「スピード感が必要な現在のバス釣りにはハードベイトが欠かせない」と語る金森隆志さんのオカッパリ攻略法とは? 今回はビッグベイト編。ルアーサイズが大きくなっても、キモとなるのはやはりバスを騙し切る「スピード」だ。
「ロングキャスト&ただ巻き」から「スピード&トリック」の時代へ
今を象徴するビッグベイトとして、金森さんがピックアップしたのが『クラッシュ9ローフローティング』『タイニークラッシュ』『ジョインテッドクロー128』の3つだ。彼が注目する点は早巻きでもきちんとアピールしてくれるところ。絶対王者の考えを伺ってみよう。
新しいリップ付きビッグベイトの在り方
金森「これまで存在したリップ付きのビッグベイトはゆっくり巻いて使うのがメインだったけど、クラッシュ系は早く巻いてもちゃんと泳いでくれる。トゥイッチングすれば水中でドッグウォークもできるし、リップを外せばS字系としても使える。従来よりも繊細に丁寧に使って仕掛けられて、かつクランクベイト的な要素も備えてます」
リップ付きビッグベイトの革命児
【スペック】
●全長:9in ●重量:4ozクラス
9インチ、約22センチでボリューム満点。フラット気味なボディはロールアクションとともに強烈なフラッシングを発生。水面を割らずに高速リトリーブが可能なのも今までのリップ付きビッグベイトとは一線を画している。
きわめて繊細に仕掛けられる新時代ビッグベイト
【スペック】
●全長:6.6in ●重量:2ozクラス
クラッシュ9同様に体高のあるフラット気味なボディが強烈なフラッシングを発生。「いろんなハードベイトの要素を集約して、ビッグベイトの可能性を一気に広げた存在。とにかく使い勝手がいいです」と金森さん。
ジョイクロは『128』にも注目
金森「ジョイクロはもちろん178は神的な存在ですが、最近は128に注目しています。スリムで小さめなので、かなりの早巻きに対応してくれる。バックウォーターとか流れが効いてる場所に投げ込んでグリグリっと巻くとデカいのが出ますね。」
流れを素早く釣りこなすダウンサイズ版
【スペック】
●全長:128mm ●重量:3/4ozクラス
S字系不朽の名作・ジョインテッドクロー178の血を受けついた128は、流れのあるエリアで素早く巻くのが金森さんの使い方。
金森「ビッグベイトとジャークベイトは親戚みたいな位置づけて、その橋渡し的存在が128かなと。巻いて使ったり、ジャークベイトよりも横方向にスピードを出したい時に効果的ですね」
また、最近の金森さんは『ダウズスイマー(ジャッカル)』にも注目しているという。他のS字系ルアーとは異なるアクションで棲み分けが可能と分析する。
金森「ジョイクロは水を切って泳ぐけど、ダウズスイマーは水をつかんで移動距離を抑えて動く感じです。ただ巻きで中層の魚を釣るならダウズスイマー、クリアで見える魚に仕掛けて釣っていくならジョイクロかなと」
次回はカナモのチャター編! レイドジャパンの新作チャターの実力とは…?