折金一樹が選ぶ!! 春のバス釣り房総リザーバー攻略ルアー10



千葉県の房総半島には大小さまざまなリザーバーが存在し、レンタルボートが配備されるフィールドも多い。それだけにプレッシャーの高さも相当なモノで、特に春はデカバスを求める猛者がワンサカと集う。そんな群雄割拠な状況下で、オリキンさんが選ぶルアーとは!?

教えてくれるのは房総リザーバーの達人・オリキンさん!

【Profile】

折金一樹(おりかね・かずき)

高滝湖、亀山湖で『オリキンガイドサービス』を行なう、業界では知らぬ者はいない“房総リザーバーの鬼”。トーナメンターとしても超一流で、H-1グランプリを筆頭に数々のタイトルを手にしている。

季節に応じたバスの動きを理解すれば釣果は期待大!!

折金「房総のリザーバーはレンタルボートやレンタルエレキの設備が整っている場所が多いだけに、プレッシャーも高いのでイージーとは言いがたいです。ただ、季節の進み具合いに応じたバスの動きを理解できるようになれば、初っ端からライトリグを入れずともハードルアーを使ったアクティブなスタイルで釣果は得られます」

それではどんなルアーがいいのでしょうか?

折金「本格的な春バスシーズンへの入り立てで、対ビッグバスに使うアピール強めのハードルアーから、水温が上昇し始めてレギュラー~小型サイズが動き出した時でも釣果につながるライトリグまで、導入するタイミングに沿って紹介します。今年は暖かい日が多く、実際にフィールドの水温も高めなので、例年以上に釣果へつながりやすいと思います」

アシュラO.S.Pルドラ130SP(O.S.P)

強い存在感でバスを寄せるO.S.Pミノーのフラッグシップ

折金「ベイトフィッシュを求めてシャローフラットやバンク沿いに差してきているバスに対して、基本はタダ巻きでアプローチします。リトリーブスピードを調整しつつ、反応次第ではストップ&ゴーも。春は風が強く、雨で川筋から濁りも入るので、ゴールド系を多用しています」

房総のリザーバーは流れ込む筋が多く、雨が降れば濁りが入るのはあっという間。ゴールド系カラーのフラッシングが大きな武器に。

【タックル】

●ロッド:ブラックレーベルBLX LG662M/MLFB(DAIWA)
●リール:アルファスSV TW(DAIWA)
●ライン:モンスターブレイブZ14lb(DAIWA)

アシュラO.S.Pヴァルナ110F/SP(O.S.P)

カバー&ストラクチャーに臆せず撃つ!

折金「急深にあるレイダウンや竹、ちょっとした浮きゴミなどのカバーやストラクチャーに対して、タイトに撃っていきます。最初のルドラとは逆に濁りが少ない時に使うので、よりワカサギっぽいシルバー系カラーがメインになります」

引きしろが長ければタダ巻き、短ければ移動距離を抑えてトゥイッチで誘う。状況次第でフローティングとサスペンドのローテーションを。

【タックル】

●ロッド:ブラックレーベルBLX LG662M/MLFB(DAIWA)
●リール:アルファスSV TW(DAIWA)
●ライン:モンスターブレイブZ14lb(DAIWA)

O.S.Pダイビングフロッグ(O.S.P)

ブレードチューンで一点アピール強化

折金「インレットや岩盤に対して、ピンポイントでターンさせて使います。曇りや雨の日に使うことが多いので、目立つカラーとブレードチューンを。ブレードの重みで浮き姿勢が垂直気味になるので、ピンポイントターンがさせやすい」

【タックル】

●ロッド:ブラックレーベルBLX LG 5111MHXB-FR(DAIWA)
●リール:スティーズCT SV TW(DAIWA)
●ライン:フロッグデュラセンサー5号(DAIWA)

O.S.P ジグゼロワンストロング11g/14g+ドライブクロー4インチ(O.S.P)

ボトムではなくフォールで喰わせる

折金「岩盤の崩落部分や中層レンジで、リフト&フォールでバンク沿いに落ちていくように使います。フォール中のバイトをイメージしているので、ボトムには着けません。ガンガン投げるのでワームがズレないように、ペグ止めしています」

【タックル】

●ロッド:ブラックレーベルBLX SG721H+FB(DAIWA)
●リール:スティーズA TW(DAIWA)
●ライン:モンスターブレイブZ18lb(DAIWA)



ハイカットDR F(O.S.P)

ボトムレンジをゆっくりとキープ

折金「ワカサギパターンの時に、本湖のフラットや岬周りで投入します。ボトムに付かず離れずのレンジをキープできる程度のリトリーブスピードが基本です。ワカサギを意識したナチュラル系カラーへの反応がやっぱりイイです」

折金「春は中~高速で巻くことが多いのに加えてミスバイトも多いので、掛かり重視のピアストレブルダガー#10(リューギ)に交換しています」

【タックル】

●ロッド:ブラックレーベルBLX LG6101MLFS(DAIWA)
●リール:ルビアスFCLT2500S-XH(DAIWA)
●ライン:フィネスブレイブZ4lb(DAIWA)

マイラーミノー3.5in(O.S.P)

ホバストでワカサギを演出

折金「春はワカサギも産卵期に入り、シャローに寄ったり筋を遡上したりします。産卵後は表層に漂うことも多いので、表層ワカサギパターンをホバーストロークで演出します。表層から20~60cmのレンジをキープするのがキモです」

フックはホバーショット(リューギ)を使用。ネイルシンカーは0.3~0.45gをアゴ部分ギリギリの位置に挿入するとバランスが良い。

【タックル】

●ロッド:ブラックレーベルBLX LG641ULFS(DAIWA)
●リール:ルビアスFCLT2500-XH(DAIWA)
●ライン:スティーズフロロ3lb(DAIWA)

ドライブクローラー9in(O.S.P)+レギュラーガードタリズマン#3/0(リューギ)

沈めるだけで勝手に動いてくれる

折金「縦ストラクチャーや岩盤に沿って、バーチカルにフォールさせます。フォール中に自発的にアクションしてくれるので、アクションは付けずにバイトがなければ回収→フォールの繰り返し。グリーンパンプキンへの反応が強いです」

【タックル】

●ロッド:ブラックレーベルBLX SG681MH/MFB(DAIWA)
●リール:ジリオンSV TW(DAIWA)
●ライン:モンスターブレイブZ14lb(DAIWA)

ドライブビーバー4in(O.S.P)+ダブルエッジ#3&DSリングドデルタTG7g(リューギ)

2ピースロッドならではの調子が重要

折金「赤土の急深バンクに沿ってリフト&フォールを繰り返し、階段状に徐々に落としていきます。ロッドは2ピース仕様で、高弾性かつ繊細なソリッドティップとガッチリとしたバットの組み合わせで、フリーリグを繊細に扱えます」

【タックル】

●ロッド:ブラックレーベルBLX SG682MHXB-ST(DAIWA)
●リール:ジリオンSV TW(DAIWA)
●ライン:モンスターブレイブZ13lb(DAIWA)

HPシャッドテール2.5in(O.S.P)+インフィニホビット#2 &DSデルタTG1.8g(リューギ)

スクールへの様子見ダウンショット

折金「小~中型のスクールがブレイク上段、もしくはフラットまで上がりはするけれど、まだ春ならではの本格的な喰い気までは感じられない時に、シェイクしながらスイミングさせて様子をうかがいます。カラーはエビミソブラック一択です」

折金「ダウンショットリグだけれども一点シェイクではなく、スクールで泳ぎ回る魚たちに同調させるようなイメージでスイミングさせます」

【タックル】

●ロッド:ブラックレーベルBLX SG6011L/MLFS(DAIWA)
●リール:ルビアスFGLT2500S-XH(DAIWA)
●ライン:フィネスブレイブZ4lb(DAIWA)

HPミノー3.7in(O.S.P)+インフィニホビット#3(リューギ)

ダウンショットとのローテーション

折金「シチュエーション的にはダウンショットリグと一緒だけど、ライトキャロでシンカーを動かした時の慣性で、ワームがi字系アクションでゆっくりと漂うイメージ。カラーはT.N.スモークレディがオススメです」

折金「リーダーの長さは50cmほどなので、ロングリーダーキャロにありがちなシンカーとワームとのアクションのタイムラグは、あまりありません。

【タックル】

●ロッド:ブラックレーベルBLX SG681L/MLXS-ST(DAIWA)
●リール:ルビアスFGLT2500S-XH(DAIWA)
●ライン:フィネスブレイブZ4lb(DAIWA)

『ルアーマガジン』2023年9月号 発売情報

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