ゲームマネジメントの中枢となる『LTT』、その名の通りハードベイトのポテンシャルを最大限に引き出すための『ハードベイトスペシャル』、カバー攻略に最適化した『ジャングル』、攻めのソフトベイトゲームを可能にする『ストラクチャー』。以上4シリーズの『ロードランナー』ラインナップから、田辺哲男が多用するロッド10本を本人自ら挙げてもらった。彼の「開発者」としての側面にも迫る。
【Profile】
田辺哲男（たなべ・のりお）
世界最大のバスフィッシング組織B.A.S.S.のトーナメント史に、初の非米国人優勝者として名を刻む真のレジェンドアングラー。我が国におけるバスフィッシングの隆盛は、氏を抜きに語ることはできない。バスマスターツアー年間ランキング最高位は12位。
ロードランナーVOICE LTTシリーズ
汎用性という言葉が軽々しく感じられてしまうほど、あまりにも深い懐を備えたロードランナーの根幹こそ「LTT」。パワーに関係なく、投げやすさを実感できるラインナップが用意されている。
ロードランナーVOICE LTT630M『テクニカルキャスト＆オールラウンダー』
田辺「このロッドはハードベイトがメイン。トップウォーターのドッグウォークとかミノーのジャークとか、ロッドワークでの演出がしやすいんだ。ティップが柔らかくなく、だけどバットはパラボリックな感じで曲がるから、サイドハンドやバックハンドでとても投げやすい。それも多用する理由のひとつです」
●全長：6.3ft
●継数：1
●仕舞寸法：192cm
●適合ライン：10～14lb
●適合ルアー：3/16～1/2oz
●テーパー：エキストラファスト
●パワー：ミディアム
●ティップ径：2.1mm
●自重：167g
●リアグリップ長：200mm
●価格：53,900円（税込）
ロードランナーVOICE LTT680MH『リトリーブ＆ワーミングバーサタイル』
田辺「ある程度ウエイトのある巻き物、具体的には重めのスピナーベイトのスローロールとか、バズベイトとか、重めのチャター系にも多用してる。1/2ozくらいのルアーが投げやすいんだ。バットがしっかりしてるから太いシングルフックでも、ちゃんとアワセが決まるよ」
●全長：6.8ft
●継数：1
●仕舞寸法：206cm
●適合ライン：12～16lb
●適合ルアー：1/4～3/4oz
●テーパー：ファスト
●パワー：ミディアムヘビー
●ティップ径：2mm
●自重：172g
●リアグリップ長：240mm
●価格：56,100円（税込）
ロードランナーVOICE LTT680H『リトリーブ＆ワーミングバーサタイルヘビー』
田辺「MHに比べると、ほんのちょっと強めにしてある。だからスピナーベイトのウエイトを重くしてディープをスローロールするとか、少し大きめのトレーラーに変えるとか、680MHで微妙に強さがほしいときに”この子がいますよ”と。そこが便利でMHとHをどっちも持っていっちゃうんだよナ」
●全長：6.8ft
●継数：1
●仕舞寸法：206cm
●適合ライン：14～20lb
●適合ルアー：1/4～1oz
●テーパー：エキストラファスト
●パワー：ヘビー
●ティップ径：2.1mm
●自重：179g
●リアグリップ長：240mm
●価格：56,100円（税込）
ロードランナーVOICE LTT690PH『パラボリックヘビーバーサタイル』
田辺「もともとは重めのチャター系だったり、ちょっとしたビッグベイト系が使いやすいように作ったんだけれど、マグナムにもいいし、ダイラッカもできるし、ジグ＋チャンクにもマッチする。強めのパラボリックというのは、大き目のルアー全般に向いているんだ」
●全長：6.9ft
●継数：1
●仕舞寸法：208cm
●適合ライン：14～20lb
●適合ルアー：3/8～2oz
●テーパー：パラボリック
●パワー：ヘビー
●ティップ径：2.8mm
●自重：183g
●リアグリップ長：240mm
●価格：56,100円（税込）
ロードランナーVOICE ハードベイトスペシャルシリーズ
活性の高いバスを求めてとにかく投げて巻くというハードベイトの世界観を一変させた、田辺さんならではのシリーズ。精度の高いゲームを完遂できる、巻き物専用機が並ぶ。
ロードランナーVOICE HB600L『バックハンドアキュラシーライト』
田辺「ポッパーとかスモールクランクとか、軽めのハードベイトをとにかくきっちりとオーバーハングの下へ入れ込んでいけるサオ。それでいて、ちょっと重めのものもこなせる器用さが600Lにはある。もちろん、そういったプラグに装着されている#6サイズのフックで、しっかりとフッキングを決められる強さも持ち合わせています」
●全長：6ft
●継数：1
●仕舞寸法：184cm
●適合ライン：10～14lb
●適合ルアー：3/16～3/8oz
●テーパー：バリアブルモデレート
●パワー：ライト
●ティップ径：1.8mm
●自重：171g
●リアグリップ長：180mm
●価格：53,900円（税込）
ロードランナーVOICE HB640ML『テクニカルロングキャスト』
田辺「ミディアムライトというだけあって少しティップは入るけれど、けっして細いわけではないのでジャークもできるし障害物をかわすこともできる。その意味でレギュラーサイズのルアーはひととおりこなせるんだ。だから必然的に出番は多くなるよね」
●全長：6.4ft
●継数：1
●仕舞寸法：195cm
●適合ライン：10～16lb
●適合ルアー：1/4～5/8oz
●テーパー：バリアブルモデレート
●パワー：ミディアムライト
●ティップ径：1.9mm
●自重：171g
●リアグリップ長：200mm
●価格：53,900円（税込）
ロードランナーVOICE HB680L『エクストラエナジードライブライト』
田辺「680Lは完全にクランクベイト特化ロッド。さすがに大型～マグナムクラスは無理だけど、中型までならシャロークランクもディープクランクもすべてこなせる。しかも長すぎないレングス。要するに、クランキングもありそうだなと思ったら持っていくのがコレ」
●全長：6.8ft
●継数：1
●仕舞寸法：206cm
●適合ライン：10～14lb
●適合ルアー：3/16～1/2oz
●テーパー：バリアブルモデレート
●パワー：ライト
●ティップ径：1.8mm
●自重：182g
●リアグリップ長：240mm
●価格：55,000円（税込）
ロードランナーVOICE HB680XH『テクニカルパワーキャスト』
田辺「重いルアー、具体的にはマグナムクランクから100gぐらいのビッグベイトまで、その範疇にあるルアーは全部オーケー。オーバーハングのなかでもマグナムを低弾道で投げられる強さを備えている。近年はダイラッカ（ビッグスプーン）もこのサオでやっちゃうよ」
●全長：6.8ft
●継数：1
●仕舞寸法：206cm
●適合ライン：16～30lb
●適合ルアー：3/4～3oz
●テーパー：バリアブルファスト
●パワー：エキストラヘビー
●ティップ径：2.4mm
●自重：192g
●リアグリップ長：240mm
●価格：56,100円（税込）
ロードランナーVOICE ジャングルシリーズ
20lbラインでカバーを撃ち抜く接近戦のためのロッド。必要とされるシチュエーションはけっして多くない。が、ないと困る。だから作る。ここにもノリーズの信念が脈打っている。
ロードランナーVOICE 760JMH『ジャングルスティックライト』
田辺「20lbラインでウエイトのあるバルキーリグをカバーへ入れるときに重宝する。”ライト”というだけあってジャングルのなかでは柔らかいほうなんだけれど、フリップはもちろんピッチングもしやすいし、強烈なヘビーカバーは少ないから、ほとんどのシチュエーションをこなせちゃうんだ。弾性率を必要以上に高くしていないから、食ったバスが放さないというメリットもあるね」
●全長：7.6ft
●継数：2（テレスコピック）
●仕舞寸法：192cm
●適合ライン：16～20lb
●適合ルアー：1/3～1oz
●テーパー：ファスト
●パワー：ヘビー
●ティップ径：2.3mm
●自重：222g
●リアグリップ長：275mm
●価格：59,400円（税込）
ロードランナーストラクチャーNXSシリーズ
巻き物中心のパワーゲームを軸にしているからこそ、スローダウンが本当に必要な状況も分かるというもの。タフを打破するための、操作性と感度を両立したソフトベイト専用機だ。
ロードランナーストラクチャーNXS STN720H『バルキーテキサス＆ギルベイト』
田辺「いまの俺のスタイルだと、スローダウンするにしても、ビッグエスケープツインだったり、5インチフリップギルだったり、ジグ＆FGダディだったりとどうしてもバルキーに偏ってしまう。それを全部できちゃうのがこのサオ。言ってみれば、ロングキャストのできるフリッピンスティックみたいなものだね」
●全長：7.2ft
●継数：2（テレスコピック）
●仕舞寸法：180cm
●適合ライン：14～20lb
●適合ルアー：3/8～1oz
●テーパー：ファスト
●パワー：ヘビー
●ティップ径：2.2mm
●自重：147g
●リアグリップ長：280mm
●価格：59,400円（税込）
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