シマノの最新「黄金丸形」リールを徹底インプレ!『21カルカッタコンクエスト』今までにない“異次元の巻心地”を実現!



同一メーカー、同一用途のタックルを3つの価格帯から選んでその差をつまびらかにするのがこの企画の主旨。しかし今回のシマノベイトリールは、用途に違いのある3台という、異色の組み合わせでインプレを強行する!第2弾は7年ぶりのモデルチェンジとなる、シマノベイトリールのシンボルの1つである金色の丸形リール『カルカッタコンクエスト 100HG』を徹底インプレッション!

【Profile】

3Gテスター・テッペイ

3Gインプレッションの初回からテスターを勤めるベテランライター。契約メーカーゼロという逆境を逆手にとって、メーカー忖度なしのインプレ記事を寄稿。所有するタックルもミドルグレード中心で、読者目線に近い。

「シルキー」という表現では物足りない。ルアーの存在を忘れる“ゼロ抵抗の領域”が体感できる『カルカッタコンクエスト』

「巻き」と「投げ」を衝撃的にレベルアップ

「巻き」の釣りで確固たる地位を築いてきたカルカッタコンクエストの長所を、格段に向上させた衝撃作。「インフィニティドライブ」をバス用ベイトリールで初搭載。回転抵抗が劇的に軽減されて、巻き上げ感度、パワー、巻き心地が大幅にアップ。さらにマグナムライトスプールIII採用で、これまで以上に伸びのある低弾道キャストを実現。

【スペック】

●ギア比:7.4
●最大ドラグ力(kg):4.0
●自重(g):220
●スプール寸法(径mm・幅mm):33・19
●フロロカーボン糸巻量(lb-m):14-90
●最大巻上長(cm/ハンドル1回転):77
●ハンドル長(mm):42
●ベアリング数(BB/ローラー):13/1
●価格:60,060円(税込) 
※HGはハイギア仕様

POINT.1 カルカッタコンクエスト外観デザイン

コンパクトでありながら、王者を示す輝き

ゴールドの輝きは卓越した精密さと堅牢さを素直に表現。丸形金属ボディの代名詞でもあるコンクエストシリーズの佇まいは変わらず、王者の風格を感じさせる。2014年のコンパクト化で、100番台はひと昔前の50番台に匹敵するサイズ感になったが、今回は、スプール位置を下げてさらにロープロ化している。

POINT.2 回転・巻き心地

異次元のフェーズに到達した「巻き心地」

クランクベイトを投げて、ハンドルを回したとき、「クラッチが壊れた?」と思って首を傾げた。あまりに巻き抵抗がなかったので、ハンドルが空回りしていると勘違いしたのだ。そのくらい回転が軽い。摩擦抵抗だけではなく、水の抵抗さえ少なく感じる。これがインフィニティドライブなのか? 異次元だ。

POINT.3 キャストフィール

キャスティング

当初、4つのSVSがすべてオンになっていたが、それでも十分な飛距離。それを半分の2個にしたら、びっくりするほど飛距離が伸びた。無理くりマグナムクランクを投げたり、K-1ミノーを逆風下で投げたりもしたけれど、ブレーキが適正ならトラブルもなく、よく飛ぶ。「巻き」だけではなく「飛び」も優秀だ。

ピッチング

丸型だけどロープロで、金属だけど軽い。だから、まず片手でのキャストが楽。それにスプールが軽く、回り出しがスムース。普通に正確なピッチングが可能だ。スキッピングも決められた。でも、ピッチングに最適かと言われると、個人的にはオーバーヘッドやサイドハンドなど、スイングして投げたい。

POINT.4 ブレーキ

SVSは2個オン&臨機応変にダイヤル調節

内部のSVSを2個だけオンにする状態が、トラブルレスと素晴らしい飛距離を両立させてくれた。外部ダイヤルは中間的な設定がいいが、逆風だったり、飛ばしにくいリグだったら、躊躇せずにMAXにすべき。するとバックラッシュは相当防げる。完全なる逆風下でハイピッチャーを投げたが、問題なかった。

SVSのオンオフはパーミングカップを開いて行なう。ただ、俺の指は太すぎて、開閉スイッチに届かなかった。仕方なく棒のようなものでスライドさせた。外部ダイヤル調整は楽だ。

POINT.5 ドラグ

エキサイティングドラグサウンドまで検証

ドラグが滑る際にサウンドを発生。ファイト中の滑り加減がわかるだけではなく、ドラグを緩めすぎのまま釣りをするというミスも防げるね。ただ、均一なドラグ力にわずかな強弱が生まれるのが気になって、根がかり時にいろいろ検証。均一感は十分だし、ライン切れの原因になるほどのものではなかった。

ドラグノブも回すと心地よいクリック音が出るが、このリールの1クリックごとのピッチは本当に細かく、極めて繊細な設定が可能。調節時のサウンドも心地よく感じる。



POINT.6 総合的使用感

マグナムクランクまで楽々巻ける小さな巨人

3台中唯一の右巻きだったし、ギヤ比が低めだったこともあるが、それを考慮しても、この巻き上げの軽さは驚異的。それだけに異変にも敏感で、巻き感度も抜群。試しにSKTマグナムを引いたら、通常のシャロークランク程度の抵抗しか感じなかった。K-1ミノー85クラスも使えるし、守備範囲はかなり広いね。

POINT.7 価格

旧モデルの価格表示には要注意!

ネット通販で検索してみると、だいたい45,000円~48,000円が、5月上旬の相場になっている。決して安くはない価格だが、この巻き上げ力の軽さはこの価格に見合っていると思う。たまに39,000円という価格も表示されたが、それは旧モデルだった。お買い得だけど、インフィニティドライブではない。

マグナムクランクが軽々と巻けちゃうよ!

カルカッタコンクエスト公式動画

カルカッタコンクエスト発表時速報

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