バスフィッシングに限らず、どんな釣りでも魚に直接触れているのは『針=フック』だけだ。鋭くなければ刺さらない。強くなければ曲がるし折れる。そんな重要かつ繊細な、ある意味もっとも意識すべきタックル。今回はハードルアー用フックをフィーチャー。ここでは、市販の状態で『サクサスフック』と『サクサススイベル』を搭載するバンクフラッターを監修した佐々木勝也さんにお話をお聞きした。
【Profile】
佐々木勝也(ささき・かつや)
DAIWAバスフィッシングプロスタッフ。2019年には本誌が主催する陸王モバイルで優勝。霞ヶ浦を知り尽くすオカッパリマイスターである。ルアーの開発にも積極的で、羽モノ『バンクフラッター』も監修。
サクサスフック&サクサススイベル
バンクフラッター(DAIWA)
【Spec】
●タイプ:フローティング
●全長:115mm
●自重:43.5g
●フック仕様:サクサスフック#1/0×2本
●価格:3,300円(税込)
※サクサスフック&サクサススイベルを標準装備
サクサスフックのトレブルタイプは『Dトレブルフック SS VP』の名で、フック単体でも発売されている。ラウンドとスプロートの2タイプあり。
Dトレブルフック SS VP
【Spec】
●タイプ:ラウンド、スプロート
●サイズ:#1、#2、#4、#5、#6、#8、#10、#12、#14(ラウンド)、#2、#4、#6、#8(スプロート)
●入数:10本
●価格:1,045円~1,320円(税込)
サクサス加工だからサクッと刺さるサクサス加工だからバラシが少ない
DAIWAのバスルアーには、オリジナルの『サクサスフック』が搭載されている。そのネーミングからは刺さりの良さを想像できるのだが、その正体とは一体?
佐々木「表面にフッ素系特殊プレーティング加工が施されているフックのことで、既存の塗装フックと比較して刺さり性能が最大で40%もアップしています。だから甘? みやショートバイトといった通常ではフッキングまで至りにくい状況でも、その名の通り『サクッと刺さる』わけです」
いわゆるチューニングフックの類い、というわけだ。それがノーマルの状態で着いているのだから、DAIWAのバスルアーはコストパフォーマンスがかなり高いと言えよう。
そして、このサクサスフックと同様のフッ素系特殊プレーティング加工を回転部分に施したローリングスイベルが『サクサススイベル』で、佐々木さんがプロデュースした羽根モノルアーの『バンクフラッター』にも搭載されている。
佐々木「羽根モノやビッグベイトなどの大型ルアーは、フッキングしてもエラ洗いで大きな遠心力が加わると、針穴が拡大したり身切れしたりしてバレてしまう可能性が非常に高いんです。そこで前後フックアイにサクサススイベルを搭載し、フックだけが独立して回転するようになった。これならばファイト中のエラ洗いでルアーが暴れ回っても、フックだけはバスの口にガッチリと刺さったままなので、バレる確率は大幅に減ったと思います」
バンクフラッターならではの特徴とは?
佐々木「ウォータースルーギル構造で前進する力にブレーキが掛かり、短い距離でハイピッチロールを出して効率よくバイトを誘えます。また、リップ同様の役割も果たしてくれて、高い足場でもヘッドアップせずに、足下までしっかり誘えます」
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