「メガネという形状の常識へ、後発メーカーの我々が最大限のトライアル」。オフィスZPI加藤強代表はこう力説する。形あるモノとは、崩れることの逆説。突き抜けたストレスフリーは、過去にとらわれず従来の枠を打ち破る。昨季鳴り物入りで登場した同社の偏光グラス『エアエピック』に、今季は新たなレンズカラーが2色加わる。そのレンズ、そのフレーム、快適につき——。
常識の破壊へ挑む、後発メーカーの飽くなきトライアル
「我々はウェアラブルデバイスを作り上げた。それが、たまたま結果として偏光グラスだっただけ」
こう語り始めたのは、ZPI加藤強代表。同社のエアエピックは、身に付けることで高度な機能を得ることができる道具。それは釣りという限られた世界に留まらない優れた機能を有している。
レンズを鼻に乗せるノーズパッド、耳に掛けるテンプル。それらは従来、メガネという形状を維持するために要となるパーツだ。いや、だったと過去形にした方が適当だろう。エアエピックは、そのいずれをも重要視していない。ノーズパッドに至っては、存在すらしていないのだ。
それが『エアフライフレーム』と呼ぶ傑物。常識の破壊へと挑むZPIの真骨頂がそこに垣間見える。
エアフライフレーム
新時代の偏光デバイスが超絶ストレスフリーを実現
形状記憶合金とシリコンを採用することで、自在に顔にフィットできるチークホルダー&フレームエンド。負荷を左右4点に分散することで、耳裏への当たりを防ぎ、ホールド感を向上してズレを防止。またノーズパッドレスで鼻も当たりも皆無だ。
「ストレスに感じるパーツは要らない。顔に対してベストポジションを生み出すには、メガネという形状にとらわれる必要はなかった」
そして同社はフレームのみならず、2020年はレンズの改革にも着手し始める。
昨季の登場時は、レンズカラー全3色をラインナップ。今季は新たに『ライトグリーン』と『ウルトラライトグレー』の2色が加わる。これで全5色が揃い踏み。
「朝夕マズメの光量が少ない時間帯に視界を広げる前者、コンディションを問わず使い勝手の良いオールマイティな後者。これでより本格的な使い分けが可能となる」
いずれも偏光度99パーセント、37パーセント以上の透過率を維持した高機能偏光レンズ。『パーフェクトアンチフォグ』と呼ぶ曇り止め加工も施され、実釣性能における快適性も備えた。
パーフェクトアンチフォグレンズ
レンズ裏のナノテクノロジーが高湿度時の曇りを解消
レンズ裏に設けられたミクロレベルの溝が水蒸気を吸収して曇りを防ぐ仕組み。高湿度な天候時に欠かせない優れた機能だ。またレンズは視野角に応じて厚みを変え、ひずみを解消したディセンターレンズを採用。すべての機能がアングラーの集中力を研ぎ澄ます。
全5色へとラインナップが広がり、躍動するシーンの幅を増すエアエピック。ZPIのウェラブルデバイス、今後の展開にも注目だ。