は片口藤五郎(かたくちとうごろう)さんやな、淡水代表は….」

ヒラス「みなまで言うな、きっと若鷺タナ子(わかさぎたなご)かだれかやろ(笑)」

ヤズ「なんで、知ってるんや。知り合いか?」

ヒラス「そんな気がしただけや。で、なんや、その全日本小魚権利連盟は他にどんな主張をしてるんや」

ヤズ「えとな、<我々は弱肉強食の世界において、下層に位置するものの、それぞれに確固たる名前を持つことを主張する。それを調べもせずに「あ、ベイトフィッシュがいる。これは釣れるなぁ」とか、浅い判断を下し、適当にルアーを投げる釣り人に対して強く抗議する。その泳いでいる魚が何かを同定し、チョイスするルアーを選ぶことこそ釣りという遊びの本懐であり、我々、小魚たちの魚権を尊ぶものである>やて」

ヒラス「……。あ、まぁ、いや、なんやろ。確かにそこにいるベイトと呼ばれる魚が、なんて魚かってわかったら、ルアーのカラーやったり、動かし方やったりをそれにアワセたりできるからなぁ。そういった魚のコトをしっかり勉強したら、腕上がるけど、なんで? なんで、ベイトであり餌である小魚の皆様がそんなアドバイスするの?

タナゴ類は案外すばしっこい。

ヤズ「釣り人が、自分たちの捕食者をルアーで釣り上げてくれれば、ベイトとしては安泰やからちゃうの?」

ヒラス「…….案外、深い戦略やな。ちゅうことで、片口藤五郎さんのために釣り人は腕磨きやぁ!」

BAIT(ベイト)。直訳するとエサ。ルアー釣りでは、一般的にフィッシュイーターに捕食される対象となる魚(など)を指す。もう少し魚を尊ぶ言い方で「ベイトフィッシュ」と表現することもあるが、あまり差はないよね! ちなみにですが、ベイトロッドやベイトリールのベイトも「エサ」由来。なんでも生き餌を使うために開発されたとか。