ハゼドン…コアユ… カラシに至るまでのルアー達
ドッグウォークとI字引き。
メガバスでも、これらをそれぞれ単独で出せるルアーは過去にリリースしていました。
前者に関して言えば、ペンシルベイトのドッグXシリーズがその筆頭ではありますが、中でも関連性が強そうなのがスライドシンカーコアユです。
これはバスプラグとしては今でも珍しい、シンキングペンシル。といっても、シーバスで使われるようなタダ巻きで使うシンペンでは無く、飽くまでもペンシルベイトとして使うシンキングプラグなんです。
水面~水面直下で繰り出される、激しい水中ドッグウォーク…。
その絶妙な水絡みによるアピールはもちろん、要所ではフォールで食わせのきっかけを作れるスグレモノでした。
一方のI字系ルアーですが、実はメインコンセプトとして掲げられたものはリリースされていません。
I字系風の使い方もできるマーゲイステップキャット、広義ではI字形のシンキングプロップベイトのエクスプローズシリーズ辺りがハードルアーでぱっと思い浮かぶところです。
ソフトベイトでは、ハゼドンやタイニーエクスレイヤーを使っていたと、月刊バサーの伊東由樹社長の連載記事で書かれていました。
そんなわけで、あまりメガバスと馴染みのないI字系ですが、2019年の琵琶湖でのI字系ブームを受けてか、2020年にいよいよその姿を表しました。
新製品スクープでも話題となった、プラズマと呼ばれていたプラグたちです。
そうです。
その見た目からも分かる通り、カラシの開発途中モデルです。
このときはまだドッグウォークするモデルとI字系のモデルが別々で存在していたようです。
2020年のコンセプトアルバムにも同様の記載がありました。
当時のモデルでも、さすがメガバスと思わず唸ってしまう面白いルアーであるのと同時に、多くのファンはいよいよI字系を手掛けたか! と思ったことでしょう。その期待値は相当のものだったと思います。コレを書いている自分もそうでした。
そしていざ製品版として発表されたとき、カラシはそのハードルを軽々と超えてきたわけです。
まさか2つのプラグをひとつにするとは!
かつて伊東社長は著書の中でメガバスルアーにはエポックメイキングな何かが無ければならないと書かれていたように記憶しています。
ドッグウォークとI字を同在させ、高い操作感で使用できる。そしてそのサイズ感と言えば、タフ化するフィールド事情にマッチしたコンパクトサイズ。
エポックメイキングとはまさにこのことですよね!
2020年リリースのその他のメガバスルアーたち
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